コルテス氏が驚いた「カメラのないところで、マクレガーは紳士だ」 

Steven Muehlhausen

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コナー・マクレガーがフロイド・メイウェザーと154パウンド、12ラウンドのボクシング・マッチで対戦する(日本時間8月27日)というニュースが報道されて以来、ファンは口々に「クレイジー」なことを話し始めた。ボクシングの試合経験は皆無のマクレガーが苛立つあまり、ボクシング界における伝説ファイター、メイウェザーの頭にキックやヒジ打ちを食らわし、リングに倒してレスリングするんじゃないか、といったたぐいのことだ。

「スウィート・サイエンス」とも呼ばれる科学的なスポーツであるボクシングの様を知らないマクレガーが、まず最初にやったことは、国際ボクシング界で殿堂入りしている審判、ジョー・コルテス氏をリング内の「3人目」として迎えたことだ。コルテスはスパーリングセッションに招かれ、このUFCのスパースターにボクシングのルールについての手ほどきを教えた。マクレガーがトレーニングを行っているUFCパフォーマンス・インスティチュートにコルテスが到着した際、自分が教えることのすべてをマクレガーが習得するのは難しいだろうと考えていた。

だが、現実は35年のキャリアを持つこの審判を、驚かせることになった。

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『Sporting News』に対し、コルテスはこう話している。

「彼にボクシングのルールを教えるという試みは、難しいだろうと思っていた。そして驚いたことに、彼はすべてをごく短時間で習得した。彼は既にMMA王者だ。そして、良い生徒がそうであるように、注意深く私の言うことを聞いていた。私というトレーナーの言うことをよく聞いていたんだ。ボクシングのルールのもとに訓練したが、驚いたことに彼はすべてのことをすんなりと習得して見せた。スパーリング・セッションで行ったすべての動きが、週を追うごとにどんどん改良されていった」

カメラの前のマクレガーを見る時、その姿は自信過剰、威圧的なジョークを飛ばし、これまで格闘技界に登場したどんなファイターとも違うというものだった。

今週の始め、テレビ番組『UFC Embedded』で公開された2つのエピソードの中で、マクレガーのそうではない一面を目にすることができた。ある時、コルテスはマクレガーが息子のコナーJrについて質問しながら、今、腕にギブスをはめているその小さな男の子のために、サインをしたりしていた。テレビカメラがいないところで、マクレガーはこんな一面を見せていたのだ。

「マクレガーは、カメラのないところではまったくの紳士だ。尊敬の念を忘れないし、とても魅力的でもある。思っていたよりもずっと良い人物だ。プロモーションのために人々が見る姿とは、違う。人に見えないところでは、彼は紳士なんだ」

 

Steven Muehlhausen

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Steven Muehlhausen is a contributing writer for DAZN News. He writes features and news stories, and provides analysis relating to the world of boxing. Over the past five years, he has interviewed some of the biggest names in combat sports, including Conor McGregor, Daniel Cormier, Terence Crawford, Vasiliy Lomachenko and Bill Goldberg.