ウォルト・ディズニーが520億ドルをかけて21世紀フォックスの大半の事業を手にする買収劇。この事業はヤンキースのYESネットワークなど22のスポーツネットワークも含むのだが、この件は速やかに運ばないかもしれない。
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NBCユニバーサルのオーナーであるコムキャストがスカイに310億ドルの買収案を提示した。スカイは英国の衛星テレビ局で、ディズニーがフォックスから得る最も魅力的で重要な資産である。
コムキャストはNBCとNBCSNのオーナーで、米国のケーブルテレビ最大手である。スカイは2300万人の顧客を持ち、イングランドのプレミアリーグや欧州の他のサッカーリーグの放映権をコントロールしている。
ルパート・マードック氏率いる21世紀フォックスはスカイの株の40%近くを所有しており、これについて英国の規制当局からの承認を得ようとしている。しかしブライアン・ロバーツ最高経営責任者(CEO)のコムキャストは、スカイ買収に関して21世紀フォックスを上回る額を提示した。
マードック氏には、あまり有りがたくないふたつの選択肢しか残らないだろうとロイターは報じる。86歳のマードック氏にできるのは「スカイ買収競争に乗り出すか、ディズニーのボブ・アイガー会長にフォックスの主要資産を渡す合意を考え直すかだ」(ロイター)。
2月27日、スカイの株価が上昇した。これはウォールストリートがマードック氏に買収案を準備するよう期待していることを示している。専門家が考えるところでは、マードック氏の真の目的は昨年12月に発表されたディズニーの21世紀フォックス買収を頓挫させることだ。
コムキャストのブライアン・ロバーツCEOは、彼の買収案はマードックの21世紀フォックスのものより資産価値を16%多く見積もっていると言う。
ロバーツCEOは「スカイは傑出した企業だと思っている。2300万人の顧客を抱えており、英国やイタリア、ドイツでナンバーワンの位置にいる。優れた視聴環境を提供するための技術革新をたゆまず行っており、報道や番組にも実績を残している。素晴らしい人材がおり、強力かつ有能な管理体制のチームである」との声明を発表した。
マードック氏は20年間にわたってスカイを狙ってきたが、欧州の規制の前に挫折してきた。21世紀フォックスは反論の声明を出した。ニューヨーク・タイムズ紙によると、その声明では「スカイに魅力ある現金の提示をしている」。
コムキャストとロバーツCEOがディズニーのよく練られた計画をぶち壊したのは今回が初めてではない。
コムキャストは2004年、頼まれもしないのにディズニーを買収するため5400億ドルを用意したことがある。今回もしディズニーの21世紀フォックス買収が完了しても、フォックス・ブロードキャスティングとFS1/FS2ケーブルチャンネルは買収に含まれないであろう。また、ESPNはフォックスとヤンキースが所有するYESネットワークなど22地域のスポーツネットワークのイメージチェンジを図ることになるだろう。
原文:Comcast bid for Sky could upend Disney-21st Century Fox deal
翻訳:樋口浩一
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