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エバン・ロンゴリアは、タンパベイ・レイズの深刻な観客動員数問題について、過去にも意見を発してきた。現在、常に活気に満ちた西海岸でプレーする彼が古巣に対し、再び警鐘を鳴らしている。
「僕が言うべきことではないかもしれないが、球団ごと移転するのが最善の決断のような気がする」と、現在サンフランシスコ・ジャイアンツに在籍するロンゴリアは10日、フィラデルフィアでの試合前にタンパベイ・タイムズ紙に語った。
「そう思うのは、マイアミ・マーリンズの例があるからだ。(新球場を建てても)観客動員数は根本的に改善していない。観客数を増やすという観点のみで言えば、別の場所に移るのがいいのかもしれない」しかし、ロンゴリアはマーリンズの観客数が伸びない二大原因に触れていない。それは元オーナーのジェフリー・ローリアがマーリンズ・パークの建設費を地域住民に押し付けたこと、そして過去10年にわたるチームの成績不振だ。
一方のレイズはマーリンズほどの“機能不全“には陥っていないが、それでも長年にわたって観客数が伸びないという事実から、問題の深刻さが見て取れる。9日までの1試合における平均チケット売上数は、ア・リーグ最下位の1万4711枚だ。
地域による一貫したファンサポートというものが「歴史的に存在しない」と、ロンゴリアがタイムズ紙の記者に語ったように、ファンは新球場を目にするという喜びを味わったことがない(もちろん建設費を払うことも)。球団はフロリダ州セントピーターズバーグ市から30年契約でトロピカーナ・フィールドを借り受けていて、移転を検討するだけでも重度の違反と見なされてしまう。しかし近年では地域内に新たな本拠地を探すことについて、市からの縛りは少し緩まっているようだ。
スチュアート・スターンバーグ筆頭オーナーはシーズン開幕日直前、球団があと4〜5年はセントピーターズバーグ市に残るものの、その後は同地域の別の場所に移ると記者団に語っており、移転先はタンパが有力とされている。
移転先がタンパなら、新球場は球団が支持するイーバー・シティではなく、NFLバッカニアーズの本拠地レイモンド・ジェームス・スタジアムの隣に建てるべきだとロンゴリアは主張している。
ファン、メディア、ネットの釣り(同じ人物であることもある)は、モントリオールやノースカロライナ州シャーロット、オレゴン州ポートランド、あるいはニューヨーク市など遠くへの移転を定期的に要求しているが、(セントピーターズバーグ市からのリース契約はさておき)球場の空き具合、テリトリー問題などから、現実味が少しでもあると思われるモントリオールは、仮にMLBが球団増設を決定した場合に最有力の本拠地候補となるだろう。MLBは市場をオープンにしたまま、巨額のエクスパンション費用を集めるのが賢明かもしれない。
そうなるとレイズは困難な状況に陥ったままだ。ファンを寄せつけない球場から身動きできず、観客をくぎ付けにするようなロースターを擁することができず、問題を解決するための資源も持たない。高年俸のスターだったロンゴリアが移籍したり、オフシーズンには球団が若くて安い新人を入団させるためにクリス・アーチャー投手をトレード要員にしたとうわさされたり、近いうちに球団の総年俸が最低レベルになると予想されるのは、すべてそのためだ。
トロピカーナ・フィールドの空っぽな感じをよく知るロンゴリアは、別の場所に移りさえすれば、その虚無感が消えることを実感しているだろう。
原文:Evan Longoria: Rays should look to move with attendance still low
翻訳:Chikako Sakamoto
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