チェアマンズスプリントプライズ2024の見どころ・予想|本命はビクターザウィナー、対抗はカリフォルニアスパングル

一野洋 Hiroshi Ichino

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チェアマンズスプリントプライズ(G1/芝1200メートル)が日本時間28日、香港のシャティン競馬場で行われる。香港でのスプリント戦は地元勢の独壇場となりそうだ。

日本からはマッドクールとサンライズロナウドが参戦

日本から参戦するのは、高松宮記念(G1/芝1200m)を制したマッドクールとサンライズロナウド。マッドクールは、昨年末の香港スプリント(G1/芝1200m)に続いて2度目の香港挑戦。当時は8着に敗れたが、G1馬として挑む今回はコース経験を武器に善戦したい。

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強力な香港の2騎

香港の大将格は、カリフォルニアスパングルとビクターザウィナーだ。前者は、前走のアルクオーツスプリント(G1/芝1200m)では重賞で初のスプリント挑戦ながら圧倒的な強さで戴冠した。G1連勝中と波に乗っており、本番でも人気を集めること間違いない。後者は、高松宮記念でマッドクールの3着に敗れたが、初の海外挑戦、初の左回りを考慮に入れれば十分な結果だった。

海外ブックメーカー1番人気はカリフォルニアスパングル

海外ブックメーカーの一つ、「ベストオッズ」のオッズを見てみると(日本時間27日10時45分時点)、1番人気はカリフォルニアスパングルで3.25倍。2番人気はビクターザウィナーが4.5倍で続き、3番人気がマッドクールの5.5倍となっており、単勝10倍を切るのはここまで。その後は、インビンシブルセージが13倍、ビリービング、フライングエース、ハウディープイズユアラブが15倍で続いている。

本命はビクターザウィナー

カリフォルニアスパングルとビクターザウィナーの一騎打ちとなりそうな一戦は、ビクターザウィナーに軍配を上げる。シャティンの1200m戦は明らかに内枠が有利。7番のカリフォルニアスパングルに対し、ビクターザウィナーは2番。そして、マイル戦線を主戦場としてきたカリフォルニアスパングルに対し、ビクターザウィナーは15戦のうち14戦で1200m戦を使ってきた。枠順、距離適性を鑑みて、ビクターザウィナーを本命に推す。

3番手以降は、5番枠発走から好位につけたいインビンシブルセージ、大外11番枠と不運な枠順ながら好位抜け出しを図りたいマッドクール、イギリスからの刺客ビリービングの順で印を打つ。

◎ビクターザウィナー

〇カリフォルニアスパングル

▲インビンシブルセージ

△マッドクール

△ビリービング

チェアマンズスプリントプライズ2024 概要

  • レース名(グレード):チェアマンズスプリントプライズ(G1)
  • 開催日:日本時間 2024年4月28日(日)
  • 発走時刻:日本時間 15:50
  • 競馬場:シャティン競馬場(香港)
  • 距離:芝1200m
  • 条件:3歳以上・定量

チェアマンズスプリントプライズ2024枠順一覧

馬番(ゲート番)/馬名/生産国/性齢/騎手/厩舎(調教国)

  • 1(7)/カリフォルニアスパングル/アイルランド/せん6/B.アブドゥラ/A.クルーズ(香港)
  • 2(11)/マッドクール/アイルランド/牡5/坂井瑠星/池添学(栗東)
  • 3(2)/ビクターザウィナー/オーストラリア/せん5/K.リョン/C.シャム(香港)
  • 4(10)/ラッキーウィズユー/オーストラリア/せん6/A.アッゼニ/F.ロー(香港)
  • 5(5)/インビンシブルセージ/オーストラリア/せん4/H.ボウマン/D.ホール(香港)
  • 6(1)/ハウディープイズユアラブ/オーストラリア/せん4/J.マクドナルド/J.サイズ(香港)
  • 7(6)/サンライズロナウド/日本/牡5/D.レーン/安田翔伍(栗東)
  • 8(8)/フライングエース/ニュージーランド/せん6/Z.パートン/D.ホール(香港)
  • 9(9)/ムゲン/オーストラリア/せん5/B.シン/P.ン(香港)
  • 10(4)/ビリービング/アイルランド/牝4/H.ベントレー/G.ボーウィー(イギリス)
  • 11(3)/リトルブローズ/オーストラリア/牡3/K.ティータン/D.ヘイズ(香港)

一野洋 Hiroshi Ichino

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青山学院大学を卒業後、米軍厚木基地に就職。その後、NFLを題材にしたライターを目指して渡米。アメリカでは寿司職人を経て、日系フリーペーパーの編集者となりNFL、MLB、NBAなどを取材。帰国後はNFL日本語公式サイトのディレクション業務などに従事した。ライターとしてNFL、海外競馬、サーフィンをメインに扱い、これまでにスーパーボウル、凱旋門賞などの海外競馬、ジャパン・オープン・オブ・サーフィンなど取材経験あり。