アストロズが獲得すべき「ハイエンドな投手」は誰か?(前編)

Ryan Fagan

アストロズが獲得すべき「ハイエンドな投手」は誰か?(前編) image

ヒューストン・アストロズは、新たにハイエンドな投手を先発ローテーションに加えたがっている。

球団オーナーのジム・クレーンが、「ハイエンドな先発投手」を探していると明言したのだ。オフシーズンにこれほどオープンで正直な発言を耳にすることは珍しい。極めて新鮮だ。

 

MORE: 今なら無料視聴可。スポーツを見るならDAZN(ダ・ゾーン)に!

ポイントは、アストロズはボロボロのローテーションを有しているわけではないということだ。実態は、真逆だ。彼らは2018年シーズンに向けて素晴らしいローテーションを持っており、ワールドシリーズ連覇も夢じゃない。ジャスティン・バーランダーとダラス・カイケルのツートップをはじめ、ナックルカーブを武器にするランス・マッカラーズ、チャーリー・モートン、そしてブラッド・ピーコックにコリン・マクヒューが5番手投手として控える。

しかし、このローテーションは期間限定だ。カイケルとモートンは2018年オフにフリーエージェントになる。もちろんチームは彼らに残って欲しいが、バックアップの計画は悪いことではない。バーランダーは昨年素晴らしかったが、彼は2月に35歳となる、2019年オフにフリーエージェントになる。マクヒューも2019年オフにフリーエージェント。ピーコックとマッカラーズのみ、契約が2シーズンより長く残っている。

というわけで、アストロズは更なるアップグレードを考えている。

アストロズにはどんな選択肢があるのだろうか? たくさんある。見てみよう。

ジェイク・アリエタ(フリーエージェント)

ありえたは2015年、防御率1.77を記録したサイ・ヤング賞を獲得した。しかし、過去2年は支配的な投手とは言えなかった。2017年は31試合に先発し、防御率3.53、168 1/3回を投げて163三振を奪った。十分に素晴らしい。彼はまた、ポストシーズンでも通算9試合で防御率3.09と好投しており、昨年のプレーオフでは10 2/3回を投げて10四球を出したにも関わらず、僅か1失点だった。プレーオフでの好成績はアストロズにとって好材料だが、今後数シーズン活躍できるかには疑問が残る。アリエタは3月に32歳になり、彼の球速は昨年やや落ちた。フォーシームの球速は2015年の94.93マイルから、昨年は92.67マイルに落ちている。彼は決して安くは買えず、アストロズは2017年10月の大躍進で現金を稼いだとはいえ、ホセ・アルテューベやマーウィン・ゴンザレスなどとの契約も控えている。

ダルビッシュ有(フリーエージェント)

アリエタと同じように、ダルビッシュは高額だ(おそらく1億ドルを軽く超える)。もちろん、フリーエージェントの選手と契約する上で、球団は若い選手を手放す必要はなく、それは好材料になる。アストロズは、同地区で長きに渡って投げていたダルビッシュをよく知っている。そして彼らは、31歳のダルビッシュをワールドシリーズで打ち砕いた。しかし、もしダルビッシュが球種を読まれていたという報道が真実なら、それは簡単に修正できる。ダルビッシュの球そのものはエリートで、素晴らしいものだ。

(後編につづく)

Ryan Fagan

Ryan Fagan Photo

Ryan Fagan, the national MLB writer for The Sporting News, has been a Baseball Hall of Fame voter since 2016. He also dabbles in college hoops and other sports. And, yeah, he has way too many junk wax baseball cards.