カブスは地区内の戦いにおいて、ミルウォーキー・ブリュワーズとセントルイス・カーディナルスとは昨年より厳しい戦いを強いられるだろう。両チームとも今オフ、大きな補強を行った。しかし、ダルビッシュが加わる前の段階でも、カブスを上回るほどではないだろう。
数週間前にクリスチャン・イエリッチとロレンゾ・ケインを獲得してリーグを震撼させたブリュワーズは、まだ投手陣が心許ない。しかし、ダルビッシュに匹敵する価値を有するFAの投手はもう市場にいない。ブリュワーズの投手陣は、宿敵カブスの投手陣には及ばない。もしFA選手と契約しないのなら、ブリュワーズはトレードでより良い先発投手の獲得を模索するだろう。しかしブリュワーズのデービッド・スターンズGMは、そのような動きは見せていない。
今なら無料視聴可。MLBとプロ野球を見るならDAZN(ダ・ゾーン)に!
数年前にシーズン100勝を挙げたもの、2年連続でプレーオフ進出を逃したカーディナルスは、若き怪物投手アレックス・レイエスが先発ローテーションに復帰するが、もはやアダム・ウェインライトに安定した活躍は期待できない。彼らは今年、才能はあるが若く経験の浅い先発投手たちに頼ることになる。
ポストシーズンについて考えてみると、ダルビッシュ獲得の最も大きなメリットは、シリーズ第4戦に投げる投手をグレードアップできることだ。ドジャースはおそらく前田健太、ナショナルズはおそらくタナー・ロアーク、そしてカブスは3度のワールドシリーズ優勝を経験しているジョン・レスターがその役割を担うだろう。レスターはポストシーズン通算で、前田が2017年レギュラーシーズンで投げたよりも多くのイニングを投げている。ロアークはキャリア通算1度しかポストシーズンで投げたことがない。
仮にカブスの先発ローテーションが違う順番で、レスターがより早い段階で投げることになるとしても、彼以外にカイル・ヘンドリックス、ホセ・キンタナ、そしてダルビッシュのいずれかをシリーズ第4戦に先発させることができる。
ドジャースとナショナルズは今年、カブス以上に確実にプレーオフ進出を果たすだろうが、ポストシーズンでカブスを倒すのは簡単ではない。ナショナルズがカブスと5試合の死闘を繰り広げ、ドジャースがカブスを一蹴した2017年ポストシーズンのようにはならないだろう。
ダルビッシュの加入により、今年のポストシーズンは大きく異なる結果になるかもしれない。
一応言っておくと、ドジャースとナショナルズはそれぞれの地区ではもちろん、リーグ屈指の強豪であることに変わりはない。しかし、強豪チーム間の力関係は大きく変化した。ドジャースとナショナルズはいずれも優れた先発投手陣を有しているが、カブスの先発投手4人は成績予測システム『ZiPS』によると、それぞれ同年齢時のグレッグ・マダックス、トム・グラビン、アンディ・ペティット、ティム・ハドソンに匹敵するという投手たちだ。
もしダルビッシュが10月にマウンドに上がるなら、彼は2017年ポストシーズン最後の2試合で受けた批判を黙らせるチャンスを得る。そして彼が今週末に下した決断により、彼とカブスは再びワールドシリーズの舞台に近付いた。
原文:With Yu Darvish signing, National League tilts in Cubs' favor
翻訳:Muneharu Uchino
▶スポーツ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう
【DAZN関連記事】
● 【必読】DAZN(ダゾーン)の"トリセツ" 最新・2018年版!
● ネットでプロ野球中継を視聴する方法を紹介
● DAZNでのプロ野球の放送予定や試合スケジュール
● DAZNでF1放送を視聴する方法は?
● 【最新・2018年版】F1の放送予定・レース日程まとめ
● ネットでMLB中継を視聴する方法を紹介
● MLBの試合日程・放送予定|テレビでの視聴も可能?/2018シーズン