クリーブランド・インディアンズの投手トレバー・バウアーは5月1日、ヒューストン・アストロズのランス・マカラーズJr.投手ら数人と、ツイッター上で言い合いになった。彼はアストロズのボールに細工がしてあると疑っているようなツイートを投稿していたが、翌日、再びツイッターで、アストロズに対する批判ではないと否定した。
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バウアーは不満の矛先をMLBに向け、「恣意的にルールを強要している」とした。ことの発端は2016年、バウアーはドローンの修理中に指にケガをしたのだが、傷を縫合するための医学的な接着剤を使う許可は下りなかった。だが特定のチームや選手には、ボールをよく握れるようにするため、粘着力がある物質の使用を“MLBが許可している”という主張を、彼はこれまでも展開していたのだ。
ツイッターの文字数制限に収まりきらないためか、「スピンレートについての声明」という序文を添えて、自身の考えを綴った文章を画像にしたものを投稿した(正式には、バウアーの声明文画像をツイートしたのはアクロン・ビーコン・ジャーナル紙のライアン・ルイスで、バウアーはそれをリツイートした)。文面には、「明白にしておきたいから、ハッキリ言う。僕は、リーグ内の組織と問題を抱えてなんかいない。何一つね。アストロズに関しては、選手育成においては素晴らしい仕事をしていると思う。チームのことは、何も非難していないし、今までも批判したことはない。そして、アストロズが不正をしているとも言っていない」とある。
Here are Trevor Bauer’s full statements on anything relating to the Astros, the bigger problem with tacky substances and how those rules are enforced and his potential solution for it all pic.twitter.com/BEc9P1CEo4
— Ryan Lewis (@RyanLewisABJ) 2018年5月2日
ライアン・ルイスのツイート:
これが、トレバー・バウアーによるアストロズの件の全文だ。粘着力がある物質に関する問題、どのようにその規則が強要されているか、また見込みのある解決策について。
そしてバウアーは、「現在のMLBには、“スティッキー・サブスタンス(粘着物質)”とスピンレートに関する問題がある」とし、物理的な面にも言及した。
“サブスタンス”には“物質”という意味のほかに“薬物”という意味もあり、1990年代、より速いスピンと鋭いカーブを得るために禁止薬物を使用したいわゆる「ステロイド時代」の投手たちになぞらえた。
「これは、試合でステロイドが使われていた時代の議論と同じだと思う」と彼は述べた。「つまり、見て見ぬふりをして使用させれば、それを使わなかった者の方が不利になる。今も当時と同じ事が起きているんだ」。
声明文の中で彼が示した解決策は、投手陣が粘着力のある物質を使用することを「認めること」だ。
マウンドの後ろに何かネバネバしたもの(編注:例えば、松ヤニやワセリン)を置いて、投手陣の好きなように使わせる。粘着物質の使用を禁止する規則に強制力はないので、すべてオープンにすべきだという。「各イニング、投球ごとに投手を調べることなど不可能だ」。
これで競争面での有利、不利が解消される。打者は、投手が投球ごとにボールをコントロールできていた方が安心だ…という。
このバウアーの主義主張を、他のメジャーリーガーたちはどう見ているのか。それは正直なところ、全くわからない。
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原文:Trevor Bauer: MLB has a 'sticky substance' problem
翻訳:日本映像翻訳アカデミー