イカしているけどイケてない? 懐かしのリリーフカーが復活!

Jason Foster

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2018年10月:

レッドソックスのクレイグ・キンブレルが緊迫したプレーオフのマウンドに上がろうとしている。レッドソックス1点リード。生きるか死ぬかの状況。「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」の前奏がフェンウェイ・パークの空気を支配する。観客たちは熱を増し、おそらく野球界で最も威圧的な剛速球投手が登場する。―小さく、威圧感のカケラもないリリーフカーに乗って。

ジャングルにようこそ。俺達には楽しいこととゲームがある。まさにその通りだ。

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2018年に少なくとも1球団(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)がリリーフカーを復活させることが決まり、インターネット上では(私も含めて)多くの人がお祝いムードだが、中には批判的な(そこまで深刻ではない)疑問を浮かべる人もいる。1)全チームがリリーフカーを導入したらクローザーの入場曲はどうなる? 2)なくなってしまうのか? 3)ダサくなる? 4)鳥肌の立つような瞬間が減ってしまうのでは? これらの4つの質問に対する私の最初の答えがこれだ。

1)変わらず今のままだ。

2)1)を見てほしい。

3)そう思う。

4)そのとおり。

クローザーの入場曲の魅力として挙げられるのは、選手の登場をより偉大なものとして見せてくれる点だ。なにか特別なことが起こっていると感じさせる。試合が(おそらく)スリリングな形で終盤を迎え、ここが観客の盛り上がり所だと示してくれるのだ。思い出してほしい。マリアノ・リベラの「Enter Sandman」、トレバー・ホフマンの「Hell's Bells」、ジョン・スモルツの「Dancing Queen」を(最後のは冗談だが、実際に使用されていた)。

リリーフカーを導入することによって、魅力的な登場はいくらか輝きを失ってしまう。その意見は私にも理解できる。レッドソックスのファンは、クレイグ・キンブレルが試合を勝利で締めくくるために登場するのを待ち望んでいるが、それは彼が重苦しいブルペンから走ってくるのを目撃したいからだ。それはまるで、スーパーヒーローの登場を皆が眺めているようだ。そのあいだは悪役も自分には何もできないと理解している。バッドマンにはバッドモービルがある。だが、根本的にあれはド派手な戦車だ。力強さや威圧感がにじみ出ている。

リリーフカーは、要するに帽子を乗せた小さい車だ。サーカスの車の強化版にすぎない。リリーフカーについて真剣に考えるのはちょっと馬鹿げている。しかし、だからこそ私はリリーフカーの導入に大賛成なのだ。

ここで一息ついて言っておきたいのだが、2018年にすべてのチームがリリーフカーを採用することはあり得ないので、まだ入場曲について心配する必要はないだろう。ダイヤモンドバックスが部分的にでもリリーフカーを復活させるのは、選手交代のスピードを数秒でも上げるためと考えられる。チームは試合の進行を早めるための努力を続けている。他のチームがこの楽しいことに参加するかはまだ分からない。

しかし、この「楽しいこと」がここではキーワードとなる。試合時間の短縮というメリットも、リリーフカーの一風変わった機能とノスタルジアにはかなわない。しかし、入場曲もまた楽しいものだ。だが、もし入場曲がなくなることで野球体験が損なわれ、試合に必要な見世物がなくなってしまうというのであれば、チームはリリーフカーをローマ時代のチャリオットに変えてしまえばいい。

または、その両方の問題を解決する方法として、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のドーフ・ワゴンを使うのも良いだろう。

 原文:Bullpen carts are cool, but could take away one of baseball's coolest things

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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Jason Foster

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Jason Foster joined The Sporting News in 2015 after stops at various news outlets where he held a variety of reporting and editing roles and covered just about every topic imaginable. He is a member of the Baseball Writers’ Association of America and a 1998 graduate of Appalachian State University.