アレックス・ロドリゲス、スキャンダルは「人生で起きた最良の出来事」

Travis Durkee

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運動能力向上薬とバイオジェネシス・スキャンダルへの関わりにより、アレックス・ロドリゲスが打ち立てた696本塁打の記録はアメリカ野球殿堂入りしない可能性もある。だからといって、3度のMVP受賞を誇るロドリゲス本人はポジティブな見方を捨てたりはしないようだ。

現在フォックスとESPNの解説者を勤めるロドリゲス、シュタイナー・スポーツ社とのインタビューの中で、テステストロンとヒト成長ホルモン剤の使用によりシーズン全試合の出場停止を受けたことで「個人的に、またプロとして、自分自身に多くのことを課することができた」と語った。

「今から5年前のあの時のことを思い出してみると、あのバイオジェネシス・スキャンダルのすべては、僕の人生で起きた最もすばらしい、最良の出来事だったと言える。あのことによって僕は、鏡の前で、自分の人生をしっかりと見つめなおす機会を得た。自分のすることすべて、決定すべてに責任があるのだと気が付くことができた」とロドリゲスは話した。

<シュタイナー・スポーツCEO、ブランドン・シュタイナーのツイート>
「人は、自分の犯した間違いすべてによって、定義づけられる必要はない。そこからどのように立ち直ったかについてもまた、重要だ」
アレックス・ロドリゲスは、果たして殿堂入りするだろうか?

2013年、ベースボール界を震撼させたバイオジェネシス・スキャンダルとの関係について、今は心穏やかな様子を見せているロドリゲスだが、自らが決めたことに対し常に心安らかに対できたわけではなかった。

ロドリゲスは、次のように語った。

「信じられないほどの痛手だった。時々、夜に目を覚まして、自分のチームがニューヨークやオークランドとか、レンジャーズとかでプレーしているのを眺めては、こう考えた。『自分はいったい何だってこんなことになってしまったんだろう?』と」(ロドリゲス)

2014年の全試合出場停止の後、ロドリゲスは「メジャーリーグ・ベースボール、ヤンキース、スタインブレナー一家、選手協会、そしてあなた、つまりファンの皆さん」に宛てた手書きの謝罪文を書いた。

そしてロドリゲスは2015年、151試合に出場し、33本塁打86打点を記録。翌シーズン8月に引退した。

インタビューの中でロドリゲスは自らを「未完成品」と呼んでいる。

「とてつもなく後悔したし、もっといい決断をすればよかったのに、と悔やんだ」とロドリゲスは語る。

「でも別の見方をすれば、あれらの決断によって、もしもそれを乗り超えることができるなら、の話だが ― こう言うことができると思う。人は、自分の犯した間違いすべてによって定義づけられる必要はない。そこからどのように立ち直ったかについてもまた、重要だ、と」(ロドリゲス)

オールスターに14回選出されたロドリゲスは、もし若い頃の自分にアドバイスを与えるとしたらこう言うよ、と軽い調子でインタビューを締めくくった。

「僕だったら、自惚れて鏡にキスなんかしたりしないな。それから日焼けしたいなら、セントラル・パークじゃなくて自分の家でしたらいいよ」

原文:Alex Rodriguez calls Biogenesis scandal ‘greatest thing that ever happened in my life’
翻訳:Noriiko Tabei


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