トレバー・バウアーがヤンキースへのフリーエージェント移籍の可能性をソーシャルメディアで示唆

Sporting News Japan Staff

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トレバー・バウアーは2020年にマウンド上でも自身のキャリアでも最高の成績を残した。それ以上にツイッターで世間の注目を集める腕前については、球界でもバウアーの右に出る者はいないだろう。

10月7日(日本時間8日)に行われたアメリカン・リーグ・ディビジョン(地区)・シリーズ第3戦で、ニューヨーク・ヤンキースは8-4で敗れ、シリーズ敗退の危機に近づいた(訳者注:第4戦はヤンキースが勝利し、シリーズ勝敗を2勝2敗のタイとした)。ヤンキース・ファンのだれもが不安にかられている中、バウアーは彼らに来シーズンへのわずかな望み(あるいはぬか喜び)を与えたのだ。

「ヤンキースはもっと先発投手を欲しがるみたいだ。面白い」とバウアーはツイートした。

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バウアーは今シーズンオフにはフリーエージェントになる。間違いなく移籍市場で最高の投手であることは間違いない。

2020年シーズンは短縮されたものだったが、バウアーの成績は5勝4敗、防御率1.73、WHIPは0.795、そして100奪三振(1試合平均三振数12.3個はキャリア最高)だ。さらにバウアーは10月の大舞台にも強いことを証明した。ポストシーズンの試合で12三振を奪い、無四球、そして2本以下の被安打で抑えた史上初の投手になったのだから。

ただ、バウアーにとって不運なことに、シンシナティ・レッズの打撃陣はバウアーに十分な援護を与えることができず、レッズはアトランタ・ブレーブスに延長13回の末、1-0で敗れた。

MLBネットワーク・ラジオにバウアーが最近残したコメントからすると、バウアーが来シーズンもレッズに戻ってくる可能性は低そうだ。

「僕は勝ちたいのだ。勝つことが文化になったチームに入りたい。プレーオフにも出たい。ワールドシリーズでのチャンスが欲しい。それこそが僕が本当に欲しているものの1つだ。中4日ではなく、中3日で登板するチャンスがほしい。それも本当に欲しいものだ。それ以外にも、チームが持つ医療スタッフ、テクノロジー、コーチングスタッフに与えられる情報、組織としての文化、それらのことが問題になる」とバウアーは言った。

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もしバウアーが勝利を欲しているのなら、ヤンキースは間違いなくバウアーに良いチャンスを与えるだろう。7日(同8日)にタンパベイ・レイズに敗れ、シリーズ勝敗を1勝2敗としたとはいえ、「ブロンクス・ボンバーズ」と呼ばれる打線はポストシーズンに入ってからも強力だ。なにしろ5試合で40得点を挙げているのだ。ただ、バウアーがポイントの1つとして挙げた医療スタッフはヤンキース・ファンにとっては不安材料になるかもしれない。この2年間、このチームは数多くの故障者に悩まされているからだ。そのなかでも最大のケースといえば、元サイ・ヤング賞候補のルイス・セベリーノ投手だろう。セベリーノはトミージョン手術を受け、昨シーズンのほとんどと今シーズンのすべてを欠場した。

それでも、バウアーとブロンクス(訳者注:ヤンキースの本拠地)の組み合わせが興味深いことは認めざるをえないだろう。バウアーは自分の信念を口に出すことを恐れないMLBでも数少ない男の1人であるし、ニューヨークは全米でもっとも手厳しいスポーツ・メディアをもつ市場であるからだ。さらに、バウアー、ゲリット・コール、そして(多分)セベリーノの先発ローテーションが実現するとすれば、これも興味深い。

(翻訳:角谷剛)

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。