ナ・リーグ地区シリーズ第2戦、ナショナルズがカブスを下して1勝1敗に

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ナショナル・リーグ東地区1位のワシントン・ナショナルズと中地区1位のシカゴ・カブスが優勝決定シリーズ進出を争う同地区シリーズは7日、ワシントンDCのナショナルズ・パークで第2戦を行い、ナショナルズがカブスを6対3で破り、対戦成績を1勝1敗とした。

ナショナルズの打線が眠りから覚めた。

ブライス・ハーパーがバッティングのタイミングを取り戻した。ハーパーのタイミングが合っている時、今シーズンの大半がそうであったように、ナショナルズ打線は真価を発揮する。

1対3で迎えた8回裏、24歳の外野手、2番ハーパーは特大の2ランを放ち、ナショナルズは3対3の同点に追いついた。その後、5番ライアン・ジマーマンが勝ち越しの3ランを放ち、ワシントンDCは熱狂の渦に包まれた。ナショナルズのファンの多くが「もう勝てない」と思っていた試合をひっくり返したのだ。

だが、今日の勝利は明らかにこの8回裏の2本のホームランがもたらしたものだが、リリーフ陣の援護も忘れてはならない。

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1.ナショナルズのリリーフ陣への投資が功を奏した。

シーズン前半のナショナルズの泣き所は救援投手だった。トレード期限の直前に、ナショナルズはツインズからブランドン・キンツラーを、アスレチックスからショーン・ドゥーリトルとライアン・マドソンをそれぞれ獲得し、リリーフ陣を補強した。

この2日間、ナショナルズのリリーフ陣は6イニングで1得点しか許していない。今日は救援陣が9回までの4イニングをすべてシャットアウト。キンツラーの出番さえなかった。リリーフ陣の素晴らしい活躍が、ハーパーの同点弾とジマーマンの勝ち越し弾を活かした。

2.レスターはプレーオフのためにある。

重要な局面になれば輝くピッチャーがいる。第2戦で先発したカブスのジョン・レスターはそうしたピッチャーの1人だ。

レスターは通算159勝を挙げ、通算防御率は3.51を記録している。それだけでも悪くないが、ポストシーズンに登板した139回3分の2回の防御率は2.60と際立っている。6回で被安打2、自責点1の投球内容は素晴らしかった。

1回表、アンソニー・レンドンにソロホームランを浴びたが、その後は10人連続で打ち取った。5回表に満塁のピンチを迎えたものの、無失点で切り抜け、6回は三者凡退に抑えてリリーフにバトンを渡した。

レスターはプレーオフで真価を発揮するタイプの選手だ。

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3.トゥリー・ターナーはルーキーみたいなミスをした。

野球というものは、シンプルな鉄則に基づくシンプルなスポーツである。すなわち、もしバッターが速球のタイミングに付いてきていなかったら、チェンジアップを投げるな、リリーフ投手の第1球目に手を出すな、もしピッチャーがストライクを投げてこなかったら、わざわざボールに手を出すな、といったところだ。

トゥリー・ターナーはルーキーではないが、時折、ルーキーのようなプレーをすることがある。ナショナルズが2点差を追う5回裏、満塁のチャンスにターナーは打席に立った。カブスの先発、ジョン・レスナーは2者連続四球を許し、焦りの表情が見て取れた。ストライクがまるで入らなかったのだ。

それを分かっているはずのターナーは、1ボール1ストライクからの3球目、外角の明らかなボール球を打ってファウル。次も明らかに低いボール球に手を出して空振り三振に終わった。球数を多くしてベテランのレスターにプレッシャーをかけなければいけない局面なのに、ターナーは自ら1アウトを献上した。

ターナーはいずれ、打席での立ち回り方というものを学んでいくだろう。だが、ターナーはこれまで通算759打席中、わずか48回しか四球を選んでいない。まだまだ修練が必要だ。