エンゼルスのスター、マイク・トラウトは過小評価されている?

Alec Brzezinski

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原文公開日:2018年4月24日

※データの数字は日本時間4月27日現在

NBAのポッドキャストやスポーツニュースを見ていると、すぐにレブロン・ジェームズの名前が聞こえてくるだろう。ゴルフ界のタイガー・ウッズや、NFLのトム・ブレイディ、NHLのシドニー・クロスビーにも同様のことが言える。では、MLBのベストプレイヤーであるマイク・トラウトがこれまでのところメディアに取り上げられていないのは何故だろうか?

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現在リーグトップの10本塁打を放ち、例年MLB全選手の中でもトップのWARを記録しているトラウトだが、常日頃からコメンテーターたちの話題の的になっているようには見えない。東海岸の人々は西海岸でプレーするトラウトに偏見を抱いているのだろうか? 例えそうだとしても、トラウトほどの実力を持つ選手があまり注目されていないことには依然として違和感が残る。

トラウトは長年にわたってMLBで最高の選手として評価され続けているものの、他スポーツのトップアスリートと比較すると過小評価されているように感じてしまう。トラウトのキャリア通算での打率は.306、本塁打は211、盗塁は170。これをわずか950試合で記録したのだ。さらに今シーズンは、このままいけば60本を越えるペースでホームランを放っている。

もし、MLB最高の選手であるトラウトの、スポーツ界における地位を議論することになれば、結論はすぐに出るだろう。2012年に初めてシーズンを通してメジャーを経験して以来、トラウトは得点、本塁打、打点、盗塁においてトップの成績を記録し続けてきた。また、守備面でもすばらしい功績を残している。他スポーツのどんなスター選手でも、彼に対して優越感を抱くことはできないだろう。

では、彼がジェームズやウッズのように認知されず、メディアにでる時間も少ないのはなぜだろうか?

トラウトの経歴には、「優勝」の二文字が欠けている。トラウトはエンゼルスをワールドシリーズに導いたことがない。つまり、彼は自身が活躍するスポーツの最高の舞台で結果を残したことがないのだ。それに関して言うと、野球とバスケットボールには少し違いがある。バスケットボールのスター選手よりもトラウトのほうが、チーム全体の能力に関する発言権が少ないからだ。しかしそれでも、チャンピオンリングを持っていないということが、彼が過小評価される一因となっているだろう。

実のところトラウトは1度だけプレーオフを経験したことがある。敗れてしまったものの、2014年のア・リーグディビジョンシリーズ、対ロイヤルズ戦に出場した。トラウトが驚異的な記録を残しているにもかかわらず、エンゼルスはチームとしての成功を収めていない。

しかし、今シーズンはそうはならないだろう。エンゼルスは今オフに大谷翔平という当たりくじを引き、トップスターを呼び込むことができると証明した。大谷は本物の実力を備えているようだ。トラウトとアルバート・プーホルスに必要なサポートをすることができるだろう。

エンゼルスは今シーズン、輝かしいスタートを切っている。26日の段階で、ビジターでの戦績は11勝2敗だ。これがポストシーズン進出のカギとなってくるかもしれない。

他スポーツのトップスターのように絶え間ない称賛を得ることはできないかもしれないが、トラウトが野球界の顔であり、史上最高の選手の一人であることは明確だ。

原文:Is Angels star Mike Trout actually underrated?

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Alec Brzezinski