ジャイアンツのエース左腕バムガーナー 移籍先として有力な5チーム

Joe Rivera

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果たしてサンフランシスコ・ジャイアンツのマディソン・バムガーナー投手は移籍することになるのだろうか?

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サンフランシスコのベイエリアに不可欠なトロリーバスにも例えられる選手を移籍させるべきではない。マッドバム(バムガーナーの愛称)をトレードに出すのはマッドな(狂っている)行いだ。

しかし、チームのレジェンドでありMLB最高クラスの投手をどのように移籍させるのかは、ジャイアンツの編成本部長に就任したファーハン・ザイディの試金石になる。

ほかの29球団はバムガーナーの獲得に鼻息を荒くしているだろうが、以下は移籍先として有力な5チームである

ミルウォーキー・ブルワーズ

ブルワーズのローテーションは(ポストシーズンの佳境ではなおさら)予想を上回るパフォーマンスを見せたものの、彼らが優勝するために球界のエースを獲得することは否定できない。

2017年シーズン終盤に肩をケガしたジミー・ネルソンは2018年シーズンを棒に振った。ジョーリス・チャシーンが見事にその穴を埋めたが、2019年にも同じ結果を求めるのは酷だろう。もしそれができたとしても、バムガーナー獲得を思い留まる理由にはならない。

ブルワーズのファームはかつてほど充実しておらず、ランキングでは下から3番目にランクされているが、まだトレードに使える選手はいる。

しかし、昨年スポーティングニュースの年間最優秀監督に選ばれたクレイグ・カウンセル監督がブルペンの強化を推し進めている通り、プレーオフで救援陣の弱さを露呈したチームは、10月シリーズを勝ち抜くためにブルペンを酷使せずに戦うことを必要としている。

過去2シーズンは負傷離脱があったが、バムガーナーはそれまでの6シーズン連続で200投球回を達成している。2018年シーズンは21度の先発登板のうち16度で6回以上を投げている。ブルワーズにとっては信頼に値する数字だ。そしてバムガーナーの負傷は、2017年はダートバイクの転倒、2018年は打球直撃によるもので、彼の左腕自体に影響はない。

フィラデルフィア・フィリーズ

フィリーズは今オフに市場に出た全FA選手とトレード候補に注視しており、クリスマスのプレゼントリストに載っているはずのバムガーナー獲得に動いたとしても不思議ではない。

1Aからエースに成長したアーロン・ノラや、2ケタ勝利こそしたものの勢いに陰りを見せたジェイク・アリエータらと並んで、フィリーズのローテーション唯一の左腕投手としてバムガーナーはフィットするだろう。

もしフィリーズが本気でナショナルリーグのペナントを獲りにいく気があるならば、彼らはローテーションを強化する必要があるだろう。

ニューヨーク・ヤンキース

ジェームズ・パクストンを大型トレードで獲得してもなお、ヤンキースはローテーション1番手を担う投手を必要としている。過去2シーズンのワールドシリーズ王者であるヒューストン・アストロズやボストン・レッドソックス(同地区のライバルでもある)と渡り合うためには素晴らしいローテーションの確立が不可欠であり、それはヤンキースが長きにわたって追い求めているものである。

何人かが達成しかけたにせよ、200投球回を記録したヤンキースの先発投手は2013年まで遡らなければ見当たらない。アンディ・ペティットがいた時代からヤンキースはCC・サバシアとローテーションでペアを組む左腕を探していた。2017年シーズンはジョーダン・モンゴメリーがチームにとってうれしい誤算となったものの、トミー・ジョン手術を受けたため復帰は2019年シーズン中盤になるとみられている。

ヤンキースにとっては、FA選手のパトリック・コービンに大金を払うのではなく、プロスペクトとの交換トレードで獲得したバムガーナーとの契約延長に資金をまわすことが最善手となるだろう。

ボストン・レッドソックス

ワールドシリーズ王者が、クリス・セールとマディソン・バムガーナー、それにデビッド・プライスをローテーションに据えるところを想像してみてほしい。

アメリカンリーグ東地区でヤンキースが脅威を与える存在でいる限り、レッドソックスが栄光にあぐらをかくことはない。シーズン後半に厄介な相手となったタンパベイ・レイズの躍進もありうるのだ。

セールとプライスに加え、エドゥアルド・ロドリゲスとドリュー・ポメランツがローテーションの脇を固めるレッドソックスはバムガーナー加入によって左腕王国を築くことになる。サイ・ヤング賞投手のプライスと若い頃から毎年のように候補に挙がってきたセールにバムガーナーが加われば、すさまじい三本柱となるだろう。

マイケル・チャビス内野手しかプロスペクトランキングでトップ100位に入っていないレッドソックスのファームは不作の時期が続いているが、だからといって編成最高責任者を務めるデーブ・ドンブロウスキーが止まることはなかった。もしバムガーナーがトレード市場に出されたら、最低でも交渉を持ちかけることだろう。

サンディエゴ・パドレス

パドレスは上位にこそ食い込めてはいないものの、ニューヨーク・メッツのノア・シンダーガードをはじめとして最高クラスの先発投手を狙っているという噂が絶えない。

ジャイアンツが同地区のライバルチームに放出するだろうか? もしパドレスのファームのトッププロスペクトと交換するとなれば、ないとも言い切れない。ジャイアンツの再建は徐々に進められており、2019年シーズン後にFAとなるバムガーナーがライバルチームのエースとして本拠地に戻ってくることに脅威は感じないだろう。

しかし、エリック・ホズマーとウィル・マイヤーズの例を見れば分かる通り、パドレスは選手獲得に大金をはたくことを嫌がってはいない。バムガーナーを数年間ローテーションの中心に据えることができるならば、獲得に乗り出すかもしれない。

原文:Madison Bumgarner trade rumors: The five best fits for Giants' star pitcher

翻訳:Kaito Kato


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