日本ダービーの歴代優勝馬・騎手一覧|競馬G1レース過去データ集

福島啓(Kei Fukushima)

日本ダービーの歴代優勝馬・騎手一覧|競馬G1レース過去データ集 image

ここでは、中央競馬のクラシック三冠レースの第二弾、東京優駿(G1)(日本ダービー)を制した歴代優勝馬・騎手及び2~3着のレース結果を一覧にまとめる。

数々の名勝負が繰り広げられ、現在も多くのファンの注目を集める中央競馬のG1レース。競馬は「血のスポーツ」とも呼ばれ、過去の名馬の血を受け継ぎ活躍している現代の強豪馬たちも多い。レースの過去の優勝馬や好走馬、好成績を収めているジョッキーなどの記録・傾向は、予想にも活かせる要チェックのデータだ。

[AD] Amazonで競馬グッズをチェック!

日本ダービー レース結果・歴代優勝馬・騎手一覧

開催年度優勝馬(騎手)2着(騎手)3着(騎手)
第91回2024年ダノンデサイル(横山典弘)ジャスティンミラノ(戸崎圭太)シンエンペラー(坂井瑠星)
第90回2023年タスティエーラ(D.レーン)ソールオリエンス(横山武史)ハーツコンチェルト(松山弘平)
第89回2022年ドウデュース(武豊)イクイノックス(C.ルメール)アスクビクターモア(田辺裕信)
第88回2021年シャフリヤール(福永祐一)エフフォーリア(横山武史)ステラヴェローチェ(吉田隼人)
第87回2020年コントレイル(福永祐一)サリオス(D.レーン)ヴェルトライゼンデ(池添謙一)
第86回2019年ロジャーバローズ(浜中俊)ダノンキングリー(戸崎圭太)ヴェロックス(川田将雅)
第85回2018年ワグネリアン(福永祐一)エポカドーロ(戸崎圭太)コズミックフォース(石橋脩)
第84回2017年レイデオロ(C.ルメール)スワーヴリチャード(四位洋文)アドミラブル(M.デムーロ)
第83回2016年マカヒキ(川田将雅)サトノダイヤモンド(C.ルメール)ディーマジェスティ(蛯名正義)
第82回2015年ドゥラメンテ(M.デムーロ)サトノラーゼン(岩田康誠)サトノクラウン(C.ルメール)
第81回2014年ワンアンドオンリー(横山典弘)イスラボニータ(蛯名正義)マイネルフロスト(松岡正海)
第80回2013年キズナ(武豊)エピファネイア(福永祐一)アポロソニック(勝浦正樹)
第79回2012年ディープブリランテ(岩田康誠)フェノーメノ(蛯名正義)トーセンホマレボシ(C.ウィリアムズ)
第78回2011年オルフェーヴル(池添謙一)ウインバリアシオン(安藤勝己)ベルシャザール(後藤浩輝)
第77回2010年エイシンフラッシュ(内田博幸)ローズキングダム(後藤浩輝)ヴィクトワールピサ(岩田康誠)
第76回2009年ロジユニヴァース(横山典弘)リーチザクラウン(武豊)アントニオバローズ(角田晃一)
第75回2008年ディープスカイ(四位洋文)スマイルジャック(小牧太)ブラックシェル(武豊)
第74回2007年ウオッカ(四位洋文)アサクサキングス(福永祐一)アドマイヤオーラ(岩田康誠)
第73回2006年メイショウサムソン(石橋守)アドマイヤメイン(柴田善臣)ドリームパスポート(四位洋文)
第72回2005年ディープインパクト(武豊)インティライミ(佐藤哲三)シックスセンス(四位洋文)
第71回2004年キングカメハメハ(安藤勝己)ハーツクライ(横山典弘)ハイアーゲーム(蛯名正義)
第70回2003年ネオユニヴァース(M.デムーロ)ゼンノロブロイ(横山典弘)ザッツザプレンティ(安藤勝己)
第69回2002年タニノギムレット(武豊)シンボリクリスエス(岡部幸雄)マチカネアカツキ(K.デザーモ)
第68回2001年ジャングルポケット(角田晃一)ダンツフレーム(河内洋)ダンシングカラー(江田照男)
第67回2000年アグネスフライト(河内洋)エアシャカール(武豊)アタラクシア(四位洋文)
第66回1999年アドマイヤベガ(武豊)ナリタトップロード(渡辺薫彦)テイエムオペラオー(和田竜二)
第65回1998年スペシャルウィーク(武豊)ボールドエンペラー(河内洋)ダイワスペリアー(菊沢隆徳)
第64回1997年サニーブライアン(大西直宏)シルクジャスティス(藤田伸二)メジロブライト(松永幹夫)
第63回1996年フサイチコンコルド(藤田伸二)ダンスインザダーク(武豊)メイショウジェニエ(河内洋)
第62回1995年タヤスツヨシ(小島貞博)ジェニュイン(岡部幸雄)オートマチック(加藤和宏)
第61回1994年ナリタブライアン(南井克巳)エアダブリン(岡部幸雄)ヤシマソブリン(坂井千明)
第60回1993年ウイニングチケット(柴田政人)ビワハヤヒデ(岡部幸雄)ナリタタイシン(武豊)
第59回1992年ミホノブルボン(小島貞博)ライスシャワー(的場均)マヤノペトリュース(田原成貴)
第58回1991年トウカイテイオー(安田隆行)レオダーバン(岡部幸雄)イイデセゾン(柴田政人)
第57回1990年アイネスフウジン(中野栄治)メジロライアン(横山典弘)ホワイトストーン(田面木博)
第56回1989年ウィナーズサークル(郷原洋行)リアルバースデー(菅原泰夫)サーペンアップ(田村正光)
第55回1988年サクラチヨノオー(小島太)メジロアルダン(岡部幸雄)コクサイトリプル(柴田政人)
第54回1987年メリーナイス(根本康広)サニースワロー(大西直宏)ニホンピロマーチ(田原成貴)
第53回1986年ダイナガリバー(増沢末夫)グランパズドリーム(田原成貴)アサヒエンペラー(中舘英二)
第52回1985年シリウスシンボリ(加藤和宏)スダホーク(田原成貴)スクラムダイナ(岡部幸雄)
第51回1984年シンボリルドルフ(岡部幸雄)スズマッハ(大崎昭一)フジノフウウン(増沢末夫)
第50回1983年ミスターシービー(吉永正人)メジロモンスニー(清水英次)ビンゴカンタ(岡部幸雄)
第49回1982年バンブーアトラス(岩本市三)ワカテンザン(小谷内秀夫)アズマハンター(小島太)
第48回1981年カツトップエース(大崎昭一)サンエイソロン(小島太)コーラルシー(田中清隆)
第47回1980年オペックホース(郷原洋行)モンテプリンス(吉永正人)テイオージャ(蓑田早人)
第46回1979年カツラノハイセイコ(松本善登)リンドプルバン(嶋田功)テルテンリュウ(西浦勝一)
第45回1978年サクラショウリ(小島太)アグネスホープ(久保敏文)カンパーリ(福永洋一)
第44回1977年ラッキールーラ(伊藤正徳)ハードバージ(武邦彦)カネミノブ(加賀武見)
第43回1976年クライムカイザー(加賀武見)トウショウボーイ(池上昌弘)サンダイモン(稲部和久)
第42回1975年カブラヤオー(菅原泰夫)ロングフアスト(松田幸春)ハーバーヤング(岡部幸雄)
第41回1974年コーネルランサー(中島啓之)インターグッド(笹倉武久)キタノカチドキ(武邦彦)
第40回1973年タケホープ(嶋田功)イチフジイサミ(津田昭)ハイセイコー(増沢末夫)
第39回1972年ロングエース(武邦彦)ランドプリンス(川端義雄)タイテエム(須貝四郎)
第38回1971年ヒカルイマイ(田島良保)ハーバーローヤル(藤本勝彦)フイドール(松本善登)
第37回1970年タニノムーティエ(安田伊佐夫)ダテテンリュウ(宇田明彦)ホースメンテディ(油木宣夫)
第36回1969年ダイシンボルガード(大崎昭一)ミノル(保田隆芳)ハクエイホウ(森安重勝)
第35回1968年タニノハローモア(宮本悳)タケシバオー(森安弘明)アサカオー(加賀武見)
第34回1967年アサデンコウ(増沢末夫)ヤマニンカツプ(藤本勝彦)シバフジ(丸目敏栄)
第33回1966年テイトオー(清水久雄)ソロモン(古山良司)ナスノコトブキ(森安弘明)
第32回1965年キーストン(山本正司)ダイコーター(栗田勝)イチヒカル(古山良司)
第31回1964年シンザン(栗田勝)ウメノチカラ(伊藤竹男)オンワードセカンド(松本善登)
第30回1963年メイズイ(森安重勝)グレートヨルカ(保田隆芳)イロハ(藤本勝彦)
第29回1962年フエアーウイン(高橋英夫)スズホープ(八木沢勝美)ヤマノオー(古山良司)
第28回1961年ハクシオウ(保田隆芳)メジロオー(八木沢勝美)チトセホープ(伊藤修司)
第27回1960年コダマ(栗田勝)ヤマニンモアー(浅見国一)シーザー(伊藤修司)
第26回1959年コマツヒカリ(古山良司)カネチカラ(森安弘明)メイタイ(八木沢勝美)
第25回1958年ダイゴホマレ(伊藤竹男)カツラホウシユウ(蛯名武五郎)タイセイホープ(渡辺正人)
第24回1957年ヒカルメイジ(蛯名武五郎)カズヨシ(山本勲)ギンヨク(古山良司)
第23回1956年ハクチカラ(保田隆芳)キタノオー(勝尾竹男)ヘキラク(蛯名武五郎)
第22回1955年オートキツ(二本柳俊夫)カミサカエ(八木澤勝美)ケゴン(野平好男)
第21回1954年ゴールデンウエーブ--
第20回1953年ボストニアン--
第19回1952年クリノハナ--
第18回1951年トキノミノル--
第17回1950年クモノハナ--
第16回1949年タチカゼ--
第15回1948年ミハルオー--
第14回1947年マツミドリ--
第13回1944年カイソウ--
第12回1943年クリフジ--
第11回1942年ミナミホマレ--
第10回1941年セントライト--
第9回1940年イエリユウ--
第8回1939年クモハタ--
第7回1938年スゲヌマ--
第6回1937年ヒサトモ--
第5回1936年トクマサ--
第4回1935年ガヴアナー--
第3回1934年フレーモア--
第2回1933年カブトヤマ--
第1回1932年ワカタカ--

※第1~21回の2着以下は公式記録を確認できなかったため未記載。

[AD] 地方競馬は楽天競馬! オトクな新規登録キャンペーン実施中

日本ダービーの過去の優勝馬とレースレコード

広大な東京競馬場の芝コースを一周するように走る2,400メートルコースが舞台。スタート地点は正面スタンド前の直線半ば辺りで、地響きのような歓声がスタートを送り出し、残り525.9メートル地点からの最終直線で再び出走馬たちをファンの応援が迎え入れる。皐月賞から400メートル延長される距離をこなせるだけのスタミナとレースセンス、府中の長い直線で弾けるスピードとキレ味が求められ、まさに世代最強を決めるにふさわしいコース形態となっている。

「最も幸運に恵まれた馬が勝つ」とも言われている日本ダービーだが、前述の通り東京競馬場・芝2,400メートルコースは競走馬としての高い総合力が問われる舞台。有利な内目の枠順を引けるかなどの運は存在するものの、やはり求められるのは実績と能力の高さと言っていいだろう。

実際、2004年から2023年までの20年間の日本ダービーの優勝馬を人気別で見てみると、二桁人気での優勝馬は12番人気で制したロジャーバローズ(2019年)しかおらず、最も優勝馬が多いのは1番人気で8頭、次いで3番人気で5頭、2番人気と4番人気に2頭ずつ、5番人気と7番人気に1頭ずつと、世代の上位勢がそのままダービー馬の栄誉を勝ち取っている傾向にあることがわかる。

他にも日本ダービーに関しては「ダービー馬はダービー馬から」と古くから言われており、これは『ダービーを勝つ馬は父にダービー馬を持っている』という意味の格言である。親子制覇の好例として真っ先に挙げられるのがディープインパクト(2005年)で、自身が現役時代に2着馬に5馬身差をつけて日本ダービーを圧勝しただけでなく、引退後には種牡馬として7頭のダービー馬を送り出した。その内の1頭であるコントレイル(2020年)は日本ダービーの親子制覇にとどまらず、無敗のクラシック三冠も親子で達成している。

ヒサトモ(1937年)、クリフジ(1943年)、ウオッカ(2007年)は牝馬ながら日本ダービーを制した稀代の名牝たち。ヒサトモとクリフジは太平洋戦争以前の活躍馬であり、1984年の中央競馬のグレード制導入以降の牝馬の優勝馬はウオッカしかいない。そのウオッカは2007年の開催でたった1頭の牝馬の出走馬として挑み、好スタートから内目の中団で上手くレースを進めると、東京競馬場の長い直線で自慢の末脚が炸裂。並いる牡馬を全く相手にせず後続に3馬身差をつけ、64年ぶりの日本ダービー牝馬制覇、中央競馬史上初となる同一G1の父娘制覇(父タニノギムレットは2002年の優勝馬)の大偉業を成し遂げた。

日本ダービーのレースレコードはドウデュース(2022年)が記録した2:21.9となっている。2歳王者として挑んだ3歳シーズンは弥生賞ディープインパクト記念(G2)、皐月賞(G1)で連敗を喫するも、迎えた日本ダービーでは道中中団後方で溜めた脚を直線で一気に解放。残り200メートルを過ぎた辺りで先頭に変わると脚色全く衰えずダービーレコード更新のゴールイン。鞍上の武豊もこの勝利で複数の日本ダービー記録を塗り替えており、歴代最多勝の6勝目、53歳2ヶ月15日での歴代最年長勝利、史上初の50代での制覇を達成するなど記録づくめの開催となった。

日本ダービーの歴史

※文中の競走馬の年齢は満年齢(例:旧4歳→3歳)で表記する。

東京優駿(日本ダービー)は中央競馬五大クラシック競走の一つ。3歳牡馬・牝馬たちによって争われるクラシック三冠レースの第二弾として行われ、その歴史は1932年に『東京優駿大競走』として目黒競馬場・芝2,400メートルの条件で行われた第1回開催を始まりとしている。

1934年に舞台が東京競馬場に移ると、以降一度も開催場、コース、距離が変更されることなく現在まで東京競馬場・芝2,400メートルの条件で世代最強を決める一戦が老若男女、全国の競馬ファンを沸かせ続けている。レース名に関しては何度か変更があった後、1950年に『東京優駿競走』とし(日本ダービー)の副題をつけるように。それから14年経った1964年に『東京優駿(日本ダービー)』と改称され今に至っている。

イギリスで行われるダービーステークスをモデルとしており、「ダービー」とは1780年にダービーステークスを創設した第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレーにちなむもの。ダービーの名を冠するレースは日本含む全世界で行われており、一般に3歳馬の頂点を決めるレースとして施行されている。

本サイトに掲載されているリンクから商品の購入やサービスの契約をされた場合、本サイトが収益を得ることがあります。

福島啓(Kei Fukushima)

福島啓(Kei Fukushima) Photo

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。幼少期からサッカーに熱中し、現在はサッカー、野球、競馬のファン。