サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下のマイナー選手ドリュー・ロビンソン…自殺未遂から復帰後初の本塁打

Jacob Camenker

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5月11日(日本時間12日)、サクラメント・リバーキャッツ(サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下3A)がラスベガス・アビエイターズ(オークランド・アスレチックス傘下3A)との対戦を迎える前、リバーキャッツのドリュー・ロビンソンは今シーズンここまでたったの1本しか安打を打っておらず、打率は.077に低迷していた。

だが、この日の3回、ロビンソンは今年2本目の安打を放った。しかもそれは本塁打となった。

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ロビンソンは2020年4月に自殺を図り、その際に右目の自由を失った。この日ロビンソンが放った右翼フェンスを越えるソロ本塁打はリバーキャッツのリードを4-1に伸ばした。リバーキャッツの公式ツイッターは下のように伝えている。

この本塁打は、ロビンソンの野球への本格復帰を印象付ける大きな瞬間となった。ロビンソンはかつての自殺未遂を恥じてはいない。そして今も続くうつ病との戦いについても隠すことなく率直に語ってきた。それと同時に、慣れない片目でのプレイに適応するために懸命な努力を続けて、MLB復帰を目指している。

ロビンソンのツイート(2021年4月21日付け):

1年前の今日、私は生きることを選択しました。この1年間、気分が高まることも、沈むことも、多くありました。そのすべてに感謝しています。私に支援を申し出てくれた人、愛情あるメッセージを送ってくれた人、皆にありがとうと言わせてください。私はあなた達全員に感謝しています。

ジャイアンツは2019年に初めてロビンソンとマイナー契約を結び、リバーキャッツに送った。さらに今シーズン新たな契約を結んだ。復帰直後は不調に苦しんだが、ロビンソンはついにトンネルを脱し、本領を発揮し始めたようだ。

ラスベカス出身のドリュー・ロビンソン(サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下の外野手)が昨年4月の自殺未遂から復帰後の初打席。ラスベガス・ボールパークの観客はスタンディング・オベーションで迎えた。

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かつて2010年MLBドラフトで4巡目指名を受けたロビンソンにはこれからもさらなるストーリーが待ち受けているかもしれない。もしそうでなかったとしても、この日の本塁打はとても素晴らしく、祝福されるに相応しい出来事だった。

(翻訳:角谷剛)

Jacob Camenker

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Jacob Camenker first joined The Sporting News as a fantasy football intern in 2018 after his graduation from UMass. He became a full-time employee with TSN in 2021 and now serves as a senior content producer with a particular focus on the NFL. Jacob worked at NBC Sports Boston as a content producer from 2019 to 2021. He is an avid fan of the NFL Draft and ranked 10th in FantasyPros’ Mock Draft Accuracy metric in both 2021 and 2022.