競馬の予想に必要なものといえば、過去のレースのデータだ。なかでも、多くの競馬ファンが注目するG1レースの過去の成績は、その歴史と傾向を知り、予想に役立てるためにも必ずチェックしておきたいデータと言える。
ここでは、クラシック三冠レースの第一弾、皐月賞(G1)を制した歴代優勝馬・騎手及び2~3着のレース結果を一覧にまとめる。
皐月賞レース結果・歴代優勝馬・騎手一覧
開催 | 年度 | 優勝馬(騎手) | 2着(騎手) | 3着(騎手) |
第84回 | 2024年 | ジャスティンミラノ(戸崎圭太) | コスモキュランダ(J.モレイラ) | ジャンタルマンタル(川田将雅) |
第83回 | 2023年 | ソールオリエンス(横山武史) | タスティエーラ(松山弘平) | ファントムシーフ(C.ルメール) |
第82回 | 2022年 | ジオグリフ(福永祐一) | イクイノックス(C.ルメール) | ドウデュース(武豊) |
第81回 | 2021年 | エフフォーリア(横山武史) | タイトルホルダー(田辺裕信) | ステラヴェローチェ(吉田隼人) |
第80回 | 2020年 | コントレイル(福永祐一) | サリオス(D.レーン) | ガロアクリーク(L.ヒューイットソン) |
第79回 | 2019年 | サートゥルナーリア(C.ルメール) | ヴェロックス(川田将雅) | ダノンキングリー(戸崎圭太) |
第78回 | 2018年 | エポカドーロ(戸崎圭太) | サンリヴァル(藤岡佑介) | ジェネラーレウーノ(田辺裕信) |
第77回 | 2017年 | アルアイン(松山弘平) | ペルシアンナイト(M.デムーロ) | ダンビュライト(武豊) |
第76回 | 2016年 | ディーマジェスティ(蛯名正義) | マカヒキ(川田将雅) | サトノダイヤモンド(C.ルメール) |
第75回 | 2015年 | ドゥラメンテ(M.デムーロ) | リアルスティール(福永祐一) | キタサンブラック(浜中俊) |
第74回 | 2014年 | イスラボニータ(蛯名正義) | トゥザワールド(川田将雅) | ウインフルブルーム(柴田大知) |
第73回 | 2013年 | ロゴタイプ(M.デムーロ) | エピファネイア(福永祐一) | コディーノ(横山典弘) |
第72回 | 2012年 | ゴールドシップ(内田博幸) | ワールドエース(福永祐一) | ディープブリランテ(岩田康誠) |
第71回 | 2011年 | オルフェーヴル(池添謙一) | サダムパテック(岩田康誠) | ダノンバラード(武豊) |
第70回 | 2010年 | ヴィクトワールピサ(岩田康誠) | ヒルノダムール(藤田伸二) | エイシンフラッシュ(内田博幸) |
第69回 | 2009年 | アンライバルド(岩田康誠) | トライアンフマーチ(武幸四郎) | セイウンワンダー(内田博幸) |
第68回 | 2008年 | キャプテントゥーレ(川田将雅) | タケミカヅチ(柴田善臣) | マイネルチャールズ(松岡正海) |
第67回 | 2007年 | ヴィクトリー(田中勝春) | サンツェッペリン(松岡正海) | フサイチホウオー(安藤勝己) |
第66回 | 2006年 | メイショウサムソン(石橋守) | ドリームパスポート(高田潤) | フサイチジャンク(岩田康誠) |
第65回 | 2005年 | ディープインパクト(武豊) | シックスセンス(四位洋文) | アドマイヤジャパン(横山典弘) |
第64回 | 2004年 | ダイワメジャー(M.デムーロ) | コスモバルク(五十嵐冬樹) | メイショウボーラー(福永祐一) |
第63回 | 2003年 | ネオユニヴァース(M.デムーロ) | サクラプレジデント(田中勝春) | エイシンチャンプ(福永祐一) |
第62回 | 2002年 | ノーリーズン(B.ドイル) | タイガーカフェ(M.デムーロ) | タニノギムレット(四位洋文) |
第61回 | 2001年 | アグネスタキオン(河内洋) | ダンツフレーム(藤田伸二) | ジャングルポケット(角田晃一) |
第60回 | 2000年 | エアシャカール(武豊) | ダイタクリーヴァ(高橋亮) | チタニックオー(角田晃一) |
第59回 | 1999年 | テイエムオペラオー(和田竜二) | オースミブライト(蛯名正義) | ナリタトップロード(渡辺薫彦) |
第58回 | 1998年 | セイウンスカイ(横山典弘) | キングヘイロー(福永祐一) | スペシャルウィーク(武豊) |
第57回 | 1997年 | サニーブライアン(大西直宏) | シルクライトニング(安田富男) | フジヤマビザン(村本善之) |
第56回 | 1996年 | イシノサンデー(四位洋文) | ロイヤルタッチ(南井克巳) | メイショウジェニエ(河内洋) |
第55回 | 1995年 | ジェニュイン(岡部幸雄) | タヤスツヨシ(小島貞博) | オートマチック(加藤和宏) |
第54回 | 1994年 | ナリタブライアン(南井克巳) | サクラスーパーオー(的場均) | フジノマッケンオー(武豊) |
第53回 | 1993年 | ナリタタイシン(武豊) | ビワハヤヒデ(岡部幸雄) | シクレノンシェリフ(松永幹夫) |
第52回 | 1992年 | ミホノブルボン(小島貞博) | ナリタタイセイ(南井克巳) | スタントマン(角田晃一)・アサカリジェント(柴田政人)同着 |
第51回 | 1991年 | トウカイテイオー(安田隆行) | シャコーグレイド(蛯名正義) | イイデセゾン(田島良保) |
第50回 | 1990年 | ハクタイセイ(南井克巳) | アイネスフウジン(中野栄治) | メジロライアン(横山典弘) |
第49回 | 1989年 | ドクタースパート(的場均) | ウィナーズサークル(郷原洋行) | アンシストリー(岡部幸雄) |
第48回 | 1988年 | ヤエノムテキ(西浦勝一) | ディクターランド(菅谷正巳) | サクラチヨノオー(小島太) |
第47回 | 1987年 | サクラスターオー(東信二) | ゴールドシチー(本田優) | マティリアル(岡部幸雄) |
第46回 | 1986年 | ダイナコスモス(岡部幸雄) | フレッシュボイス(田原成貴) | アサヒエンペラー(中舘英二) |
第45回 | 1985年 | ミホシンザン(柴田政人) | スクラムダイナ(岡部幸雄) | サクラサニーオー(小島太) |
第44回 | 1984年 | シンボリルドルフ(岡部幸雄) | ビゼンニシキ(蛯沢誠治) | オンワードカルメン(中野栄治) |
第43回 | 1983年 | ミスターシービー(吉永正人) | メジロモンスニー(清水英次) | インターリニアル(東信二) |
第42回 | 1982年 | アズマハンター(中島啓之) | ワカテンザン(小谷内秀夫) | アサカシルバー(岡部幸雄) |
第41回 | 1981年 | カツトップエース(大崎昭一) | ロングミラー(松田幸春) | ステイード(中野渡清一) |
第40回 | 1980年 | ハワイアンイメージ(増沢末夫) | オペックホース(郷原洋行) | ハワイアンジュエル(石神富士雄) |
第39回 | 1979年 | ビンゴガルー(小島太) | カツラノハイセイコ(松本善登) | ネーハイジェット(岩元市三) |
第38回 | 1978年 | ファンタスト(柴田政人) | インターグシケン(武邦彦) | サクラショウリ(小島太) |
第37回 | 1977年 | ハードバージ(福永洋一) | ラッキールーラ(伊藤正徳) | アローバンガード(柴田政人) |
第36回 | 1976年 | トウショウボーイ(池上昌弘) | テンポイント(鹿戸明) | トウカンタケシバ(中野栄治) |
第35回 | 1975年 | カブラヤオー(菅原泰夫) | ロングホーク(武邦彦) | エリモジョージ(福永洋一) |
第34回 | 1974年 | キタノカチドキ(武邦彦) | コーネルランサー(中島啓之) | ミホランザン(柴田政人) |
第33回 | 1973年 | ハイセイコー(増沢末夫) | カネイコマ(蛯沢誠治) | ホウシュウエイト(野平祐二) |
第32回 | 1972年 | ランドプリンス(川端義雄) | イシノヒカル(加賀武見) | ロングエース(武邦彦) |
第31回 | 1971年 | ヒカルイマイ(田島良保) | バンライ(伊藤栄) | ヒデチカラ(丸目敏栄) |
第30回 | 1970年 | タニノムーティエ(安田伊佐夫) | アローエクスプレス(加賀武見) | プランジャー(武邦彦) |
第29回 | 1969年 | ワイルドモア(森安重勝) | ギャロップ(野平祐二) | タカツバキ(嶋田功) |
第28回 | 1968年 | マーチス(保田隆芳) | タケシバオー(森安弘明) | アサカオー(加賀武見) |
第27回 | 1967年 | リユウズキ(郷原洋行) | ホウゲツオー(加賀武見) | フイニイ(保田隆芳) |
第26回 | 1966年 | ニホンピロエース(田所稔) | シヨウグン(中野渡清一) | タカトキ(加賀武見) |
第25回 | 1965年 | チトセオー(湯浅三郎) | ダイコーター(栗田勝) | キヨウエイホマレ(宇田明彦) |
第24回 | 1964年 | シンザン(栗田勝) | アスカ(小林功) | ウメノチカラ(伊藤竹男) |
第23回 | 1963年 | メイズイ(森安重勝) | グレートヨルカ(保田隆芳) | クニイサミ(伊藤竹男) |
第22回 | 1962年 | ヤマノオー(古山良司) | カネツセーキ(伊藤竹男) | イスタンブール(高松三太) |
第21回 | 1961年 | シンツバメ(野平好男) | イカホ(加賀武見) | グランドタイム(境勝太郎) |
第20回 | 1960年 | コダマ(渡辺正人) | マツカゼオー(蛯名武五郎) | キタノオーザ(伊藤竹男) |
第19回 | 1959年 | ウイルデイール(渡辺正人) | メイタイ(八木沢勝美) | アステオー(山岡つとむ) |
第18回 | 1958年 | タイセイホープ(渡辺正人) | カツラシユウホウ(蛯名武五郎) | ダイゴホマレ(伊藤竹男) |
第17回 | 1957年 | カズヨシ(山本勲) | ヒカルメイジ(蛯名武五郎) | トツプラン(栗田勝) |
第16回 | 1956年 | ヘキラク(蛯名武五郎) | キタノオー(勝尾竹男) | タメトモ(高松三太) |
第15回 | 1955年 | ケゴン(野平好男) | カミサカエ(上田三千夫) | ダイイチヒガシヤマ(岩下密政) |
第14回 | 1954年 | ダイナナホウシユウ | - | - |
第13回 | 1953年 | ボストニアン | - | - |
第12回 | 1952年 | クリノハナ | - | - |
第11回 | 1951年 | トキノミノル | - | - |
第10回 | 1950年 | クモノハナ | - | - |
第9回 | 1949年 | トサミドリ | - | - |
第8回 | 1948年 | ヒデヒカリ | - | - |
第7回 | 1947年 | トキツカゼ | - | - |
第6回 | 1944年 | クリヤマト | - | - |
第5回 | 1943年 | ダイエレク | - | - |
第4回 | 1942年 | アルバイト | - | - |
第3回 | 1941年 | セントライト | - | - |
第2回 | 1940年 | ウアルドマイン | - | - |
第1回 | 1939年 | ロツクパーク | - | - |
※第1~14回の2着以下は公式記録を確認できなかったため未記載。
皐月賞の歴史
皐月賞は中央競馬五大クラシック競走の一つで、世代を代表する3歳馬たちによって争われるクラシック三冠レースの第一弾として行われる。その歴史は、1939年にこの競走の前身として創設された『横浜農林省賞典4歳呼馬競走』にまで遡る。
イギリスで行われる2000ギニーをモデルとし、横浜競馬場・芝1,850メートルでの4歳(現3歳)牡馬・牝馬限定レースとして創設されたのが始まり。最もスピード能力に優れた繁殖馬の選定を目的としているため、せん馬(去勢された馬)は出走することができない。横浜競馬場が海軍に徴用されたのを受け1943年からは東京競馬場・芝1,800メートルでの開催となり、太平洋戦争激化による中断の後の1947年には距離を2,000メートルへと延長。1949年に舞台を中山競馬場に移し芝1,950メートルの条件で開催されたのを機に、レース名を『皐月賞』へと改称。翌1950年に距離を2,000メートルへ戻すと、改修工事期間や自然災害による代替開催時を除き、現在に至るまで実力問われる中山コースでの優駿たちの熱戦が競馬ファンを沸かせている。
皐月賞の過去の優勝馬とレースレコード
皐月賞はクラシック三冠レースの中でも『最も速い馬が勝つ』と言われている。皐月賞が初めてのG1制覇になった強豪も多く、2000年に年間無敗の一強時代を築き引退後には顕彰馬に選出されたテイエムオペラオー(1999年)、抜群の心肺能力とパワーを武器に並いる強豪を薙ぎ倒したゴールドシップ(2012年)、喉の疾患を乗り越え中距離のみならずマイル戦線でも大活躍したダイワメジャー(2004年)、そして三冠馬シンボリルドルフ(1984年)、ディープインパクト(2005年)、オルフェーヴル(2011年)ら、6頭のG1を5勝以上の名馬たちがこの舞台で初のG1タイトルを獲得。過去の牝馬の優勝馬はトキツカゼ(1947年)とヒデヒカリ(1948年)の2頭。レースレコードはジャスティンミラノ(2024年)が記録した1:57.1となっている。
皐月賞の出走条件・優先出走権・出走可能頭数(フルゲート)
最大出走可能頭数(フルゲート)は18頭。トライアル競走に位置付けられている弥生賞ディープインパクト記念(G2)の1〜3着、若葉ステークス(L)の1〜2着、スプリングステークス(G2)の1〜3着には、出走登録をすれば収得賞金額に関係なく皐月賞へ参戦できる『優先出走権』が付与される。優先出走権を保持していない登録馬は収得賞金額の多い順に出走が可能。同額の収得賞金で並んでいる複数の登録馬がいることでフルゲートを超過している場合は、それらの登録馬たちを対象に抽選が行われ出走馬が18頭に収まるよう決定される。また、皐月賞の1〜5着には、クラシック三冠レースの第二弾、日本ダービー(G1)への優先出走権が付与される。
※以下、2024年のレース前時点の情報。
2024年の皐月賞の日程・競馬場・コース
- レース名称:第84回皐月賞(G1)
- 日時:2024年4月14日(日)15:40発走予定
- 条件:3歳オープン(国際)牡・牝(指定)馬齢(牡馬57kg、牝馬55kg)
- コース:中山競馬場 2,000メートル(芝)
- 本賞金:1着=2億円、2着=8,000万円、3着=5,000万円、4着=3,000万円、5着=2,000万円
テレビ放送・ネット配信・中継予定
第84回皐月賞は、テレビ地上波ではNHK総合で生中継される予定のほか、フジテレビ系列『みんなのKEIBA』、『競馬BEAT』の番組内で生中継される予定となっている。また、BS放送では、BSフジ『BSスーパーKEIBA』、BSグリーンチャンネルでの中継が予定されている。
ラジオは、ラジオNIKKEI第1、第2『中央競馬実況中継』が全国から聴取可能。各地域の放送局では、STVラジオ『草野あずみのハッピー競馬』、青森放送『中央競馬実況中継』、岩手放送『IBCラジオ実況中継 いわて競馬クロス(X)』、東北放送『サンデー競馬実況中継』、ラジオ福島『中央競馬実況中継』、ラジオ日本『日曜競馬実況中継』、山梨放送『日曜競馬中継』、新潟放送『中央競馬実況中継』、CBCラジオ・MBSラジオ・中国放送・山陰放送・山口放送・西日本放送・RKB毎日放送・宮崎放送・熊本放送『GOGO競馬サンデー!』、ラジオ大阪『OBCドラマティック競馬』、長崎放送『NBCサンデー競馬中継』の各番組内で生中継が予定されており、それぞれradiko(ラジコ)でも聴取可能だ。
インターネット配信サービスでは、JRA公式サイト、JRA無料公式スマートフォン向けアプリ『JRAアプリ』で無料中継されるほか、NHKプラス、グリーンチャンネルWeb(有料)でのライブ配信も予定されている。
放送・配信チャンネル
- テレビ地上波:NHK総合、フジテレビ系列『みんなのKEIBA』/『競馬BEAT』
- テレビBS/CS:BSフジ『BSスーパーKEIBA』、BSグリーンチャンネル
- ラジオ:ラジオNIKKEI第1、第2『中央競馬実況中継』、STVラジオ『草野あずみのハッピー競馬』、青森放送『中央競馬実況中継』、岩手放送『IBCラジオ実況中継 いわて競馬クロス(X)』、東北放送『サンデー競馬実況中継』、ラジオ福島『中央競馬実況中継』、ラジオ日本『日曜競馬実況中継』、山梨放送『日曜競馬中継』、新潟放送『中央競馬実況中継』、CBCラジオ・MBSラジオ・中国放送・山陰放送・山口放送・西日本放送・RKB毎日放送・宮崎放送・熊本放送『GOGO競馬サンデー!』、ラジオ大阪『OBCドラマティック競馬』、長崎放送『NBCサンデー競馬中継』
- ネット:JRA公式サイト、JRAアプリ、NHKプラス、グリーンチャンネルWeb
※放送予定は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
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