ア・リーグ地区シリーズ第2戦、インディアンスがヤンキースに連勝

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なかなか終わらない試合の結末はついに、13回に訪れた。ヤン・ゴームスは10球粘った打席で、3塁線に鋭い打球を飛ばし、オースティン・ジャクソンを2塁から生還させた。クリーブランド・インディアンスは9-8でニューヨーク・ヤンキースに逆転勝利を収めた。

試合は序盤から激しいシーソーゲームとなった。ヤンキースは2-0とリードしてから3-2と詰められ、そこから6-3、さらには8-3と突き放した。しかし、あわや死球と思われた打席でフランシスコ・リンドーがグランドスラム(満塁本塁打)を放つと、インディアンスは8-7と1点差に詰め寄った。

ジェイ・ブルースが試合を同点にし、ブルペン陣が得点を許さず、最終的にインディアンスはシリーズを2勝0敗とした。

非常に面白くなりつつある今シリーズの第2戦を、3つのポイントから振り返ってみよう。

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1. コントロールは良くてもコマンドに苦しんだコーリー・クルーバー

シリーズ初戦でトレバー・バウアーが快投した後の第2戦で、インディアンスのエース、コーリー・クルーバーがヤンキースを圧倒するだろうと見られていたが、そうはならなかった。

今季サイヤング賞の最有力候補はこの日、全くそれに相応しいピッチングができなかった。速球の精彩を欠き、スライダーもキレがなかった。クルーバーは初回、ゲイリー・サンチェスに2ランを許すと、3回にはアーロン・ヒックスに3ランを打たれた。

この日のクルーバーはインディアンスが望んでいた姿ではなかったが、それでもインディアンスは勝利を収めた。クルーバーは2 2/3回を投げて7安打6失点、1四球という内容だった。

31歳のクルーバーは直近2試合のプレーオフでの登板で、計6 2/3回で13安打、10失点、4奪三振となっている。

2. ヤンキースのブルペン陣が崩壊

ヤンキースのブルペン陣に不安を持つべきではない。ヤンキースは、球界最高のリリーフ陣を有している。デービッド・ロバードソン、デリン・ベタンセス、アロルディス・チャップマンを有する彼らは、試合終盤の3回をゼロに抑えるには十分な力を持っている。しかし、それは彼らが最高の状態で、1回ずつを投げたときの話である。

チャド・グリーンもまた、ロングリリーフの役割で素晴らしい仕事を果たしているが、短い回数を投げるときの方が良いピッチングをする。しかし彼はこの日、フランシスコ・リンドーにグランドスラムを浴び、リードを1点差に縮められた。そしてロバートソンが8回、ブルースに同点ホームランを打たれた。

ロバートソンが置かれた状況は、ヤンキースファンにとっては理解しがたいものだった。ロバートソンは既に1回を抑え、ベタンセスがブルペンに控えていた8回、再びマウンドに呼び戻された。そしてブルールに同点ホームランを浴び、ヤンキースの勢いを消してしまった。

その後、ベタンセスを試合に投入し、2回を完璧に抑えたもの13回に敗戦投手にしてしまったヤンキースのジョー・ジラルディ監督は試合後、投手起用について問われることになるだろう。

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3. 前評判以上の活躍を見せたインディアンスのブルペン陣

マイク・クレビンジャーは良いピッチングができなかったが、彼はまだリリーフに慣れようとしている段階なので、それは問題ではない。注目すべきは、ブライアン・ショー、アンドリュー・ミラー、ジョー・スミス、タイラー・オルセン、コディ・アレン、そしてジョシュ・トムリンが、計9 2/3回を無失点に抑えたことだ。

6人のリリーバーはヤンキース打線をわずか3安打、2四球、6奪三振と抑え込んだ。

ブルペン投手は正しいタイミングで起用することが重要だが、ジラルディ監督とは対照的に、フランコーナ監督は全て正しいボランを押したのだ。