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クリーブランド・インディアンスが1巡目(全体35位)で指名した選手に対し、球団は選択を迫られている。
ジョージア出身の速球派右腕イーサン・ハンキンスは、フロリダ州のチポラ・カレッジと契約し、2018から2019シーズンを同校でプレーする。
高校生投手がジュニアカレッジと契約するのは不思議なことではないが、ハンキンスの場合は違う。198センチ90キロと恵まれた体格のハンキンスは、ドラフト1位指名の最有力選手だった。しかし、肩の故障と復帰後のパフォーマンスの低下により、下位指名されるに至った。
1巡目の追加ピックで指名されたハンキンスは、全体1位で指名された場合と比べて、契約金は約400万ドルの減額となった。
インディアンズは、予定より少ない資金で、100マイルを記録したこともある剛速球投手を獲得した。ハンキンスはまだ、可能性を秘めている。
しかし、ドラフトの指名順位が落ち、契約金が減額になったことで、ハンキンスはチポラ・カレッジと契約した。これにより、インディアンズと契約しないということではない。しかしこれは、インディアンズとハンキンスの将来に、興味深い影響を及ぼすことになる。
ジュニアカレッジと契約したことで、ハンキンスは2019年、再びドラフトの対象となる。4年制大学の学生選手は、レッドソックスの外野手アンドリュー・ベニンテンディのように2年生でドラフト対象となった選手以外は、3年間待たなければならない。それに対し、2年制大学の学生は在校1年でドラフトの対象となるのだ。
チポラ・カレッジに在籍する1年間で、手術前の調子を取り戻すことができれば、ハンキンスは再びドラフト1位指名の有力候補となれるだろう。
しかしながら、ハンキンスが望めば、インディアンズと契約することができる。しかし、より多くの契約金を望むのなら、ジュニアカレッジへ進学する決断も悪くないはずだ。
インディアンズとの契約を望む場合、ハンキンスはチポラ・カレッジで2年間プレーする、もしくは、1年後に4年制大学へ進学する。いずれにしても、インディアンズにとっては悩ましい状況だ。
インディアンズは、より多くの資金を拠出してまで、ハンキンスと契約するかどうか、決めなければならない。球団はまだ、1巡目で指名したノア・ネイラーとも契約していない。つまり、もしハンキンスの契約金を増額する場合、インディアンズはネイラーとの契約を失う可能性がある。
ハンキンスには代替案があり、MLBへ行くことが決まっているわけではない。ジュニアカレッジに進学し、来年、再びチャレンジすることを望んでいる。ボールは今、インディアンズ側にある。ネイラーとの契約を犠牲にしてまで、追加の金額を拠出するのか、それともハンキンスと契約しないのか、注目したい。
原文:Indians' first-rounder puts Cleveland in odd position by signing with JuCo
翻訳:Atsuko Sawada
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