ダルビッシュにもっともフィットする球団は?

Alec Brzezinski

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フリーエージェントの先発投手、ダルビッシュ有を巡る争奪戦がヒートアップしてきた。最近までロサンゼルス・ドジャースのスター選手だった彼は、いくつかの球団と話をはじめている。

ダルビッシュは18日にシカゴ・カブスと会談したことを認めており、『MLB Insider』のジョン・ヘイマンによると、ダルビッシュはヒューストン・アストロズとも会っているようだ。ミネソタ・ツインズ、フィラデルフィア・フィリーズ、テキサス・レンジャーズ、ミルウォーキー・ブルワーズ、そしてシアトル・マリナーズも、ダルビッシュに関心を持っている。

 

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31歳のダルビッシュは、昨年ややコマンドに苦しんだが、2012年のメジャーデビュー以降、もっとも空振りが取れる投手のひとりとして君臨している。

以下、ダルビッシュの移籍先有力候補、及びもっともフィットしそうな球団だ。

カブス:2016年のワールドチャンピオンは既に、先発ローテーションとブルペンの両方で多くの補強をしている。しかし、もうひとりエース級の投手を加えることは、ジョー・マドン監督にとって今オフの「to-do」リストにおいても重要事項に思われる。ダルビッシュはレギュラーシーズンで、キャリアを通じて832 1/3回を投げて驚異的な1021三振を奪っている。ウィンディ・シティ(※シカゴの愛称)において、彼は魅力的な選択肢になるだろう。

カブスはかつてのエース、ジェイク・アリエタを失うことになりそうだが、ダルビッシュを獲得できれば少しアップグレードするくらいだ。ダルビッシュはナショナル・リーグ、投手有利の球場に残ることに何の問題もなく、両者にとって利益があるだろう。しかし、カブスは彼にとってベストな球団だろうか?

アストロズ:もしこれが実現した場合に湧き上がる、激しい感情の波について話をしよう。アストロズはワールドシリーズでダルビッシュを2度打ち砕いただけでなく、ユリエスキ・グリエルはダルビッシュに対する不適切な人種差別的行為で5試合の出場停止処分になった。二人はその後、和解した。

野球の観点からいくと、ダルビッシュはアストロズの先発ローテーションにおいて、論理的にはジャスティン・バーランダーとダラス・カイケルに続く3番目のエース投手となる。しかしカイケルは来年オフにフリーエージェントとなる予定で、アストロズは彼の退団に備えなければならない。やや強引かもしれないが、ディフェンディング・チャンピオンのロースターにダルビッシュを加えることが、心躍る選択肢であることに疑いの余地はないだろう。

ツインズ:2018年シーズンを前に過小評価されている強豪チームは、既にマイケル・ピネダ獲得という素晴らしい補強をしている。もしピネダ、ダルビッシュの両方を獲得したら、アービン・サンタナと共にポストシーズンを戦える強力なローテーションを形成し、若く爆発力ある打線と双璧をなすことになる。

ミネソタで投げることは、ダルビッシュにとって少しばかり静かな環境でプレーする機会を提供する。過去3シーズン、故障やコマンドにやや苦しんだダルビッシュにとって、プレッシャーを管理できる小規模都市で投げることは良いことかもしれない。ダルビッシュ獲得の可能性と共に、ツインズに突如芽生えた勝利への欲望は、彼らをダルビッシュがもっともフィットするチームへとするだろう。

原文:Analyzing Yu Darvish's top suitors; who's his best fit?

翻訳:Muneharu Uchino

Alec Brzezinski