日本時間23日、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場でサウジカップ(G1/ダート1800メートル)を含む9レースが行われた。
メインのサウジカップは、フォーエバーヤングが外枠から好スタートを決めて道中好位をキープ。最大のライバルと目されたロマンチックウォリアーを外に押し出し、内側でじっくり足を溜める。
最後の直線に入る前でロマンチックウォリアーが早めの抜け出しにかかり、先頭に立つ。しかしフォーエバーヤングは、坂井瑠星騎手が「馬を信じていた」と言うように、あせらずにじっくり足をため、いったんははなされるものの、抜群の勝負根性を見せてきっちりとゴール前で差し切り戴冠。ドラマチックな展開を制したフォーエバーヤングは、海外G1初制覇。矢作芳人調教師は、2023年のパンサラッサに続いてサウジカップ2勝目を挙げた。
なお、6レースのネオムターフカップは、フォーエバーヤングと同じ藤田晋オーナー所有のシンエンペラーが逃げ切り勝ち。この勝利が呼び水となり、7レースの1351ターフスプリントではアスコリピチェーノが、8レースのレッドシーターフハンディキャップでもビザンチンチンドリームが勝ち、6レースから9レースまで日本馬の4連勝で今年のサウジカップデーを終えた。
レース経過・ハイライト
※内容は逆時系列。日時は日本時間表記。
2:46 サウジカップは、フォーエバーヤングが好スタートから好位を確保。しかし4角からロマンチックウォリアーが早めに抜け出し、フォーエバーヤングが追走。最後の直線は2頭のマッチレースとなり、最後はフォーエバーヤングがゴール前計ったように差し切り、見事海外G1を初制覇!日本馬は6レースから4連勝でサウジカップデーを締めくくった。坂井瑠星騎手は、6レースのシンエンペラーに続きこの日2勝の大活躍だった。その他の日本馬は、3着ウシュバテソーロ、4着ウィルソンテソーロ、6着ラムジェットの成績だった。
1:59 いよいよ残すはメインのサウジカップ(G1/ダート1800m)のみ。日本馬は、フォーエバーヤング、ラムジェット、ウシュバテソーロ、ウィルソンテソーロの4頭が挑戦。日本馬の4連勝で今年のサウジカップデーを締めくくるか!? 出走は2時40分の予定。
1:55 8レースのレッドシーターフハンディキャップ(G3/芝3000m)は、オイシン・マーフィー騎乗のビザンチンドリームが、最後の直線で前を行く馬をごぼう抜きして海外重賞初制覇!6レースから日本馬が3連勝!
1:13 7レースは、逃げたウインマーベルが直線でもひと伸びして逃げ切りかと思われたが、ゴール前でクリストフ・ルメール騎乗のアスコリピチェーノが見事な差し切り勝ち。日本馬がワンツーフィニッシュの快挙!
0:59 7レースは1351ターフスプリント(G2/1351m)。日本馬は、ウインマーベル、アスコリピチェーノ、テンハッピーローズが出走。発走時刻は1時10分の予定。
0:57 シンエンペラーでネオムターフカップを制した矢作芳人調教師のインタビュー。勝ちを確信したのは「残り200mあたり」。フォーエバーヤングで挑むサウジカップは「準備はできている」と力強い一言。
0:31 日付が変わった6レースは、好スタートから先行したシンエンペラーが、直線を向いても力強い手ごたえでそのまま1着入線!2023年11月のラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス以来、およそ1年3か月ぶりの勝利はうれしい重賞2勝目。騎乗した坂井瑠星騎手は、フォーエバーヤングに騎乗するサウジカップに向けて弾みをつけた。
23:53 6レースはネオムターフカップ(G2/芝2100m)。武豊騎手騎乗のアイルランド調教馬アルリファーと坂井瑠星騎手が跨るシンエンペラーが挑戦。ともに昨年の凱旋門賞を走った馬が舞台をサウジアラビアに変えて再び激突。さらに日本からは、昨年のネオムターフカップで2着に健闘したキラーアビリティも参戦する。
23:46 5レースのサウジインターナショナルハンディキャップ(芝2100m)は、本日最初の芝レース。クリストフ・スミヨン騎手が騎乗するアルシャカブレーシング所有のアウストラルが内でじっくりと足を溜め、直線ではたたき合いを制して1着入線。2着は好位から追い上げたクラックスキング、3着には逃げたQaaderが粘った。
23:09 12頭で争われた4レースは、9番ゲート発走のストレートノーチェイサーをジャスパークローネが番手で追走。直線ではストレートノーチェイサーがそのまま押し切り見事戴冠。日本馬は後方から追い上げたガビーズシスターの3着が最先着。連覇を狙ったリメイクは7着、チカッパ、ジャスパークローネ、地方競馬から果敢に参戦したイグナイターも掲示板に乗ることができなかった。ここまでダート戦が4レース行われ、勝ち馬は先行した馬ばかり。
22:39 4レースはリヤドダートスプリント(G2/ダート1200m)。日本馬は昨年度の同レースを制したリメイク、武豊騎手が騎乗するチカッパ、8戦5勝のガビーズシスター、重賞2勝のジャスパークローネ、地方からイグナイターの5頭が挑戦。
22:33 サウジダービーは、好スタートを決めた日本馬3頭が先行。菅原明良騎手騎乗のシンフォーエバーが手ごたえ良く最後の直線で抜け出し1着入線かと思われたが、ラスト100mで1番ゲート発走の馬にかわされ惜しくも2着。ミストレスは4着に粘り、3戦全勝のミリアッドラヴは着外に敗れた。
21:56 3レースはサウジダービー(G3/ダート1600m)。昨年はフォーエバーヤングが勝利した同レースに、シンフォーエバー、ミストレス、ミリアッドラヴの日本馬3頭が挑戦。発走は22時20分の予定。
21:53 16戦14勝2着2回と連対率100%の馬が10番ゲート発走から好スタートを決めて道中番手を追走。楽な手ごたえで直線を向き、余裕の勝利を飾った。このレースも前で進めた馬が1着に入線した。
21:19 2レースは純血アラブで争われるオバイヤアラビアンクラシック(ダート2000m)。賞金総額は200万ドル(約3億1400万円)で、1着賞金は120万ドル(約1億8000万円)。発走は21時40分の予定。
21:05 1レースはサウジカップと同舞台のダート1800m戦。サウジカップでラトルンロールで出走するジョエル・ロサリオ騎乗の馬が、7番ゲート発走から好位追走し、最後の直線で楽に抜け出し余裕の勝利。2着は最後の直線で内から外に進路を変えた10番ゲート発走の馬が突っ込んできたが、今日も前が止まらない感じ。
20:39 いよいよサウジカップデーが日本時間21時に開幕。メインのサウジカップを含む計5レースに計17頭の日本馬が挑戦する。先陣を切るのは、3レース(22時20分発走)のサウジダービー(G3/ダート1600m)に出走するシンフォーエバー、ミストレス、ミリアッドラヴの3頭。
※以下、レース前時点の情報。
サウジカップ2025概要
- レース名(グレード):第6回サウジカップ(G1)
- 開催日:日本時間 2025年2月23日(日)
- 発走時刻:日本時間 2:40
- 競馬場:キングアブドゥルアジーズ競馬場(サウジアラビア)
- 距離:ダート1800m
- 条件:定量・北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上
サウジカップ枠順一覧(2月20日発表)
ゲート番(馬番)/馬名/生産国/性齢/騎手/厩舎(調教国)
- 1(10)/ウシュバテソーロ/日本/牡8/菅原明良/高木登(美浦)
- 2(6)/インテンスフォーミー/アルゼンチン/牡6/C.オスピーナ/A.ミシュレフ(UAE)
- 3(9)/ロマンチックウォリアー/アイルランド/せん7/J.マクドナルド/C.シャム(香港)
- 4(13)/ウィルソンテソーロ/日本/牡6/川田将雅/高木登(美浦)
- 5(14)/ウートンサン/フランス/せん6/R.フェレイラ/A.アルカタニ(UAE)
- 6(12)/ウォークオブスターズ/イギリス/せん6/T.オシェア/B.シーマー(UAE)
- 7(8)/ラトルンロール/アメリカ/牡6/J.ロザリオ/K.マクピーク(アメリカ)
- 8(11)/ウェイトトゥエクセル/イギリス/牡6/A.アルファライディ/T.アルダイハニ(UAE)
- 9(7)/ラムジェット/日本/牡4/三浦皇成/佐々木晶三(栗東)
- 10(1)/アルムスマク/アイルランド/牡4/M.アルダハム/T.アルダイハニ(サウジアラビア)
- 11(2)/ディファンデッド/アメリカ/せん7/A.フレス/A.ミシュレフ(UAE)
- 12(4)/ファクトゥールシュヴァル/アイルランド/せん6/M.バルザローナ/J.レニエ(フランス)
- 13(3)/エルコディゴ/アルゼンチン/牡4/G.カルベンテ/A.ミシュレフ(UAE)
- 14(5)/フォーエバーヤング/日本/牡4/坂井瑠星/矢作芳人(栗東)
※レース開催は主催者の都合により変更になる場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
本サイトに掲載されているリンクから商品の購入やサービスの契約をされた場合、本サイトが収益を得ることがあります。