アストロズのグリエル、ホームラン後にダルビッシュを侮辱

Brandon Schlager

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ユリエスキ・グリエルによって、ロサンゼルス・ドジャースの投手、ダルビッシュ有にとってのワールドシリーズデビュー戦は悪夢に転じた。アストロズのスラッガー、グリエルは、ワールド・シリーズ第3戦の2回、見事なソロ・ホームランを放ってこの回だけで奪った4得点の最初の1点を挙げ、ダルビッシュを自己最短の1 2/3回で降板させた。

ベースを一周し、グリエルはダグアウトに戻ってきた。そこで「フォックス」テレビが、問題となるグリエルの「祝賀」風景をカメラに捉えた。

 

 

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グリエルはカメラに映らないと思ったのか、ベンチに座ってチームメイトとともに笑いながら、日本人投手ダルビッシュの細い目を真似るようなしぐさをし、ソーシャル・メディア上で広く物議を醸した。アストロズはその後5-3で勝利し、チーム史上初めてワールドシリーズでのリードを手にした。だがグリエルのその行動は、試合後も話題に上り続けた。

ダルビッシュはそのジェスチャーを「無礼」かつ「すべての人に対して攻撃的なもの」であるとし、グリエルは叱責されるべきとした。

「アストロズにもアジア人のファンがいるはずだ」とダルビッシュは、オレンジ・カウンティ・レジスター紙のレポーターに語った。

「完璧な人間などいないし、すべての人間は違っている。我々は、そこから学ばないといけない。彼(グリエル)は、過ちを犯した」

ダルビッシュはまた、自身のツイッター・アカウントを通して、試合後に声明を出している。

 

 

グリエルは通訳を通して、「無礼だった」としてあのようなジェスチャーをしたことに対し謝罪した。

ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は、土曜にグリエルと会ってその出来事と、また自制することについてを話し合う予定だ。

コミッショナーの事務所、またアストロズはいずれも、試合後、コメントを発表していない。

他の名誉を損なうようなコメントやジェスチャーを行ったことにより、出場停止処分となった例は過去に存在するものの、ポストシーズン、またワールド・シリーズ中に発生したケースはない。2012年、ユネル・エスコバーはアイブラックの上に同性愛者に対しての差別的言葉を書いて3試合の出場停止となり、またマット・ジョイスとケビン・ピラーは昨年、試合中に反同性愛のコメントをして、2試合の出場を禁止された。

グリエルに対しては、少なくとも罰金が科されることが予想される。だが土曜の夜に行われる第4戦に出場するかどうかは、不明だ。

 

Brandon Schlager

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Brandon Schlager is an assistant managing editor at The Sporting News. A proud Buffalo, N.Y. native and graduate of SUNY Buffalo State, he joined SN as an intern in 2014 and now oversees editorial content strategy.