ナ・リーグ地区シリーズ第1戦、投手戦を制したカブスがナショナルズに1勝

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ナショナル・リーグ地区シリーズ第1戦、シカゴ・カブス先発のカイル・ヘンドリックスは強力ワシントン・ナショナルズ打線を抑え込み、チームを3-0の勝利に導いた。

カブス打線は6回、それまでノーヒットに抑えられていたステファン・ストラスバーグから複数のタイムリーヒットを放ち、その点数は好投のヘンドリックスを援護するのに十分だった。

ウェイド・デービスがセーブを挙げた9回、議論を巻き起こす場面があった。ナショナルズの一塁手ライアン・ジマーマンは一塁に向かって走りながら送球を背中を受け、アウトと宣告された。球審は、キャッチャーのウィルソン・コントレラスの送球をジマーマンが妨害した、と判断した。ナショナルズのダスティ・ベイカー監督は、この判定に不満を表した。

ナショナルズのファンも不満だったが、ともかくこの試合を3つのポイントから振り返ろう。

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1. 理想的な投手戦

ステファン・ストラスバーグが支配的な投球を見せたことは、さほど驚きではなかった。直近2試合のカブス戦で、ストラスバーグは14回を投げ3失点、22奪三振と好投していた。しかし、ナショナルズの強力な打撃陣はヘンドリックスを打ち砕くだろうと見られていた。

しかし、そうはならなかった。ストラスバーグは予想通り素晴らしかったが、ヘンドリックスはそれを上回るほどだった。ストラスバーグは5 2/3回をノーヒットに抑えた後、クリス・ブライアントに試合の均衡を破るヒットを許した。ストラスバーグは7回を3安打10奪三振、自責点ゼロの快投だった。

一方のヘンドリックスは、丁寧にコーナーを突き、緩急をつけたピッチングで、やはり7回を無失点、2安打3四球6奪三振と好投した。

今ポストシーズンは、コーリー・クルーバー、クリス・セール、ソニー・グレイ、ザック・グリンキー、そしてルイス・セベリーノら好投手が続々とノックアウトされている。そんな中にあって、ストラスバーグとヘンドリックスの投手戦はひと際印象的なものとなった。

2. 試合序盤は低調も、後半に巻き返したブライアントとリゾ

クリス・ブライアントとアンソニー・リゾは最初の5回、全く良いところがなかった。共にオールスター選手の2人は揃って2打数ノーヒット、2三振とブレーキになっていた。

ブライアントは第3打席、最初の2球まではやはり困惑しているように見えた。しかし、ブライアントは2ストライクからストラスバーグが投じた速球をライトへ打ち返し、ハビアー・バイエスを生還させる先制のタイムリーヒットとなった。続いて打席に入ったリゾも、ブライアントを生還させるタイムリーヒットを放った。

カブスファンに大人気の2人がチームを勝利に導き、もはや彼らの最初の2打席は誰も覚えていなかった。

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3. シャーザーの負傷が響くナショナルズ

もしマックス・シャーザーが健康だったら、このシリーズは2つの意味で違ったものになっていただろう。1つは、彼がシリーズ第1戦に先発することで、違う結果になっていたかもしれないということ。そしてより重要な点は、初戦を落とした後の第2戦に彼が先発できたかもしれないということだ。チームが敗れた後、シャーザー以上に信頼できる投手は多くない。

シャーザーは100%万全の状態ではなく、第2戦には先発しない。ナショナルズはジオ・ゴンザレスをマウンドに送る。シャーザーが第3戦に登板できるかどうかも定かではない。

ゴンザレスは今季、素晴らしい成績を残したが、シーズン最後の5試合では1度しか5回以上を投げておらず、その間の防御率は5.47だ。シーズン最後の登板では4 1/3回で6失点した。シャーザーはエースであり、サイヤング賞候補である。言うまでもなくナショナルズは、彼を投げさせたいはずだ。