ジャイアンツのレジェンド、B・ボンズの殿堂入りを主張

Arthur Weinstein

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サンフランシスコ・ジャイアンツの伝説のスラッガー、ウィリー・マッコビーが、バリー・ボンズの野球殿堂入りを強く求めている。そして、米国野球殿堂の副会長を務めるジョー・モーガンが、薬物使用に関係する候補者を殿堂入り候補から締め出すべきだと、投票者たちに働きかけていることに怒りをあらわにしている。

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マッコビーは、サンフランシスコ・クロニクル紙に対し、ボンズの殿堂入りは明らかであると述べ、「彼が殿堂入りしていないことが、間違いだと思っているだけだ。殿堂入りする資格のある選手がいるとしたら、それはボンズだ」と語っている。

ボンズは薬物の使用を認めてはいない。しかし、2007年のミッチェル・レポートで明らかにされたスキャンダルには関係していた。マッコビーはクロニクル紙に対し、運動能力向上薬使用の疑いのあるボンズに関して、野球選手はいつでも実力の向上を求めていると述べた。

「野球というスポーツが始まって以来、選手皆がしてきたことだ」1986年に殿堂入りしたマッコビーは語った。「ステロイドの使用ではなかった。けれど、選手たちはアンフェタミンのようなものを、翌日のプレーに向けて使用していた。全選手が潔白だと言えるかい? 彼と同じようなことをしてきた選手と対戦していたんだ。それがなんだっていうんだ?」

モーガンは、11月21日に全米野球記者協会の全投票者に対し、手紙を送っている。その中で、メジャーリーグの汚点とされている「ステロイド時代」に関係する選手の殿堂入りを拒否すると書いているのだ。

ボンズの父親はボビー・ボンズであり、1960年代後半から70年代前半にかけてマッコビーのチームメイトだった。そのため、ボンズを子どもの頃から知るマッコビーは、投票権を持つ一部の記者にモーガンの嘆願を無視するよう働きかけている。

「モーガンが書いた手紙が、バリーのためにならないことは確かだ」マッコビーはクロニクル紙に対し、こう語った。「けれど、多くの記者が、その手紙が投票に影響を与えることはないと言っているのはうれしいことだ。なぜなら、モーガンの手紙には特定の個人名は記載されていないが、この手紙が彼を指しているとよくわかっていたからね。いい気はしていなかったんだ」。

通算521本塁打で歴代20位の記録を打ち立て、1980年に引退したマッコビーは、モーガンは親友の一人であると考えており、既にこの手紙について彼と話をしたとも述べている。

「僕らの友人関係が壊れることはないと彼に伝えたよ」マッコビーは述べた。

通算762本塁打でメジャーリーグ歴代首位のボンズは、今年で候補6年目となり、得票率は年々増加しつつある。昨年は得票率53.8%を獲得しており、前年の34.7%より高くなっている。

原文:Giants legend Willie McCovey says it's a 'sin' Barry Bonds is not in the hall of fame

翻訳:Ayako Hayashi

Arthur Weinstein