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もう既に耳にしていると思うが、セントルイス・カージナルスが大きな補強を行った。
コロラド・ロッキーズから5000万ドル(約52億6800万円)の譲渡金とともにノーラン・アレナド三塁手をトレードで獲得したのだ。カージナルスからはオースティン・ゴンバー投手と4人のマイナー選手がロッキーズに移籍する。その中でもっとも有望株選手としてのランクが高いのはエレウリス・モンテロで、ベースボール・アメリカ誌ではカージナルスの有望株第14位だ。
だが、今はそれを問題としているわけではない。カージナルスがロッキーズから勝ち取ったこの絶対的な取引は2月1日(日本時間2日)の朝に成立した。アレナドが加入することによって、カージナルスはナショナル・リーグ中地区で圧倒的な優勝候補に躍り出た。アレナドの3塁守備はナショナル・リーグ最高であり(多分メジャーでも)、カージナルスが今オフシーズンでまさに必要としていた打撃パワーも備えている。
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だが、我々が今日議論したいのはそのことでもない。カージナルスは球界最高の内野両コーナーコンビを手に入れたのか? これである。カージナルスでは既に安定したオールスター選手であるポール・ゴールドシュミットが一塁を守っているからだ。
内野両コーナーのMLBトップ9コンビを見てみよう。
9.ヒューストン・アストロズ
1塁 ユリ・グリエル
3塁 アレックス・ブレグマン
選出の理由:ブレグマンは2018年のアメリカン・リーグMVP(最優秀選手賞)投票で5位に入った。そして2019年にはあのマイク・トラウトを抑えて、見事にこの賞に選出された。2020年はどうであったか? ブレグマンにしては不本意であっただろう成績に終わった。どの数字もリーグのトップリストからは落ちてしまったのだから。だが27歳と最盛期を迎えた2021年は大いなる復調を期待できるのではないか。グリエルも不調だった。76 OPS+、出塁率.274、そしてbWARの数値は-0.1に沈んだ。だが、37歳で迎えるシーズンで復調を狙っている。
8.シカゴ・カブス
1塁 アンソニー・リゾ
3塁 クリス・ブライアント
選出の理由:このデュオはアーニー・バンクスの時代が終わってからずっとリグレー・フィールドを沸かしてきたような気さえする。リゾは今シーズンで31歳を迎え、ブライアントは29歳になる。短縮された2020年シーズンでは、リゾの成績は少し落ち込んだ。ブライアントの成績は大幅に下落した。彼ら2人の実力派選手としての盛りの時期が過ぎたとは思えないことではあるのだが(FanGraphsが開発したZIPSによれば、ブライアントの2021年予想WAR数値は3.2で、リゾは3.3 と悪くはない)。ブライアントは2021年シーズン終了後にフリーエージェントになる。そのため、ブライアントがカブスに在籍したまま今シーズンを終えることは想像しづらい。もしブライアントがかつてMVPを受賞した時の輝きを取り戻せば、有力なトレードの対象になるだろう。
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7.オークランド・アスレチックス
1塁 マット・オルソン
3塁 マット・チャップマン
選出の理由:このデュオはどの位置に置いたらよいだろうか? アスレチックスにとって2020年は良いシーズンだった。アメリカン・リーグ西地区を制し、プレーオフ・シリーズでも1勝を挙げたのだから。だが、この2人のマットは打撃不調だった。オルソンは14本の本塁打を放ったが、打率はわずか.195で、105 OPS+に終わった。チャップマンは8.3 bWARを挙げた昨シーズンとはうって変わり、出塁率.276、54個の三振を喫して、たったの8四球しか選ばなかった。そして、腰の故障により、わずか37試合でシーズンを終えてしまった。
この小さなサンプルだけを見れば、このデュオはトップ10リストには相応しくない。だが、2021年シーズンにこの2人と同じだけの期待を抱かせる存在を野球界で見つけることは難しい。だからこそ、この2人をこの位置に置く。2020年のパフォーマンスではなく、2019年の成績を考慮した結果だ。
6.ニューヨーク・ヤンキース
1塁 ルーク・ボイト
3塁 ジオバニー・ウルシェラ
選出の理由:ボイトもウルシェラもヤンキースに加入したときの前評判はさほど高いものではなかったが、入団後の活躍は強烈な印象をチームに与えている。無名だったウルシェラは2019年にブレークし、本塁打21本、打率.314、132 OPS+の成績を挙げた。その勢いのまま、短縮された2020年には136 OPS+の好成績を続けた。ボイトはアメリカン・リーグ1位の22本塁打を放ち、長打率.610、156 OPS+と驚異の成績を残した。
5.サンディエゴ・パドレス
1塁 エリック・ホズマー
3塁 マニー・マチャド
選出の理由:マチャドは2021年もMVP候補になるだろう。ホズマーの2020年での打撃成績はパドレスに移籍したからの最初の2年より上回った。実際のところ、ホズマーが昨年挙げたOPS+ (131)はキャリアを通しても2番目の成績だった。
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4.アトランタ・ブレーブス
1塁 フレディ・フリーマン
3塁 オースティン・ライリー
選出の理由:オースティン・ライリーは安定した3塁手とは言い難い。メジャー昇格後の2年間は好不調の波が激しかった。だが、フレディ・フリーマンとコンビを組むのであれば、マイナー2Aの平均的な3塁手を配置したとしても、ブレーブスの内野両コーナーはメジャー全体のトップ15に入るだろう。フリーマンが2020年のナショナル・リーグMVPを受賞したことで、ブレーブスのファンに不都合が起きたとすれば、それはフリーマンをかつてのように「野球界でもっとも不当に低評価されている選手」と呼べなくなったことだけだろう。
3.トロント・ブルージェイズ
1塁 ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア
3塁 キャバン・ビジオ
選出の理由:米国野球殿堂入り元選手の息子たちで構成される内野両コーナーコンビは彼らだけだろう。それだけだはなく、この2人の成績は他のデュオを上回っている。ゲレーロ・ジュニアは21歳で迎えた昨シーズンに9本の本塁打を放ち、115 OPS+の成績を残した。ビジオは安定した出塁率.375と8本の本塁打、2.0 bWARを挙げた。ZIPSはビジオの2021年を3.2 WARと予想し、ゲレーロ・ジュニアには2.8の数字を与えている。ブルージェイズに賭けるのなら、今年は良いシーズンだ。
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2.シカゴ・ホワイトソックス
1塁 ホセ・アブレイユ
3塁 ヨアン・モンカダ
選出の理由:このペアを一番の位置に押し上げるとしたら、その成否はモンカダにどれだけの確実性があるかに多くを負うだろう。モンカダの過去3シーズンのOPS+は96, 140, 94だ。2019年には彼こそが我々が待ちに待った将来のスター選手だと思わせたが、短縮された2020年シーズンでは2018年のレベルに逆戻りしてしまった。2021年のモンカダは2019年のようになるであろうと予感するが、それこそがホワイトソックスが他のMVP候補を擁する2チームの上を行く理由になる。フリーマンを擁するブレーブスとマチャドを擁するパドレスだ。モンカダはライリーやホズマーよりは良い成績を挙げるだろう。アブレイユはどうか? 彼についてはこれ以上望むものは何もない。過去2シーズンでアメリカン・リーグの打点王だったし、昨年のMVPを受賞しているのだから。
1.セントルイス・カージナルス
1塁 ポール・ゴールドシュミット
3塁 ノーラン・アレナド
選出の理由:短縮された2020年シーズンにおいて、ゴールドシュミットは打率.300、出塁率.400、長打率.500を誇ったかつての自分に戻りつつあった。2020年の58試合で挙げた2.0 bWARは2019年の161試合で挙げた2.4 bWARにほぼ等しい。2021年はカージナルスの強力なラインアップの後押しで、さらなる好成績が期待できる。アレナドは2020年シーズンでは肩の故障に悩まされ、そのせいでやや成績を落とした。だが、アレナドは2015年から2019年までの5年間連続で「やや低めの」5.9 bWAR を挙げて、ナショナル・リーグMVP投票のトップ8に入っているのだ。故障も癒え、新天地でのモチベーションは高い。
(翻訳:角谷剛)