ナ・リーグ地区シリーズ第2戦、ドジャースがダイヤモンドバックスに2連勝

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ナショナル・リーグ西地区1位のロサンゼルス・ドジャースVS西地区2位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスのナ・リーグ地区シリーズ第2戦は7日、ドジャースタジアムで行われた。ドジャースがダイヤモンドバックスを8対5で下して2連勝。ナ・リーグの優勝決定シリーズ進出に大手をかけた。

ドジャースの先発リッチ・ヒルは4回を投げて救援陣に交代したが、まずまずの好投を見せた。一方、ダイヤモンドバックスの先発ロビー・レイは本来の投球内容とは言えず、リリーフ陣に負担がのしかかった。

ドジャースの右翼手ヤシエル・プイグは、シングルヒットを本塁打のように喜び、野球を楽しんだ。

ダイヤモンドバックス打線はホームランを打つこと以外、他にほとんどすることがなかった。

以下が地区シリーズ第2戦の3つのポイントだ。

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1.ダイヤモンドバックスはロビー・レイで必勝を期したが、レイは活躍できなかった。

ダイヤモンドバックスの先発ロビー・レイは100%の力を出さなかった。あえて言うなら、その力がなかったのかもしれない。レイは今季のレギュラーシーズンを通して見せた投球をドジャースにぶつけることができなかった。

レイの今シーズンの四球数は71でナ・リーグ10位タイ。もともと荒れ球のピッチャーではあるが、今日は酷かった。26歳のレイは1試合で3つの暴投を記録した。これはMLBのポストシーズンでは史上ワースト2の記録である。今シーズンのレイは対ドジャース戦、31 2/3回で自責点8という内容だったが、この日は4 1/3回で4点をドジャースに献上した。

レイがシーズンを通して見せた好投を見せられなかったことが、ダイヤモンドバックスの最大の敗因だった。

2.ヤシエル・プイグには野球を好きなだけ、好きなようにやらせておけ

第2戦でドジャースのヤシエル・プイグに対するネットの反応は批判的だった。このプレーが原因だ。

4回裏、ドジャースの攻撃でプイグはセンター前にいい当たりのシングルヒットを放った。しかし、本塁打でもなく、二塁打でもないにもかかわらず、プイグは本塁打を打った時のようにバットを派手に放り投げ、一塁までのベースラインを走りながら誇らしげなジェスチャーを見せた。ファンはこのプレーを問題視している。

誰が気にするもんか。プイグは他の若い野球選手と同じように情熱的なだけだ。好プレーを見せたら、ちょっと自分を祝福するのは悪いことではない。時には度を越す時もあるかもしれない(ホセ・バティスタのブレーブス戦の一件のように)。でも、これは大舞台だし、プイグは快心のヒットを放ったんだ。ヤシエルよ。自分の好プレーを誇示すればいい。そのスタイルを変えるな。

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3.ダイヤモンドバックスは得点を積み上げる必要がある

現代の野球は本塁打がすべてと言っても過言ではない。2017年のシーズンは、MLBのホームラン記録が塗り替えられたことは、否定しようのない事実だ。しかし、本塁打に頼りすぎると、チームは壁にぶち当たる。

ダイヤモンドバックスは今年のプレーオフの地区シリーズで本塁打に完全に依存した結果、2連敗を喫した。この2試合で、ダイヤモンドバックスが本塁打以外で得点したのは1点だけだ。それでも内容が良ければいいのだが、本塁打のうち4本がソロというのが良くない。5点差の大量リードを許している時のソロ本塁打は効果がない。1本の例外を除いて他のすべての本塁打が、ダイヤモンドバックスがリードを許している時に出ているという事実も、さらに良くない。

本塁打は素晴らしいが、弊害もある。本塁打が出るとランナーがいなくなるから、ドジャースは塁上のランナーを気にせずに戦略を立てることができる。また、本塁打を狙うと、常に三振と隣合わせだし、ドジャースの投手陣は三振を奪うのが上手いときている。

ドジャースの強みは他にもある。ドジャース打線は、本塁打を打たなくても得点できるのだ。ドジャースが今回の地区シリーズで挙げた16得点のうち、本塁打による得点はわずか3点にすぎない。ドジャースは本塁打の代わりにヒットで打線をつなぎ、ビッグイニング(3点以上得点する回)に結びつけているのだ。