ナショナルズ&アストロズ、2018年注目の若手選手(後編)

Jared Wyllys

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クリス・デベンスキー(リリーフ投手)

2017年の成績:80 1/3イニング、50被安打、24自責点、26四球、100奪三振、防御率2.68

アストロズはワールドシリーズのチャンピオンになるにあたって、素晴らしいブルペンを誇っていた。デベンスキーはポストシーズン中、良い成績を残せず苦しんだが、それでもアストロズの中核を担うリリーフだった。レギュラーシーズンでの24ホールドは、リーグ内のリリーフ投手の中でもトップレベルの数字だ。さらにデベンスキーは4セーブもマークしている。

デベンスキーは2011年のドラフトでシカゴ・ホワイトソックスから下位指名を受けたが、次の年にアストロズにトレードされた。2016年に初めてメジャーの舞台に上がると、ロングリリーフやスポットで先発投手もこなした。しかし昨季、試合の終盤で使われるリリーフに抜擢されると、大きな進化を遂げた。

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新しい役割の中で、デベンスキーは高い割合でバッターから三振を奪い、被安打の割合を下げることに成功した。ルーキーイヤーには被安打の割合は.206だったが、昨季は.174まで下げることに成功し、奪三振率も25.5%から31.7%まで跳ね上がった。一方で、1打席に投げる球数が増え、四球の数も増えた。

新しい役割に順応しているだけに見えるが、デベンスキーはカーブボールを持ち球から外すなど、新しい投球スタイルを模索している。またストレート、チェンジアップ、スライダーによる空振り率も上がっている。しかしなんといっても、バッターが一番苦戦している球種はチェンジアップだろう。彼の緩急をつけたチェンジアップは空振り率51%を記録し、チェンジアップにおける被安打率を.150にまで下げている。

デベンスキーはアストロズを勢いづけ、ポストシーズンに舞い戻らせる役割を果たしている。去年同様、素晴らしい結果を残す準備はできているようだ。

原文:Predicting surprise: Young players who could shine for Nationals, Astros in 2018

翻訳:佐藤辰哉

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