アリエタとダルビッシュ、どちらか価値の高いFA選手か?(2)

Christopher Carelli

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では、アリエタとダルビッシュ、両選手の成績予測を見てみよう。

 

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ジェイク・アリエタ

年度/年齢/WAR1.0当たりの価値/推定WAR/評価年俸
2018年/32/ $9,000,000 /2.8 /$25,200,000
2019年/33/ $9,450,000 /2.3 /$21,740,000
2020年/34/ $9,920,000 /1.8 /$17,860,000
2021年/35/ $10,420,000 /1.3 /$13,540,000
2022年/36/ $10,940,000 /0.8 /$8,750,000
2023年/37/ $11,490,000 /0.3 /$3,450,000
2024年/38/ $12.06 /-0.45 /-$5,430,000
合計 WAR8.9 /評価年俸$85,000,000

ダルビッシュ有

年度/年齢/WAR1.0当たりの価値/推定WAR/評価年俸
2018年/31/ $9,000,000 /2.8 /$25,200,000
2019年/32/ $9,450,000 /2.3 /$21,740,000
2020年/33/ $9,920,000 /1.8 /$17,860,000
2021年/34/ $10,420,000 /1.3 /$13,540,000
2022年/35/ $10,940,000 /0.8 /$8,750,000
2023年/36/ $11,490,000 /0.3 /$3,450,000
2024年/37/ $12.06 /-0.2 /-$2,410,000
合計 9.1 /評価年俸$88,130,000

データを見直してみると、球団はいずれの投手とも5年を超える契約を締結したくないかもしれないが、それは選手にとって本意ではない。しかし、チームにマイナスの影響を与える可能性があることを理解しながら、5年、もしくはそれより長い6年、そして7年の契約を結ぶチームがあるとは思えない。

上記チャートでは、2人の5シーズンの評価は拮抗しているので、どちらの方がより価値が高いのか、損益分岐点をいかに超えることができるのか、球団はそれを見極めるための要因を考慮しなければいけない。

 

投球回数と故障歴

ダルビッシュよりも約5カ月年上であるにも関わらず、アリエタの方が過去の投球回数は少なく有利だ。ダルビッシュは18歳でプロ入りし、これまでにアリエタより458 1/3イニング多く投げている(マイナーリーグを含む)。過去に投げてきた量に2シーズン分以上の差があることは、アリエタの代理人、スコット・ボラス氏にとって、強みになる。

アリエタは、キャリアの中で故障者リストに入ったのは2度だけだ。1度目は2011年、右ひじの骨棘除去手術によるもので、2度目は2014年、右肩の痛みで1カ月ほどDL入りした。一方でダルビッシュは、2015年3月にトミー・ジョン手術を受けている。それ以外にも、右肩の痛み、腰の痛みや首の痛みでそれぞれDL入りしている。

(3)につづく)

Christopher Carelli