ナ・リーグ地区シリーズ第3戦を訪れたファンは、コディ・ベリンジャーのハイライト動画を観て終わることになった。
直近1ヶ月は不振に陥っていたドジャースの一塁手は、敵地でダイヤモンドバックスを3-1で破り、ドジャースが3連勝でシリーズを勝利するキーマンとなった。
ベリンジャーは初回に内野ゴロでドジャースに先制点をもたらすと、5回にはソロホームランを放った。守備ではダグアウトに頭から飛び込んでファウルボールを掴むなど、いくつかのファインプレーを見せた。
Cody Bellinger can do it all. WHAT A CATCH!
— FOX Sports (@FOXSports) 2017年10月10日
via @MLBONFOX pic.twitter.com/qYDGHDvA9s
ドジャースは3連勝でシリーズ突破を決めたことにより、カブス対ナショナルズの勝者と対戦するリーグ優勝決定シリーズまで、数日のさらなる休養日を得ることになった。
以下、この試合を3つのポイントから振り返ろう。
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1. ドジャースはベリンジャーのホームラン量産を求めている
今季39本塁打を放ったドジャースのルーキーは、球界のもっとも大きな話題のひとつとなった。しかし直近1ヶ月、彼は打席で苦しんでいた。9月16日以降は僅か1本塁打。このポストシーズンも第3戦の前まで、10打数1安打、6三振。端的に言うと、ベリンジャーはガス欠だったのだ。
初回の打点を挙げた内野ゴロも良かった。しかし、5回に相手エースのザック・グレインキーから放ったソロホームランこそ、ドジャースが求めていたものだった。ドジャースは今年、20本塁打以上放った打者が6人おり、上位から下位までパワーがある打線だが、ベリンジャーには今年序盤のように打ってもらうことが必要だ。
2. その価値を証明したダルビッシュ
クレイトン・カーショウはキャリアを通じて、ドジャースにとって大きな存在だ。彼の世代では最高の投手であり、3度サイヤング賞を受賞しており、通算144勝を挙げている。それらは全てよく知られた話だが、ポストシーズンでの不振もまた然りだ。ポストシーズン通算19試合で防御率4.63という数字が、それを物語っている。
ダルビッシュ有がとても重要な存在なのは、それが理由だ。これからリーグ優勝決定シリーズ、そしてきっとワールドシリーズへと向かう上で、彼はもう一人のエース級投手となる。ベテラン右腕はこの日、ダイヤモンドバックス相手に5回を投げ、2安打1失点、7奪三振と抑え込んだ。これが、ドジャースがトレード期限直前にレンジャーズからダルビッシュを獲得した理由だ。カーショーがポストシーズンを苦手にしているにも関わらず、ドジャースは彼に大きな期待をしている。しかし、ポストシーズンでたくさんのエースを持つことはできない。先発だろうが、前田健太のように想定外のリリーフ登板をしようが、関係ない。ダルビッシュはこの期間、ドジャースにとって大きな武器となるだろう。
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3. 苦しみながらも試合を作ったグレインキー
ダイヤモンドバックスの右腕は決して最高のピッチングではなく、試合序盤から崖っぷちに立たされた。ドジャースは初回に先制点を奪うと、序盤からプレッシャーを与え続け、グレインキーの球数は増え続けた。彼は3回までに71球、4回までに88球を投じた。それでも彼は何度かピンチを切り抜け、4回までは初回の1失点のみに抑え、ベリンジャーに一発を浴びた5回までを2失点にまとめた。6回にオースティン・バーンズに一発を浴びると、0-3という状況で敢えなくマウンドを降りた。