ジーターCEOに批判殺到、試練のとき(後編)

Christopher Carelli

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スタントンをトレードを巡る憶測は色々あるが、企ては順調に進んでいる。多くの人は、人格者のジーターなら電話を取ってくれて、自己紹介をしてスタントンを話をしてみてくれると期待していた。ジーターはそれを拒否し、先月のGM会議が行われた頃もまだ、スタントンとは契約について直接話をしていないとのことだった。報道によると、スタントンはトレード拒否権を捨てるか、さもなければ他の主力選手たちが全員放出されたチームでたったひとりのスター選手としてマイアミでプレーすることになる、と通告されたという。

 

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ブルース・シャーマン率いるオーナーグループは、エグゼクティブからスカウト、選手ロースターに至るあらゆるレベルで変革したいと考えている。あらゆる会社が売られるとき、新たな経営陣がそれまでのものを一掃しようとするのはよくあることだ。しかし、いきなり変わることを拒む重要な人物もいる。それこそが、ジーターにとって厄介なのだ。

おそらく多くの人々は、ジーターがかつてのマーリンズオーナー、ジェフリー・ロリアによる苦い時代をすぐに変えてくれると思っていたことだろう。ロリアはマーリンズのロースターを2度、人件費削減のために解体した。まだジーターはファンの空気を変えるようなことはできていないが、ここまでのジーターへの批判が彼の決断そのものに対するものなのか、それとも球団運営にどうしても伴ってくるものなのかは、考えた方が良いだろう。

現時点では、マーリンズの組織内の誰かがジーターに歩み寄り、組織の戦略がどれだけ合理的であったとしても、多くのファンは懐疑的な目で見ていることを伝えた方が良いだろう。最終的には、ジーターはマイアミでトップ選手を有したいはずだ。

選手としては、ジーターは自分の力ではどうしようもないような状況に置かれることはなく、フィールド内外で活躍し続けた。しかし、ここまでのところ、ジーターはエグゼクティブとしての仕事にそれを持ち込めていない。

原文(抄訳):Derek Jeter’s short time as Marlins exec has eroded his baseball reputation

翻訳:Muneharu Uchino

Christopher Carelli