スプリンターズステークス2024の見どころ・予想|本命ムゲン、対抗マッドクールで勝負

一野洋 Hiroshi Ichino

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中央競馬の秋G1シリーズ第1弾、スプリンターズステークスが29日に中山競馬場で行われる。電撃の6ハロン戦に、海外からの参戦も含め16頭の快足馬がそろった。絶対的本命が不在のレースは、予想が難解を極めそうだ。

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本命はムゲン、対抗はマッドクール

混戦模様のレースを制するのは、ムゲンと予想する。前走プレミアカップ(G3/芝1400m)で、4月のチェアマンズスプリントプライズ(G1/芝1200m)で後塵を拝したカリフォルニアスパングルを下し、初の重賞勝ちを飾った。香港勢は、安田記念を制したロマンチックウォリアーと高松宮記念3着のビクターザウィナーが日本の馬場に適していることが実証済みだ。勢いを重視して、初の海外遠征でも期待できる。

対抗には、5か月ぶりの出走となるマッドクールを挙げる。前走のチェアマンズスプリントプライズでは、大外発走から苦しい展開で見せ場なく終わったが、2戦1勝2着1回と実績のある中山1200mに戻れば巻き返しが期待できる。2024年の高松宮記念を制した実力を持つこの馬が、春秋スプリント王に向けて再び輝きを放つ可能性は高い。

3番手はビクターザウィナー。3月の高松宮記念は、初の海外遠征、初の左回りと初物尽くしの中、3着に逃げ粘った。スタートさえ決まれば、その粘り強さで再び上位進出が期待される。

4番手以降は、ナムラクレアサトノレーヴオオバンブルマイに注目する。ナムラクレアは、1200mのG1で2着2回3着1回と惜敗続きに終止符を打ちたい。サトノレーヴはスプリント重賞を連勝中と絶好調。前走キーンランドカップでは、ダミアン・レーン騎手を背にナムラクレアら実力馬を完封した。オオバンブルマイは、そのキーンランドカップで最後方からの豪脚でサトノレーヴに肉迫する3着。鞍上は、1勝3着2回と相性抜群の武豊騎手。枠順もここ5年で4回馬券に絡んでいる1枠発走と好条件がそろった。

◎ムゲン

〇マッドクール

▲ビクターザウィナー

△ナムラクレア

△サトノレーヴ

△オオバンブルマイ

買い目は3連単1頭軸の計20点

ムゲンを1着固定で、印をつけた5頭に流す3連単の計20点で勝負する。

1着:9ムゲン

2着:7マッドクール、14ビクターザウィナー、5ナムラクレア、12サトノレーヴ、1オオバンブルマイ

3着:7マッドクール、14ビクターザウィナー、5ナムラクレア、12サトノレーヴ、1オオバンブルマイ

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スプリンターズステークス2024概要

  • レース名(グレード):第58回スプリンターズステークス(G1)
  • 開催:4回中山9日
  • 開催日:2024年9月29日(日)
  • 発走時刻:15:40
  • 競馬場:中山競馬場(千葉県府中市)
  • 距離:芝1200m
  • 条件:3歳以上、オープン(国際)(指定)、定量

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スプリンターズステークス2024枠順一覧(9月27日発表)

枠番・馬番/馬名/性齢/負担重量/騎手/厩舎

  • 1枠1番/オオバンブルマイ/牡4/58.0/武豊/吉村圭司(栗東)
  • 1枠2番/トウシンマカオ/牡5/58.0/菅原明良/高柳瑞樹(美浦)
  • 2枠3番/ウインマーベル/牡5/58.0/松山弘平/深山雅史(美浦)
  • 2枠4番/エイシンスポッター/牡5/58.0/A.シュタルケ/吉村圭司(栗東)
  • 3枠5番/ナムラクレア/牝5/56.0/横山武史/長谷川浩大(栗東)
  • 3枠6番/ママコチャ/牝5/56.0/川田将雅/池江泰寿(栗東)
  • 4枠7番/マッドクール/牡5/58.0/坂井瑠星/池添学(栗東)
  • 4枠8番/モズメイメイ/牝4/58.0/国分恭介/音無秀孝(栗東)
  • 5枠9番/ムゲン/せん6/58.0/K.ティータン/P.ン(香港)
  • 5枠10番/ピューロマジック/牝3/54.0/横山典弘/安田翔伍(栗東)
  • 6枠11番/ダノンスコーピオン/牡5/58.0/戸崎圭太/福永祐一(栗東)
  • 6枠12番/サトノレーヴ/牡5/58.0/D.レーン/堀宣行(美浦)
  • 7枠13番/ルガル/牡4/58.0/西村淳也/杉山晴紀(栗東)
  • 7枠14番/ビクターザウィナー/せん6/58.0/J.モレイラ/C.シャム(香港)
  • 8枠15番/ヴェントヴォーチェ/牡7/58.0/C.ルメール/牧浦充徳(栗東)
  • 8枠16番/ウイングレイテスト/牡7/58.0/松岡正海/畠山吉宏(美浦)

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一野洋 Hiroshi Ichino

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青山学院大学を卒業後、米軍厚木基地に就職。その後、NFLを題材にしたライターを目指して渡米。アメリカでは寿司職人を経て、日系フリーペーパーの編集者となりNFL、MLB、NBAなどを取材。帰国後はNFL日本語公式サイトのディレクション業務などに従事した。ライターとしてNFL、海外競馬、サーフィンをメインに扱い、これまでにスーパーボウル、凱旋門賞などの海外競馬、ジャパン・オープン・オブ・サーフィンなど取材経験あり。