2023年10月15日、京都競馬場で秋華賞(GⅠ/芝2000m)が行われる。リバティアイランド、ハーパー、マスクトディーヴァ、モリアーナ、ドゥーラらが出走を予定。今年はどんなレースが展開されるのか。
今回は秋華賞の好走条件について分析していく。
予想して馬券を買う上で、軸馬の選定は欠かすことのできない要素だ。どんな馬を軸馬にすればいいのか。好走条件を紐解いていくことで、期待値の高い馬が見えてくる。
■【予想】過去の傾向分析① 人気
秋華賞は過去10年で馬連の万馬券はなく、3連単10万円以上が1回。近年は本命傾向が強いレースだが、3着までを対象にすると人気薄の好走も期待できないわけではない。
ただ、過去10年で馬券に絡んだ30頭中、11番人気以下の馬は僅か1頭であり基本的に11番人気以下の人気薄の馬は無条件で消しと考えてよいだろう。中心となる馬はやはり10番人気以上の馬から選ぶのがよさそうだ。
※以降のデータはすべて11番人気以下の人気薄を除外して集計。10番人気以内にのみ絞って考察
■【予想】過去の傾向分析② 前走人気
秋華賞は過去10年、前走で4番人気以上と、以下の馬とで成績に大きな差がある。前走4番人気以上だった馬の成績は(10-8-6-40)複勝率37%だが、前走5番人気以下だった馬の成績は(0-2-3-31)複勝率13%だ。
さらに、前走5番人気以下に支持され本番で馬券に絡んだ5頭は、いずれも前走、紫苑ステークス、ローズステークスの両GⅡトライアルに使われていたという共通点がある。
前走人気薄だった馬は、基本的に馬券に絡まない可能性が高いと考える。中心となる馬は、 前走で4番人気以上に支持されていた馬から選びたい。
■【予想】過去の傾向分析③ 前走着順
秋華賞では過去10年、前走で5着以内と、そうでない馬とで成績に大きな差がある。
具体的には、前走5着以内の馬の成績は(10-10-8-50)複勝率35%だが、前走が6着以下に敗れた馬の成績は(0-0-1-21)複勝率6%だ。
中心となる馬は、直近の勢いを重視し、前走5着以内だった馬から選びたい。
■【予想】過去の傾向分析④ 枠順
秋華賞は近年1枠の成績が最も悪く、過去10年の枠の成績は(0-1-1-15)複勝率11%。全枠順の中でも最も悪い成績となっている。
さらに、1枠から馬券に絡んだ2頭は、当日3番人気以上に支持されていた実力馬だったという共通点がある。
近年の秋華賞の傾向から1枠は基本的には不利と考え、中心となる馬は2~8枠の馬から選びたい。
■過去の好走条件、すべてに該当する馬の成績は?
他にも「半年以上の休み明け」や「当日の馬体重の増減プラス・マイナス20キロ以上」といった好走率がぐんと下がる項目に該当している馬を除外。すると上記の好走条件にすべて合致する馬の成績は……
(10-7-5-21)
勝率23% 複勝率51%
単勝回収率128% 複勝回収率125%
優秀な成績となっている。
今年もこれらの項目に該当する馬は要注意。軸馬、穴馬として一考の余地がありそうだ。すべて該当していなくとも、複数該当していれば注目してみてみるのがいいかもしれない。