ナ・リーグ地区シリーズ第5戦、カブスが接戦制しシリーズ勝利

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ナショナル・リーグ地区シリーズ第5戦、ワシントン・ナショナルズを9-8で下したシカゴ・カブスは、再びリーグ優勝決定シリーズに向かう。

ニューヨーク・ヤンキースと同じく、敵地での第5戦で勝利したカブス。ジョー・マッドン監督は長い試合を切り抜けるため頻繁な投手交代に追われたが、最後はクローザーのウェイド・デービスが7アウトを奪いセーブを挙げた。

ナショナルズのマイケル・テイラーはポストシーズン史上初めて2試合連続4打点を記録したが、彼が2回にカブス先発のカイル・ヘンドリックスから放ったホームランは、ナショナルズがシリーズを制するために十分ではなかった。

カブスは2年連続のワールドシリーズ進出を目指し、十分な休みを取ったドジャースを戦う。

以下、この試合を3つのポイントから振り返ろう。

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1. カブスの魔法はまだ消えていない

カブスが108年ぶりにワールドチャンピオンに輝いた昨年、ノース・シカゴは喜びで満たされた。若い才能と優れた投手陣、そしてアロルディス・チャップマンのフル稼働がチームに歓喜をもたらした。

チャップマン、そしてリードオフヒッターのデクスター・ファウラーはチームを去ったが、今のチームにも昨年の魔法がまだ残っていることを証明した。今年のチームは昨年ほどの勢いと選手層の厚さはないように思えるが、それでも彼らはシーズンを通して印象的な戦いを見せた。

2. マックス・シャーザーは投げるべきではなかった

今季のサイヤング賞候補は、ハムストリングのケガにより第3戦まで投げなかった。第3戦では6 1/3回を1失点と好投し、ケガの影響は感じさせなかった。

ダスティ・ベイカー監督は木曜日、シャーザーをリリーフで起用する決断をしたが、それは今ポストシーズンでもっとも悲惨なイニングのひとつになった。シャーザーはクリス・ブライアントとアンソニー・リゾーを打ち取ったが、その後3つ目のアウトを取るまでに4点を失った。カブスは打者一巡の猛攻を見せ、マット・ウィータースの送球エラーによって得点し、満塁の場面ではシャーザーがジョン・ジェイに押し出し死球を与えた。

もし仮にシャーザーが素晴らしいピッチングをしてナショナルズが勝利していたとしても、彼はドジャースとのシリーズ序盤を投げられなくなっていた。アリゾナ・ダイヤモンドバックスはロビー・レイで同じことをして、ダイヤモンドバックスは厳しい戦いを強いられた。シャーザーはこの試合に出るべきではなかったのだ。

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2. 調子を上げたアディソン・ラッセルとウィルソン・コントレラス

ラッセルは今シリーズ、第5戦に入るまで14打数2安打、7三振だった。しかし彼は今夜、貴重なヒット2本を放ち、出遅れた分の埋め合わせをした。

ラッセルは5回にシャーザーから二塁打を放ち、カブスは2点を加えてリードを奪った。彼は6回にも二塁打を放ち、ベン・ゾブリストを生還させた。ラッセルはこの日、4打数2安打1四球、4打点だった。ドジャースとのシリーズでも、彼のバットが好調であることをカブスは求めている。

前日まで11打数2安打だったコントレラスはこの日、3打数1安打2四球、2得点を記録した。コントレラスはレギュラーシーズン後半、打席でパワーを発揮した。ブライアントとリゾーをサポートするために、カブスは彼のパワーを必要としている。