スプリンターズステークスの歴代優勝馬・騎手一覧|競馬G1レース過去データ集

福島啓(Kei Fukushima)

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ここでは、中央競馬の秋の短距離王決定戦、スプリンターズステークス(G1)を制した歴代優勝馬・騎手及び2~3着のレース結果を一覧にまとめる。

数々の名勝負が繰り広げられ、現在も多くのファンの注目を集める中央競馬のG1レース。競馬は「血のスポーツ」とも呼ばれ、過去の名馬の血を受け継ぎ活躍している現代の強豪馬たちも多い。レースの過去の優勝馬や好走馬、好成績を収めているジョッキーなどの記録・傾向は、予想にも活かせる要チェックのデータだ。

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スプリンターズステークス レース結果・歴代優勝馬・騎手一覧

開催年度優勝馬(騎手)2着(騎手)3着(騎手)
第58回2024年ルガル(西村淳也)トウシンマカオ(菅原明良)ナムラクレア(横山武史)
第57回2023年ママコチャ(川田将雅)マッドクール(坂井瑠星)ナムラクレア(浜中俊)
第56回2022年ジャンダルム(荻野極)ウインマーベル(松山弘平)ナランフレグ(丸田恭介)
第55回2021年ピクシーナイト(福永祐一)レシステンシア(C.ルメール)シヴァージ(吉田隼人)
第54回2020年グランアレグリア(C.ルメール)ダノンスマッシュ(川田将雅)アウィルアウェイ(松山弘平)
第53回2019年タワーオブロンドン(C.ルメール)モズスーパーフレア(松若風馬)ダノンスマッシュ(川田将雅)
第52回2018年ファインニードル(川田将雅)ラブカンプー(和田竜二)ラインスピリット(武豊)
第51回2017年レッドファルクス(M.デムーロ)レッツゴードンキ(岩田康誠)ワンスインナムーン(石橋脩)
第50回2016年レッドファルクス(M.デムーロ)ミッキーアイル(松山弘平)ソルヴェイグ(田辺裕信)
第49回2015年ストレイトガール(戸崎圭太)サクラゴスペル(横山典弘)ウキヨノカゼ(四位洋文)
第48回2014年スノードラゴン(大野拓弥)ストレイトガール(岩田康誠)レッドオーヴァル(田辺裕信)
第47回2013年ロードカナロア(岩田康誠)ハクサンムーン(酒井学)マヤノリュウジン(池添謙一)
第46回2012年ロードカナロア(岩田康誠)カレンチャン(池添謙一)ドリームバレンチノ(松山弘平)
第45回2011年カレンチャン(池添謙一)パドトロワ(安藤勝己)エーシンヴァーゴウ(福永祐一)
第44回2010年ウルトラファンタジー(H.ライ)キンシャサノキセキ(四位洋文)サンカルロ(吉田豊)
第43回2009年ローレルゲレイロ(藤田伸二)ビービーガルダン(安藤勝己)カノヤザクラ(小牧太)
第42回2008年スリープレスナイト(上村洋行)キンシャサノキセキ(岩田康誠)ビービーガルダン(安藤勝己)
第41回2007年アストンマーチャン(中舘英二)サンアディユ(川田将雅)アイルラヴァゲイン(松岡正海)
第40回2006年テイクオーバーターゲット(J.フォード)メイショウボーラー(福永祐一)タガノバスティーユ(勝浦正樹)
第39回2005年サイレントウィットネス(F.コーツィー)デュランダル(池添謙一)アドマイヤマックス(武豊)
第38回2004年カルストンライトオ(大西直宏)デュランダル(池添謙一)ケープオブグッドホープ(B.プレブル)
第37回2003年デュランダル(池添謙一)ビリーヴ(安藤勝己)アドマイヤマックス(武豊)
第36回2002年ビリーヴ(武豊)アドマイヤコジーン(後藤浩輝)ショウナンカンプ(藤田伸二)
第35回2001年トロットスター(蛯名正義)メジロダーリング(田中勝春)ダイタクヤマト(江田照男)
第34回2000年ダイタクヤマト(江田照男)アグネスワールド(武豊)ブラックホーク(横山典弘)
第33回1999年ブラックホーク(横山典弘)アグネスワールド(武豊)キングヘイロー(福永祐一)
第32回1998年マイネルラヴ(吉田豊)シーキングザパール(武豊)タイキシャトル(岡部幸雄)
第31回1997年タイキシャトル(岡部幸雄)スギノハヤカゼ(田島裕和)ワシントンカラー(柴田善臣)
第30回1996年フラワーパーク(田原成貴)エイシンワシントン(熊沢重文)シンコウキング(岡部幸雄)
第29回1995年ヒシアケボノ(角田晃一)ビコーペガサス(横山典弘)ソーファクチュアル(O.ペリエ)
第28回1994年サクラバクシンオー(小島太)ビコーペガサス(的場均)キョウエイキーマン(松永幹夫)
第27回1993年サクラバクシンオー(小島太)ヤマニンゼファー(柴田善臣)ニシノフラワー(河内洋)
第26回1992年ニシノフラワー(河内洋)ヤマニンゼファー(田中勝春)ナルシスノワール(西浦勝一)
第25回1991年ダイイチルビー(河内洋)ナルシスノワール(菅原泰夫)ハスキーハニー(加藤和宏)
第24回1990年バンブーメモリー(武豊)ルイテイト(柴田善臣)リンドホシ(加藤和宏)

スプリンターズステークスの過去の優勝馬とレースレコード

秋のG1シーズンの始まりを告げるスプリンターズステークスは春の高松宮記念と並ぶ短距離最強決定戦で、競馬史を彩るスプリンターたちが歴代優勝馬に名を連ねる。

ロードカナロア(2012年・2013年)は国内外のG1を6勝し、世界最高峰の短距離レースと名高い香港スプリント(G1)を圧巻のパフォーマンスで連覇した世界的名スプリンター。2018年には顕彰馬に選定されている。僚馬のカレンチャンを捉え切った2012年のスプリンターズステークスがG1初勝利で、勝ちタイムの1:06.7はレースレコードかつ中山競馬場・芝1,200メートルのコースレコードとなっている。翌年は前哨戦で敗れたハクサンムーンにリベンジを果たし連覇を達成した。

サクラバクシンオー(1993年・1994年)はロードカナロアと並び日本競馬最高のスプリンターと称される名馬。キャリアで挙げた11勝は全て1,400メートル以下でのもので、1,600メートル以上では(同年代に強豪馬が数多かった事情はあるものの)0勝と生粋のスプリンターとの評に違わぬ成績を残している。サクラバクシンオーの現役当時は短距離戦線が現在ほど整備されておらず、1,200メートルのG1はスプリンターズステークスのみであった。G1を3勝の強豪ヤマニンゼファーを1993年の開催で下しG1初勝利を飾ると、1994年のレースは自身の引退レースに。スタートから好位に位置取ると直線桁外れのフットワークで抜け出し、当時のレコードタイム更新となる4馬身圧勝で引退の花道を飾った。

2016年と2017年にはレッドファルクスが連覇を達成しており、2024年現在では直近に連覇を達成した馬になっている。前述したロードカナロア、サクラバクシンオーとは違い先行策ではなく決め手を活かすタイプで、中団〜後方からの猛烈な末脚でタイトルを手に入れた。

外国馬の制覇は過去に3度。香港のサイレントウィットネス(2005年)とウルトラファンタジー(2010年)、オーストラリアのテイクオーバーターゲット(2006年)が遠征し勝利を収めている。

スプリンターズステークスの歴史

※文中の競走馬の年齢は満年齢(例:旧4歳→3歳)で表記する。

当時3歳以上の馬が出走できる唯一のスプリント重賞として1967年にハンデ競走として発足したスプリンターズステークスは1984年のグレード制導入によりG3に格付けされる。1987年のG2昇格の後、短距離馬のための大レースの創設によって競走距離体系の明確化と充実を図るため、スプリンターズステークスはG1レースの仲間入りを果たした。

G1昇格当初は有馬記念の1週間前であったが、短距離戦線の整備が進み現在では秋のG1シリーズの第一弾としての位置を確立している。

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スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。幼少期からサッカーに熱中し、現在はサッカー、野球、競馬のファン。