ホームランで喜びすぎた?相手捕手が「クレーム」、両軍入り乱れ一時騒然

Tom Gatto

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4月28日(日本時間29日)カンザスシティ・ロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手とシカゴ・ホワイトソックスのティム・アンダーソン遊撃手が言い合いになった。

ペレスはアンダーソンがロイヤルズを相手にホームランを打って大騒ぎしすぎたのが今シーズン2回目(ペレスによるとアンダーソンは開幕戦でも似たことをやっていたそうだ)であると主張し、アンダーソンにそれを2度伝えたのだ。2度目は2塁上で行なわれ、その際はベンチからも選手が参戦するという滑稽なシーンとなった。

最終的にジェリー・レイン審判が両者に握手を求める形で終わったものの、アンダーソンは明らかに不満そうだった。

Salvador Perez, Tim Anderson

Kansas City Star』によるとペレスがアンダーソンに伝えた内容は以下の通りだ。

「彼が本塁打を打って何歩か歩いてからベースを回るとかは何も問題がない。しかし口うるさくなり始め、悪口を言い始めるのは好きじゃない。僕のチームと投手に対して敬意を持つ必要があるはずだ。我々はプロフェッショナルだ。僕はそれが好きじゃない。そして彼は2塁上で『サルビー、僕は楽しむのが好きなんだよ。どうして欲しいんだ?』と言ってきた。だから『OK、我々だって楽しむことは好きだよ。僕だって毎日プレイしながら笑ったり楽しんだりしている。

しかし君のチームへの敬意を失うことはない。君のチームに対して敬意を抱いている。僕だって本塁打を打つことはあるが、単純にベースを回るだけで。君みたいに大騒ぎはしない』と返答した。それしか言っていない。やることはやって楽しみな。でもうちのチームへの敬意を忘れずになってね。それだけだ。そして彼はそれが気に食わなかったようだ」。

要するに、ロボットである必要はないが、クソ野郎にはなるな、ということだ。

さらに、ペレスのチームが負けていたり(ホワイトソックスはロイヤルズ相手に5勝1敗、得失点では41-22で上回っている)、いいシーズンを送れていない(6勝20敗、ディビジョン最下位)ことも相乗している。

「特に今の状況を考えるとね。多くの試合を落としている。なんとか勝つ方法を見つけなければならない。全力でプレイするんだ。そんな状況でうちのチームにあんな仕打ちをするのか?それは許せない」とペレスは『Kansas City Star』に語った。

どうもそれは「うちが強くて成績も良かったら黙っていたけど、弱いから文句言うよ」という風にも聞こえる。

少なくともロイヤルズは5-2で勝利し、ダウブルヘッダーを1勝1敗終えたので、それがせめてもの救いになっただろう。

ペレスは「またやられたら、少し考えなければならない」と話しているので、それまでは報復のデッドボールもなだろう。

ティム、その辺りの暗黙のルールを頭に入れておく必要がありそうだ。

原文:Salvador Perez turns into the fun police against Tim Anderson, because baseball
翻訳:Reo Onishi

Tom Gatto

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Tom Gatto joined The Sporting News as a senior editor in 2000 after 12 years at The Herald-News in Passaic, N.J., where he served in a variety of roles including sports editor, and a brief spell at APBNews.com in New York, where he worked as a syndication editor. He is a 1986 graduate of the University of South Carolina.