トレバー・バウアーがMLBの粘着物質取り締まり方針を批判「現在のルールがどうなっているかを誰も知らない」

Jacob Camenker

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トレバー・バウアー(ロサンゼルス・ドジャース)はMLBがボール上の粘着物質についての調査を開始することについて不満を持っている。

MLB機構は最近になって、ボールに”加工”している投手たちを取り締まる計画があることを各チームに伝えた。

しかし、バウアーはMLB機構のルール導入計画に問題があるとし、投手、首脳陣、そして審判らの誰にとっても、ルールが明確化されていないと指摘した。

「この件については色々なことを聞いているし、しかもそれは毎日のようにころころ変わる。現在のルールがどうなっているかを誰も知らない。MLB機構やコミッショナーも含めてだ。選手の立場からすると、競技をする上でのルールを知りたいし、それが変わるならどう変わるかを知りたい。なぜなら、いくら明記されたルールであっても、もしそれがけっして適用されないのならば、それはルールですらないからだ」と、バウアーは地元紙『ロサンゼルス・タイムス』のホルヘ・カスティージョ記者に述べた。

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バウアーは続けて、「我々が競技をするゲームのルールを明確にしてほしい。それだけで十分だ。それなのに、この1週間か少しで話はすでに4回ぐらいは変わっている」と言った。

ここで明確にしておくが、バウアーは粘着物質を禁ずるルールそのものに反対しているわけではない。ただすべてがリーグ全体で公式化されることを望んでいるのだ。そしてバウアーの目には、MLBはそれを実現化する方法を見出してはいないと写っている。

「私はただ公平なフィールドで競技したい。このことは繰り返して言いたい。全員が公平なフィールドで競技できるようにすること、それこそが最重要のポイントだったはずだ。新たなルールを導入するのならば、すればいい。もし導入しないのであれば、こそこそと隠すような真似はもうやめにしてほしい。この4年ほど彼らはずっとそうしてきた。私は全員が公平なフィールドで競技をして、与えられたルールがきちんと適用されたときに、誰が最高の選手であるのか、どのチームが最高の組織なのかを知りたいと思う」とバウアーは言った。

バウアーの指摘は的を射ている。MLBは何かしら問題に直面した際の変化や対応が鈍い組織だ。今回も、MLBはシーズン途中に段階的な変更を導入しようとしている。それは混乱を招くに違いない。

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物事は最終的には落ち着くところに落ち着くだろう。しかし、取り締まりが開始されると、投手たちが投じるボールの回転数は落ち、パフォーマンスに影響が出るかもしれない。

バウアーはかねてから粘着物質によるボールの加工をしたことを否定してきた。だが、アトランタ・ブレーブス戦ではシーズン最多の10走者を許し、6回で3点を失った。

これは偶然だろうか? そうであるに違いない。

なにはともあれ、これから数週間に渡ってMLB全体がどのように動くかは注目に値する。長い間無視されてきたルールを審判が急に適用し始めることによって、リーグを代表する投手たちの何人かは悪影響を免れないだろう。

(翻訳:角谷剛)

Jacob Camenker

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Jacob Camenker first joined The Sporting News as a fantasy football intern in 2018 after his graduation from UMass. He became a full-time employee with TSN in 2021 and now serves as a senior content producer with a particular focus on the NFL. Jacob worked at NBC Sports Boston as a content producer from 2019 to 2021. He is an avid fan of the NFL Draft and ranked 10th in FantasyPros’ Mock Draft Accuracy metric in both 2021 and 2022.