天皇賞(春)が28日に京都競馬場で開催される。春の長距離王者を決めるレースは、距離適性を重視して予想する。
過去5年の天皇賞(春)を紐解くと、優勝した4頭(2019年と2020年はフィエールマンが連覇)のうち昨年のジャスティンパレスを除く3頭が菊花賞を制している。そのジャスティンパレスも、菊花賞では3着と健闘した。天皇賞(春)の距離が3200mに対して、菊花賞が3000m。実力差が如実に表れる長距離戦では、距離適性がものを言いそうだ。
今回の出走馬を見渡してみると、G1馬が2頭と手薄なメンバー構成。その中で本命に推したいのが、ドゥレッツァだ。2023年の菊花賞を制した4歳馬は、今年の始動戦となった金鯱賞で2着に終わった。しかし、敗因が59キロの斤量、距離不足、休養明けと考えれば、叩き2戦目の菊花賞馬が得意の長距離戦で復活しても何ら不思議ではない。
対抗はドゥレッツァと同期のタスティエーラ。古馬初戦となった大阪杯では、まさかの11着に敗れ、現4歳世代のレベルが疑問視された。それでも、ここでは実力上位とみなし、鞍上に名手ジョアン・モレイラを配した昨年のダービー馬が、復権を果たすか注目する。
3番手は、ディープボンドを選択する。7歳となった同馬に大幅な上がり目は見込めないだろうが、3年連続2着の得意なレースで一発を期待する。
以降は、ブローザホーン、テーオーロイヤルの順で印を打つ。ブローザホーンは、イクイノックス、ドウデュースと同じ現5歳の最強世代。テーオーロイヤルは、2戦連続で長距離重賞を制しており、前走の阪神大賞典が圧巻のレースだったのでここでも押さえておきたいところだ。
◎ドゥレッツァ
〇タスティエーラ
▲ディープボンド
△ブローザホーン
△テーオーロイヤル
天皇賞(春)2024概要
- レース名(グレード):第169回天皇賞(春)(G1)
- 開催:3回京都4日
- 開催日:2024年4月28日(日)
- 発走時刻:15:40
- 競馬場:京都競馬場(京都府京都市)
- 距離:芝3200m
- 条件:4歳以上オープン(国際)・牡・牝(指定)・定量
天皇賞(春)2024出走馬一覧
枠・馬番/馬名/性齢/負担重量/騎手/厩舎
- 1枠1番/サリエラ/牝5/56.0/武豊/国枝栄(美浦)
1枠2番/ヒンドゥタイムズ/せん8/58.0/団野大成/斉藤崇史(栗東)出走取消- 2枠3番/プリュムドール/牝6/56.0/和田竜二/奥村豊(栗東)
- 2枠4番/ワープスピード/牡5/58.0/三浦皇成/高木登(美浦)
- 3枠5番/ブローザホーン/牡5/58.0/菅原明良/吉岡辰弥(栗東)
- 3枠6番/ディープボンド/牡7/58.0/幸英明/大久保龍志(栗東)
- 4枠7番/タスティエーラ/牡4/58.0/J.モレイラ/堀宣行(美浦)
- 4枠8番/ゴールドプリンセス/牝4/56.0/田口貫太/寺島良(栗東)
- 5枠9番/シルヴァ―ソニック/牡8/58.0/M.デムーロ/池江泰寿(栗東)
- 5枠10番/サヴォ―ナ/牡4/58.0/池添謙一/中竹和也(栗東)
- 6枠11番/マテンロウレオ/牡5/58.0/横山典弘/昆貢(栗東)
- 6枠12番/ドゥレッツァ/牡4/58.0/戸崎圭太/尾関知人(美浦)
- 7枠13番/スカーフェイス/牡8/58.0/松若風馬/中竹和也(栗東)
- 7枠14番/テーオーロイヤル/牡6/58.0/菱田裕二/岡田稲男(栗東)
- 7枠15番/メイショウブレゲ/牡5/58.0/酒井学/本田優(栗東)
- 8枠16番/チャックネイト/せん6/58.0/鮫島克俊/堀宣行(美浦)
- 8枠17番/スマートファントム/牡4/58.0/岩田望来/石橋守(栗東)
- 8枠18番/ハピ/牡5/58.0/浜中俊/大久保龍志(栗東)
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