ニューヨーク・メッツでは、ドミニク・スミスが将来の正一塁手となるかもしれない。ボルチモア・オリオールズは、オースティン・ヘイズが質の高い外野手となり、アダム・ジョーンズやマニー・マチャドとともにインパクトを与える可能性がある。
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オリオールズ期待の若手: オースティン・ヘイズ(外野手)
2017年成績: 打率.217、出塁率.238、超打率.317、60打数、1本塁打、3二塁打、16三振、2四球
ヘイズは2016年にドラフトされたばかりの選手だということを忘れてはいけない。マイナーで166試合しか出場していなかったが、この年の9月5日に登録枠拡大で2Aのボウイ・ベイソックスからオリオールズに加わった。そのため、メジャーでの20試合での数字は目を引くものではないが、ヘイズは確実な選手だ。
オリオールズのファームでの短い期間でも、ヘイズはマイナーリーグの投手たちを粉砕してきた。3カテゴリーにわたる166試合での平均打率は.330。2016年にニューヨーク・ペンリーグからクラスAアドバンストのフレデリック・キーズ、そして2Aのボウイとステップアップした。
ヘイズに関して分からないのは、2018年にボルチモアに残るチャンスが与えられるのか、それともさらなる経験を積むためにマイナーに降格となるのかだ。
ブレイクするかもしれない理由:
ヘイズを選ぶのがリスキーなのは認めざるを得ない。マイナーでの経験は多くないからだ。オリオールズにとどまれるとすれば、右翼で勝負できるかどうか。左翼のトレイ・マンシーニや中堅手アダム・ジョーンズに取って代わるのは難しいからだ。
だが、もしもオリオールズが彼に期待しようとしており、メジャーレベルで成長するための痛みをこらえるのであれば、2018年にもその“配当”を得られるかもしれない。マイナーリーグでのOPSは.946を記録している。近い将来にメジャーの投球に適応できないと考えるのは難しい。
2017年に通算33本塁打を記録したように、ヘイズは純粋に打者として素晴らしく、パワーもある。選球眼には成長の余地が大きく残されており、オリオールズでのゾーン外の空振り率は40%(リーグ平均をおよそ10ポイント上回る)。そのため、少しの適応でも大きな違いとなり得る。平均打球初速度も84マイルとリーグ平均を大きく下回り、ゾーンでの打撃を改善しているところだから、コンタクトの質は向上するだろう。今季のオリオールズでのハードコンタクト率はわずか31%だった。
原文:Predicting surprise: Young players who could shine for Mets, Orioles in 2018
翻訳:Hiroaki Nakamura