ア・リーグ地区シリーズ第2戦、アストロズがレッドソックスに連勝

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ヒューストン・アストロズは金曜日にボストン・レッドソックスを8-2で下し、アメリカン・リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。

アストロズはレッドソックス先発のドリュー・ポメランツに序盤から襲いかかり、ポメランツを3回途中でノックアウトした。ポメランツから挙げた4得点のうち、3点は本塁打による得点。アストロズはシリーズは最初の2戦で6本のホームランを放ち、全16得点中7点を一発で奪っている。

勝利投手になったダラス・カイケルは、ポストシーズン通算成績を3勝0敗とした。

レッドソックスは、8回に負傷退場したムーキー・ベッツの状況も気がかりだ。1日休みを挟んでの第3戦に出場できるかどうかは定かではない。

以下、この試合を3つのポイントから振り返ろう。

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1. 乱調から一転、好投したカイケル

カイケルは、ジワジワと攻めるタイプのピッチャーだ。29歳の左腕は97マイルの速球を投げるわけではなく、それゆえ、彼は丁寧なピッチングをすることに意味はあるが、時折、慎重になりすぎるきらいがある。金曜日の序盤は、それが問題になった。

2015年のサイヤング賞投手は最初の2回で48球を要し、3安打2四球1失点と苦しんだ。しかし、その後の彼が見せた落ち着いた姿こそ、アストロズがこのポストシーズンにおいて彼を信頼している理由だ。

アーカンソー大学出身のカイケルは立て直し、3回と4回を僅か21球で終わらせ、最終的に52/3回を96球でまとめた。クリス・デベンスキーに1回、もしくは2回を任せ、8回をウィル・ハリス、ルーク・グレガーソン、ジョー・マスグローブのコンビネーションで乗り切り、9回をケン・ジャイルズに任せることができるとき、アストロズはより良いチームとなる。


カイケルの復調により、アストロズはそれが可能となった。カイケルは積極的にストライクゾーンを攻め、ゴロのアウトを量産した。オクラホマ州タルサ出身のカイケルは7つのゴロによるアウトを奪い、最後の3 2/3回ではわずか1安打に抑え込んだ。

2. プライスのリリーフ登板を巡る疑問

ア・リーグ地区シリーズ第2戦でデービッド・プライスを先発させることに、何の問題があるのだろうか? もちろん彼は100%の状態ではなく、レッドソックスは彼を失いたくない。しかし、レッドソックスが彼と契約した理由は、勝たねばならない試合を勝つためではないのだろうか? ポメランツをトレードした理由はそうではない。彼らは穴埋めの3番手投手として、ポメランツを獲得したのだ。プライスはエースであったが、彼はそのように起用されてはいないのだ。

とはいえ、この第2戦にポメランツを先発させた理由もわからなくない。彼は今季、アストロズに対して12 1/3回で2失点と好投している。しかしこの日、アストロズは初回にカルロス・コレアが2ランを放ち、3回には3連打でポメランツをノックアウトした。

プライスには、より良い仕事ができなかったのだろうか? 間違いなく彼なら、より良い仕事ができただろう。実際に、彼はしたのだ。プライスはリリーフ登板で2 2/3回を1安打1四球、無失点に抑えた。2つの三振を奪い、3回には満塁のピンチからチームを救った。プラスが直近4試合のアストロズ戦で26 1/3回を投げ39奪三振を記録している事実も考えると、問いかけずにはいられない。たとえ故障の問題があったとしても、プライスではなくポメランツを先発させたことは正しい決断だったのだろうか?

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3.コレアとスプリンガーの復調で、最高のアストロズ打線に

ホセ・アルテューベはいつも素晴らしいのは承知の事実だが、カルロス・コレアとジョージ・スプリンガーが打たないと、アストロズはなかなか勝てない。アストロズは今季、ラインアップからコレアが外れていたときは20勝22敗。この23歳のスター選手が故障離脱していた8月は、10勝17敗と苦戦した。

アストロズはシリーズ初戦で8得点したが、それはアルテューベの3本塁打が大きかった。コレアとスプリンガーは計8打数無安打3三振に終わり、更なる得点の芽を摘んでしまった。

今日の第2戦で、彼らのバットは目覚めた。コレアは1回裏に先制の2ランを放ち、スプリンガーは3回にソロ本塁打を放った。2人はこの日、計8打数4安打、2本塁打、2塁打、5打点を記録した。3人の主軸が自分のタイミングを見つけると、アストロズ打線は6月に見られたような破壊力を備える。もし彼らが今日のように打ち続けるなら、アストロズはプレーオフ出場全チームの中で最高のラインアップを有することになるだろう。

もっとも、この第2戦でアストロズは、満塁の場面で6打数無安打に終わったことにも言及しておきたい。彼らは素晴らしいが、完璧にはまだまだ遠いのだ。