なぜ、今季のMLBストーブリーグは動きが鈍いのか?(前編)

Ryan Fagan

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最近よく目にするコラムは、「今季のストーブリーグはなぜこんなに動きが遅いのか?」という話題から始まっている。

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FAの目玉選手は、まだ市場に残っている。JD・マルティネスは2億ドルの契約を求めているし、エリック・ホズマーは「再建」を目標に掲げていないチームへの移籍を目指している。トップクラスの先発投手、ジェイク・アリエタとダルビッシュ有も来シーズンのチームを探しているし、セカンドクラスのアレックス・カッブとランス・リンも3番手の投手に公正な評価を与えてくれるチームを待っている。

移籍先がまだ決まっていないのは、Sporting Newsが選ぶ今オフのFAトップ101リストの上位選手だけではない。リリーフ投手以外は、FA市場全レベルの選手の多くが契約に至っていないのだ。しかし、新しい経営陣を迎えたマイアミ・マーリンズだけは、人件費を削減するため、3人のスター選手を放出している。ジャンカルロ・スタントンはニューヨーク・ヤンキース、ディー・ゴードンはシアトル・マリナーズ、そしてマーセル・オズナはセントルイス・カーディナルスへそれぞれ移籍した。また、タンパベイ・レイズはエバン・ロンゴリアを放出したが、これは全球団へのトレード拒否権(メジャーで10年、うち直近5年以上を同一球団でプレーした選手に与えられる)がもうすぐ発生してしまうからだ。

これらの契約以外は、スローペースである。

私は5年前、2012-2013年のオフシーズンのトレードを振り返り、Baseball-Referenceのリストでその数を数えてみた。以下、比較してほしい。

2012-2013年 オフシーズン

11月の契約 134件

12月の契約 196件

1月(1月7日まで)の契約 48件

合計378件

 

2017-2018年 オフシーズン

11月の契約 60件

12月の契約 128件

1月(1月7日まで)の契約 10件

合計198件

全体的にものすごく遅いペースである。

なぜこんなにも違うのか?考えられる可能性は次の通りだ。

(後編へ続く)

Ryan Fagan

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Ryan Fagan, the national MLB writer for The Sporting News, has been a Baseball Hall of Fame voter since 2016. He also dabbles in college hoops and other sports. And, yeah, he has way too many junk wax baseball cards.