ベイリー・サグデン:キックボクシング戦績・経歴|武尊の復帰戦の相手を務める英国人ファイター

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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6月24日、キックボクシング界のカリスマ・武尊が、約1年の充電期間を経て待望の復帰戦をフランス・パリで行う。その相手となるのが、ベイリー・サグデンという英国人ファイターだ。

武尊を破ることで下剋上を目指す、ISKA世界63.5kg級王者でもある未知の強豪サグデンについて紹介する。

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4歳から格闘技漬けの親子鷹ファイター

ベイリー・サグデンは、1997年11月10日に英国ノッティンガムシャー・ニューアークに生まれ、同地区で格闘技ジム『Suggy's Gym』を経営する、WKA世界ライトミドル級王者だった元キックボクサーの父ディーンの教えのもと、4歳からキックボクシングを始めた。

兄のチャドはK-1 UK 70kg級トーナメント優勝者で、K-1MAXやGLORY出場経験のあるプロキックボクサーで現在はプロボクサー。もうひとりの兄レジスもプロボクサーとして現在5連勝中だ。

ジュニア時代はキックに加えてアマチュアボクシングでも好成績を残したサグデンは、2015年、兄チャドのあとを追うようにプロキックボクサーとして英国内の大会でデビューした。そのまま5連勝を挙げ、2017年3月には欧米メジャー団体GLORYの登竜門大会『Road to Glory UK 65kg級トーナメント』に出場。決勝で敗れたものの、準優勝者として本契約を結び、兄チャドに続いて正式参戦を果たした。

『GLORY 43: ニューヨーク』でのアーサー・ソルソールを3-0の判定でくだして初勝利を挙げると、『Road to Glory UK 75kg級トーナメント』でのホルヘ・ロドリゲス・ダビラ戦での勝利を挟み、『GLORY 49: ロッテルダム』では張成龍を判定で破った。しかし、これ以降は2敗1無効試合と失速。2019年11月にはジョン・モーハウスを1ラウンドTKOで撃破したものの、この試合を最後に約2年間のGLORYキャリアを終えた。4勝4敗の戦績だった。

GLORY離脱以来の復帰戦となった2021年2月のチェコ遠征では判定負けを喫したものの、同年10月の『Road to ONE: MTGP』で快勝すると、2022年3月、イブラヒム・マディを判定でくだし、プロキャリア初タイトルとなるISKA K-1世界63.5kg(スーパーライト)級王座を獲得した。

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幻に終わった日本進出、武尊に勝ってレジェンドキラーとなれるか

同年9月、K-1スーパーフェザー級王座決定トーナメント1回戦での横山朋哉との対戦が決まり、サグデンにとって「日本で戦う」という長年の夢が叶うはずだったが、試合1か月前に右足首の疲労骨折と骨髄浮腫により欠場を余儀なくされてしまった。

療養を経た2023年3月、ペドロ・ルイスを相手に全会一致の判定勝ちを収め、ISKAタイトル初防衛に成功。ベルトを土産に今夏の日本進出を模索するなか、キックボクシング界のカリスマ、武尊の復帰戦相手に抜擢される幸運が転がりこんできた。『MTGP』(Muay Thai Grand Prix)パリ大会で行われる同カードは、空位のMTGP&ISKA K-1ルール世界61.0kg(ライト)級王座決定戦として行われる。

日本進出を目指すどころか、一気にキック界の世界的スターになるチャンスを得たサグデンは、K-1の3階級制覇王者である武尊に敬意を表すが、「武尊はオレの(格闘家としての)旅路の通過点」「100%引導を渡す」「オレの勝利に疑問を抱く人々が、試合後にはオレを『レジェンドキラー』と呼ぶことになる」と鼻息は荒い。

今回の試合の契約階級は、武尊の主戦場スーパーフェザー級(60kg)に近いクラスだ。ひとつ上の階級の王者であるサグデンにとっては減量も敵になるが、幻になったK-1参戦も60kgでの出場を予定していただけに大きな不安はないようだ。

ヘッドコーチの父ディーン氏も、「息子はこれまでで一番良い状態。体重が減ることが不利に(パワーダウンに)なるとは考えていない。今回は最初から(計画的に減量をサポートする)栄養士がついている。61kgでも強さを維持できるはずさ」と自信を伺わせた。

ディーン氏は、『前人未到のレジェンド』の武尊との試合が「ベイリーのキャリア、そして私のジムにとっても最大の試合になるだけでなく、我々のスタイルとトレーニングシステムが試され、世界的な評価を高めることになる」と信じて疑わない。

ABEMAによる取材を受けたサグデンは、スパーリング相手のISKA欧州王者に足元を薙ぎ払うような右のローキックや、強烈な左ボディブローで嘔吐させ、武尊の強打にも劣らないハードヒッターであることを披露した。『THE MATCH 2022』で武尊からダウンを奪った那須川天心を例に挙げ「オレは強打はテンシンより強いぜ」と豪語。「2R」でのKOを予告した。

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ベイリー・サグデンの戦績・経歴

  • リングネーム:ベイリー・サグデン(Bailey Sugden)
  • ニックネーム:ブリティッシュブルドッグ、バッドボーイ
  • 出身地:英国ノッティンガムシャー・ニューアーク
  • 所属ジム:Suggy's Gym
  • 生年月日:1997年11月10日(25歳)
  • 身長:172cm
  • 主力階級:スーパーライト級(63.5kg)
  • プロ戦績:全22戦15勝(3KO)6敗1無効
  • 主な実績:
    • ISKA K-1世界スーパーライト級(63.5kg)王座
    • Road to Glory 65kg級トーナメント2017準優勝

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。