ニューヨーク・ヤンキースがヒューストン・アストロズに6-4で勝利したアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ第4戦、ランス・マッカラーズとソニー・グレイは彼らのチームが求める充分な仕事をしたが、全く援護が得られなかった。
マッカラーズとグレイは共に支配的なピッチングを見せたが、いずれも勝利投手になることはできなかった。二人は合わせて3安打しか打たれなかったが、グレイは0-0の6回にランナー2人を残して降板し、マッカラーズは7回に1点を失いマウンドを降りた。
彼らは必要なことは全てした。特にマッカラーズは。しかし、アストロズのブルペンは彼の好投を台無しにした。ヤンキースの攻撃陣は、6回途中3失点のグレイを敗戦の危機から救った。
マッカラーズが勝利の女神に見放されたことから、この試合の3つのポイントを振り返ってみよう。
MORE: “今なら無料視聴可能”、MLBを見るなら、……LIVE ON DAZN
1. 2015年の悪夢再び
もし以前に聞いたことがあったら失礼。プレーオフの命運を占う重要な第4戦でマッカラーズは、僅かなヒットで最小失点に抑え、チームに勝利のチャンスを与えた。ただ、チームは勝てなかった。実際のところ、マッカラーズ降板後にアストロズのブルペン陣は5点を献上し、勝利に近づくことすらできなかった。
これは以前にも聞いたことがある気がする。というのも、2015年のア・リーグ地区シリーズ第4戦で、マッカラーズにまさに同じことが起きたのだ。マッカラーズはこの日、6 2/3回を投げて2安打2失点、4点リードの場面でマウンドを降りた。しかし8回にブルペン陣が5点を献上し、アストロズは敗れた。
火曜日の夜、全く同じことが起こったのだ。マッカラーズは7回途中まで2安打1失点、チームが4-1とリードしている場面でマウンドを降りた。しかしクリス・デベンスキー、ジョー・マスグローブ、ケン・ジャイルズが7回、8回に計5点を失い、マッカラーズの勝利を消した。
マッカラーズはプレーオフ通算12 2/3回で3失点にも関わらず、アストロズは彼の投げた試合で0勝2敗となった。
2. ナンバー2としてのジャッジ
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は、アーロン・ジャッジをラインナップの2番に据えることにこだわっている。彼が第4戦に入るまでシリーズでヒット2本、地区シリーズではポストシーズンの最多三振記録を更新したにも関わらず、だ。
直近の2試合でジャッジは、ジラルディ監督の決断を正当化した。特に第4戦では、本塁打と二塁打を放ち3打数2安打、1四球、2打点を記録した。7回に放ったホームランはヤンキースに初得点をもたらし、8回の二塁打は試合を4-4の同点にした。
ヤンキー・スタジアムでの第3戦、第4戦で、ジャッジは6打数3安打、2本塁打、5打点。ジラルディ監督は再び天才になった。
3. 満塁でのスランプを打破したアストロズ
6回にカルロス・コレアが三振に倒れたとき、アストロズは今プレーオフ、満塁の場面で11打数ノーヒットになった。コレアがノーアウト満塁で凡退したのを見て、彼らは満塁の場面で決してヒットが打てないのはないかとアストロズファンは不安になったことだろう。
ユリエスキ・グリエルは、すぐさまその質問に答えた。
キューバから来た33歳のルーキーは、レフトに時速107.5マイルのライナーを放ち走者を一掃、アストロズに3-0のリードをもたらした。このリードはやがて消えたが、少なくともアストロズは、自分たちが満塁でヒットを打てることを悟った。
.@TheJudge44 jump-starts the @Yankees with a monster shot to dead center. #ALCS pic.twitter.com/EpiYmptnwF
— MLB (@MLB) October 17, 2017