なぜ、野球選手“じゃない”アスリートは、ホームランを打ちたがるのか?

Jason Foster

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Q:なぜアスリートはメジャーリーグの球場での打撃練習に引かれるのだろうか?

A:それは彼らがホームランを打ちたいからである。

Q:なぜ私たちは野球以外のアスリートがバットを振る姿に釘付けになるのだろうか?

A:彼らがホームランを打つのを見たいからである。

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しかし、なぜ私たちはホームランばかりに興味があるのだろうか? なぜホームランはこれほどまでに魅力的なのだろうか? それはいまだにホームランが、あらゆるスポーツを差し置いて、個人の功績として祝福される最たるものであるからだ。アメフトの逆転プレー、ヘイルメアリーなんて目じゃない。ハーフコートからのブザービーターなんて目じゃない。ホールインワンなんて目じゃない。ホームランこそ王様なのだ。それは誰もが知っている。

筆者がこのことを考え始めたのは、今週頭にMLBのツイッターアカウントが、NFLニューヨーク・ジャイアンツのオデル・ベッカムの誕生日を祝うため、彼がアナハイムでの打撃練習でホームランを打つ映像をツイートしたのを見た時だ。それは文句なしでカッコよかった。しかし、考えみてほしい。なぜ私たちはバスケットボール選手がカメラの前でフィールドゴールを蹴る場面を見ることがないのだろうか? あるいはクォーターバックがスリーポイントシュートを打つ場面を見ることがないのだろうか? 皆の注目を集めるのは、常にケージでスイングをする“野球以外の”選手なのだ。

他にも例はある。こんなのや、こんなのこれも、そしてこんなのも。

話はとても単純だ。ホームランはこれまで常に(そして今後もずっと)選手が成し遂げる大したことの中で、最高に大したことなのだ。バットを手にしたことがある人なら、誰でもフェンスオーバーを打ちたいと思ったはずだ。そうすることによって、状況を支配し、自分の能力を演出することになるのだ。他のいかなるスポーツにおいても、これに匹敵するものはない。だからこそ、それぞれのスポーツで大きな功績を収めているにもかかわらず、ベッカムやJ.J.ワット、ブレイク・グリフィン、そしてその他多くのエリートアスリートが、バットでボールを服従させるという、いまだに全スポーツで最も難しいであろうルーティン動作を行う能力を試すため、スイングしたがるのである。

これはまた、「ホームラン」という単語が野球を超え、スポーツをも超えて使われている理由でもある。

私たちはフットボールの解説者が褒め立てる時に、「彼は本物のホームランバッターだ」と言うのをよく耳にする。私たちは政治アナリストがスピーチを褒める時に、「彼女はまさしく場外に打ち込んだ」と言うのを耳にする。どんな場面で使われようと、その意味は明らかである。「その人は優れている」「その人が勝利した」「何か素晴らしいことが起きた」。「ホームラン」は、個人の成功に対する簡略な表現として認識されているのだ。

他のアスリートがカメラの前で長い距離のスリーポイントシュートを沈めたり、フィールドゴールを狙ったことがないとは私は言っていない。しかし、アスリートが気楽に他のスポーツを試して、最もよく「おーーーー」だの「あぁーーー」だのという感嘆の声を聞くことができるのは、フットボール選手やバスケットボール選手が時速60マイルの打撃練習のストレートを芯で捉え、ホームランになった時なのである。

バスケットの得点やタッチダウンには、ホームランの「おい、俺を見てくれ」という程のパワーはない。恐らく永遠にないだろう。

そう、ホームランこそ王様である。それは他のスポーツにとっても、いやスポーツ以外の世界でもそうなのだ。

ホームラン、万歳。

原文:Long live the home run, the undisputed king of individual sports achievement

翻訳:日本映像翻訳アカデミー


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Jason Foster

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Jason Foster joined The Sporting News in 2015 after stops at various news outlets where he held a variety of reporting and editing roles and covered just about every topic imaginable. He is a member of the Baseball Writers’ Association of America and a 1998 graduate of Appalachian State University.