武尊:キックボクシング戦績・経歴|6.24復帰戦! 日本初の1億円保証専属PPVファイター

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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対局の存在であった那須川天心との世紀の一戦に惜敗してから1年。日本キックボクシング界のエース・武尊が、日本時間6月24日夜にパリで復活を果たす。

「肉を斬らせて骨を断つ」を地で行くファイトスタイルで『ナチュラル・ボーン・クラッシャー』と恐れられ、K-1での3階級制覇を果たした武尊。日本では前例のないPPV専属契約など、世界に挑む格闘技人生の第2章を迎えるキック界のカリスマの戦績・経歴を紹介する。

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新章に臨むキック界のカリスマ・武尊

■少年時代の夢を実現させ、3階級制覇を成し遂げた新生K-1の申し子

世川武尊(せがわ たける)は、1991年7月29日、鳥取県米子市に生まれ、K-1を観て小学2年時に空手を始め、中学時代にはキックボクシングのアマチュア大会制覇も経験した。高校ではボクシングを目指すも諸事情あって退学。改めてキックボクシングにその道を定めると、高校生キックボクサーの登竜門大会『K-1甲子園』への出場を目指し、通信制高校に通いながら、アルバイトに励んだ。

そして自費で単身タイに渡り、ムエタイに触れると帰国後は数々のアマチュア大会で実力を試した。2009年、ついに『K-1甲子園』出場は叶ったものの、関西地区予選で無念の敗退。K-1デビューが諦められない武尊は、会場に居たK-1甲子園監督・前田憲作への直訴を経て、当時、実力派キックボクサーを幾人も輩出していた「チームドラゴン」への入門が決まった。

高校卒業後に「チームドラゴン」入りした武尊は、2011年9月、『Krush』でプロデビューを果たすと2013年にはフェザー級初代王座決定トーナメントを制し、プロ初のタイトルを獲得。2014年11月、新生K-1旗揚げ戦で大雅と対決。壮絶な打ち合いを制しての逆転KO勝利は今でも語り草になっている。

被弾しようとも打ち合いに持ち込んで相手を粉砕するスタイルは、『ナチュラル・ボーン・クラッシャー』の異名を戴くようになる。

2015年、K-1 WORLD GPスーパーバンタム級初代王者決定トーナメントでは、決勝で再び大雅と対峙することになったが、判定勝ちで優勝した。この年末にはRIZINに参戦し、ヤン・ミンを2回KOに沈め、新生K-1をアピールした。2016年6月には小澤海斗との抗争マッチに勝利したが、試合前に肋骨を骨折するなど、この頃から度重なるケガとの戦いも始まっていた。

同年11月にはK-1 WORLD GPフェザー級初代王者決定トーナメントにエントリーすると、外国人勢を連破し、決勝では右拳を骨折しながらも、因縁の小澤海斗をくだして2階級制覇に成功した。2018年にはK-1 WORLD GPスーパーフェザー級第4代王者決定トーナメントに優勝し、前人未到のK-1史上初の3階級制覇を達成した。

■那須川天心との頂上対決までの長い道のり

2018年12月、スーパーフェザー級王座初防衛戦で皇治の挑戦を受け、完勝に近い判定勝利を収めた。この試合後、RISE世界フェザー級&ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王者である那須川天心との対戦実現を示唆した。約8歳下ながらRISEを牽引する天心は、K-1における自身と似たような立場から対戦を熱望するようになった。だが、犬猿のライバル関係にあるK-1とRISEの団体同士の雪解けは遠く、長らく平行線を辿る。

2020年RIZIN大晦日大会では武尊が天心の試合を観戦。その1年9か月後の2021年3月、武尊はレオナ・ペタスを2回KOでくだしたが、この試合を天心が観戦した。こうしてお互いにライバル対決への含みをもたせていたが、天心が2021年4月にボクシング転向を宣言したため、両者の対決は消滅したと思われていた。

しかし、2021年12月末、RIZIN榊原信行CEOの仲立ちもあり、K-1とRISEが2022年6月19日の『THE MATCH 2022』(東京ドーム)での全面対抗戦開催を発表。メインイベントとして武尊 vs. 天心戦が発表された。試合では、1ラウンド終了間際にダウンを奪われたこともあり、0-5の判定負けで宿命の対決を終えた。

■ケガの療養とメンタルの不調を米国遠征で解消…6月24日、ついにパリで復活へ

天心に敗れたあと、腰の背骨の疾患である「すべり症」やメンタルヘルスの問題を抱えていることを公表した武尊は、これらの改善のため、休養を宣言する。

とくにうつ病とパニック障害は長年抱えていた問題だったが、米国カリフォルニア州での療養とトレーニングでリフレッシュ。K-1を契約満了で離脱すると、2023年3月、ABEMAとのPPV専属契約を結んだ。日本格闘技界では異例の1億円を保証するという契約内容は大きな話題となった。同時に6月24日の『MTGP』パリ大会で、空位のMTGP&ISKA世界-61kg(ライト)級王座決定戦で復帰することを発表。対戦相手になるベイリー・サグデンも登壇した。

さらに5月にはONE Championshipと複数試合契約締結。同団体の世界フライ級ムエタイ王者ロッタン・ジットムアンノンとのドリームマッチを視野に入れた、世界挑戦の準備が整った。

6月24日、パリでの復帰戦から武尊の新章がスタートする。

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武尊の戦績・経歴

  • リングネーム:武尊(本名:世川武尊/せがわ たける)
  • ニックネーム:ナチュラル・ボーン・クラッシャー
  • 出身地:鳥取県米子市
  • 所属ジム:team VASILEUS
  • 生年月日:1991年7月29日(31歳)
  • 身長:168cm
  • 主力階級:スーパーフェザー級(60kg)
  • プロ戦績:全42戦40勝(24KO)2敗
  • 主なタイトル歴:
    • Krushフェザー級王座(初代)
    • K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王座(初代)
    • K-1 WORLD GPフェザー級王座(初代)
    • K-1 WORLD GPスーパーフェザー級王座(第4代)

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。