ダルビッシュ獲得のカブス、リーグ最強の先発ローテーション形成(前編)

Jared Wyllys

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ダルビッシュ有がワールドシリーズで投げた姿を見ただけの人は、彼が今オフシーズン最高のフリーエージェント選手(あるいは大谷翔平に次ぐ2番目に良い選手)であるとは思わないだろう。彼の契約が、未だ未契約のFA選手たちの契約を促進するであろうということも。

しかし、たとえば昨年のナショナル・リーグ優勝決定シリーズ第3戦でシカゴ・カブス打線を7回途中まで1失点、7奪三振に抑え込んだり、あるいは地区シリーズのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で6回途中1失点、7奪三振と好投したダルビッシュの姿を見た人は、より多くを知っている。

 

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ダルビッシュの素晴らしいキャリアを見れば、ワールドシリーズでの乱調は心配に値しない。そして間もなくスプリングトレーニングが始まろうという今、彼はナショナル・リーグの展望を大きく変える決断をした。ダルビッシュは新たなチーム、カブスと共に、ワールドシリーズでの汚名返上を目指す。

6年1億2600万ドルの契約には、2400万ドルのインセンティブと、2年目のオプトアウト権が含まれている。しかし、まずは契約1年目の今年、ダルビッシュはカブスを再び球界最高のチームへと押し上げる。

ロサンゼルス・ドジャースとワシントン・ナショナルズもリーグの強豪だが、いずれのチームもカブスの新しい先発ローテーションには敵わない。ダルビッシュを獲得する前の段階で、カブスは既に球界でも上位のローテーションを有していた。クレイトン・カーショウ、リッチ・ヒル、アレックス・ウッドの三本柱を擁するドジャース、マックス・シャーザー、ステファン・ストラスバーグ、ジオ・ゴンザレスの三本柱を擁するナショナルズも強力だが、ダルビッシュが加わったカブスは今、2018年で最も勝つ準備が整ったチームとなった。特に、プレーオフの舞台で。

ダルビッシュ加入により、レギュラーシーズン中に増えるカブスの勝利数はせいぜい数試合程度だろう。しかし、彼はいくつかの面から、カブスが抱えている課題を解決することができる。ブルペンの起用法と、四球率だ。

2015年と16年、カブスは健康な先発投手陣と共に圧倒的な成績を収めたが、17年は先発投手全員が故障者リスト入りした。それでも彼らはポストシーズン進出を果たしたが、ブルペンへの負担は大きく、10月にはその綻びが出てしまった。

だからこそ、ダルビッシュが必要なのだ。2017年、彼は31試合に先発し、5回持たずにマウンドを降りたのは4度だけ。そして、ダルビッシュ加入によって先発ローテーションから外れそうなマイク・モンゴメリーは、まだ先発投手として十分な能力を見せていない。

ダルビッシュはまた、昨年27%の奪三振率と7.6%の四球率を記録した。特に後者の数字は、2017年にリーグで7番目に高い四球率を記録したカブスにとって、魅力的なデータだ。モンゴメリーは先発とロングリリーフをこなすスウィングマンとしては貢献できそうだが、ダルビッシュには遠く及ばない。彼が昨年記録した四球率は、実にダルビッシュのそれより3%も高いのだ。

後編につづく)

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