ウィンターミーティングがはじまった。私たちには気になることがある。
既に大谷翔平とジャンカルロ・スタントンが2018年にどこでプレーするかはわかった(それぞれロサンゼルス・エンゼルスとニューヨーク・ヤンキースだ)。それ故、オーランドでは流れるように多くの契約がまとまることが予想される。ウィンターミーティングは年に一度、球界の顔が一堂に会し、アイデアや選手、そしてお金を交換し合う場所だ。
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きっと楽しいことになるだろう。いくつか注目の話題を紹介しよう。
1. 「悪の帝国」ことヤンキースが週末に強打者スタントンを獲得したことを受けて、ボストン・レッドソックスがどう反応するかに皆が注目している。仮にヤンキースが週末にゴルフをしていたとしても、レッドソックスはウィンターミーティングで重要なピースをひとつもしくはふたつ探さねばならなかったのだ。ラインナップにパワーを加えることは不可欠で、特に一塁手はアップグレードしたい。ミッチ・モアランドはフリーエージェントになってしまい、ハンリー・ラミレスをレギュラー一塁手にするのは良いアイデアではない。報道によると、レッドソックスはシカゴ・ホワイトソックスの一塁手ホセ・アブレイユに興味を持っているが、獲得のためにはプロペクトを犠牲にしなければならない。エリック・ホズマーに大金をはたくことも可能だが、彼は正確にはスラッガーではない。キャリアハイのシーズン本塁打数は今年および昨年の25本だ。
2. シアトル・マリナーズのジェリー・ディポートGMは本当に本当に大谷を獲得したかったが、できなかった。彼はただ座っているだけの男ではない。既にディー・ゴードンをトレードで獲得し、セカンドからセンターへコンバートする。彼はオーランドで最低でもひとつかふたつの交渉をまとめるだろう。
3. シカゴ・カブスは投手陣のふたつの穴を素早く埋めたが、彼らの動きはまだ終わっていない。カブスは先発ローテーション強化のためタイラー・チャットウッドを3年契約で獲得し、ブルペン強化のためブランドン・モローを3年契約で獲得した。彼らは間違いなく、先発投手をもう一枚加えるだろう。問題は、どれくらいのレベルを望むかだ。フリーエージェントのアレックス・コブを狙っているという噂があり、またダルビッシュ有を狙っているという噂もある。ジェイク・アリエタが戻ってくるとは考えにくい。彼らはまた、タンパベイ・レイズの先発投手クリス・アーチャーとジェイク・オドリッジをトレードで獲得しようとするかもしれない。
4. 今週末までに、ボルティモア・オリオールズの2018年がわかるだろう。もしフリーエージェントになる予定のザック・ブリットンとマニー・マチャドが残るなら彼らは来年も戦い、もし手放すなら将来に向けたファームシステムの再建に舵を切ることになる。
5. トロント・ブルージェイズにも同じことが言える。ジョシュ・ドナルドソンとマーカス・ストローマンがフリーエージェントになる予定だ。
6. 今週末、レイズのロースターはどのようになっているだろうか? レイズは今、誰もが適正価格で取引可能な状態に思える。先発投手のアーチャーとオドリッジが主なターゲットになるだろう。クローザーのアレックス・コロメはブルペン強化につながる。そしてエバン・ロンゴリアは? 彼は永遠のフランチャイズプレーヤーになっているが、この4月にトレード拒否権を行使できるようになり、そしてもしレイズが再建を望むなら、今ロンゴリアを放出することは合理的だろう。
(後編につづく)