2017年のワールドシリーズは、第7戦が行われることになった。
このシリーズは史上最高クラスのワールドシリーズになっており、ロサンゼルス・ドジャースが第6戦を勝利したことによって第7戦まで見れることは本望だ。アストロズは球団史上初のワールドシリーズ制覇が懸かっており、ドジャースは1988年以来初のワールドシリーズ制覇が懸かっている。
歴史は今、作られようとしており、それを目撃するのが待ち遠しい。その上で、第7戦で注目すべき3つのポイントを紹介しよう。
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1. 真のダルビッシュ有が現れるのか?
ワールドシリーズ第3戦のダルビッシュは、素晴らしくなかった。実際のところはかなり悪く、僅か1 2/3回しか持たず、得意のスライダーは威力を欠いていた。ドジャースが第6戦でジャスティン・バーランダーにアストロズ移籍後初の黒星をつけたことにより、ダルビッシュには名誉挽回のチャンスが回ってきた。
ダルビッシュはまた、第3戦での過ちにより見出しを飾ったユリエスキ・グリエルとも再び対戦する。ダルビッシュはその事件が精神的に影響することはないと言ったが、それが100%真実だとは思わない。クレイトン・カーショウとアレックス・ウッドも登板し得る状況で、ダルビッシュがどれほど支配的な投球をできるか見るのは楽しみだ。
2. 明日で全てが決まる
明日は全てが決まる第7戦だが、念のため伝えておくと、アストロズはマイナーリーグで"piggybacking"と言われる戦術を採用している。これは何かと言うと、彼らはロースターに10人の先発投手を抱えており、5人のローテーションで回している。最初の投手が75球か5イニングを投げた後、リリーフした投手が60球が4イニングを投げるのだ。
これはまさに、アストロズがリーグ優勝決定シリーズ第7戦でニューヨーク・ヤンキース相手に実践したものだ。チャーリー・モートンが5回無失点に抑えた後、ランス・マッカラーズが4回無失点に抑えた。
今回はマッカラーズが先発し、理論的にはモートンが待つことになる。アストロズのブルペン陣は苦戦している。ケン・ジャイルズが防御率11.74、クリス・デベンスキーが防御率9.39、ジョー・マスグローブが防御率8.09という状況で、アストロズの選択肢は限られてくる。
3. 第7戦のトレンド
・ワールドシリーズの歴史において、第7戦が行われるのは今回が43回目。ホームチームは過去20勝22敗。
・ワールドシリーズ史上唯一サヨナラホームランで決着したのは1960年、ピッツバーグ・パイレーツのビル・マゼロスキーがヤンキース相手に放った。
・第7戦までもつれた直近12回のワールドシリーズのうち、10チームは2勝3敗から逆転優勝を収めている。
・明日の試合はMLBの歴史において、史上3度目の11月に行われるワールドシリーズ第7戦となる。他の2試合は昨年と2001年。
・シーズン100勝を上げたチーム同士がワールドシリーズ第7戦を戦うのも、1931年から数えて史上3度目。
原文:World Series 2017: Three things to watch in Game 7