ドバイシーマクラシック2024の見どころ・予想|海外オッズ1番人気はオーギュストロダン、本命はレベルスロマンス

一野洋 Hiroshi Ichino

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昨年は日本馬のイクイノックスが圧倒的な強さを見せたドバイシーマクラシック(G1/芝2410m)。今年も日本時間31日にメイダン競馬場で行われる。

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G1馬10頭がそろうハイレベルなメンバー

今年は出走馬12頭中10頭がG1馬とハイレベルなメンバーそろった。日本からは昨年の3冠牝馬リバティアイランド、2022年の桜花賞(G1/芝1600m)とオークス(G1/芝2400m)を制した2冠牝馬スターズオンアース、2021年のダービー馬で2年前のドバイシーマクラシックを勝ったシャフリヤール、昨春に天皇賞(春)(G1/3200m)を勝利したジャスティンパレスといった実績ある4頭が挑戦する。

これら日本馬の前に大きく立ちはだかるのが、3歳だった昨年に英愛ダービーを制し、アイリッシュチャンピオンステークス(G1/芝2000m)、ブリーダーズカップターフ(G1/芝2400m)も勝つなどG1を5つ勝っているオーギュストロダンだ。世界に名高い名門、A.オブライエン厩舎に属するディープインパクト産駒の4歳馬は、今年のドバイワールドカップデーに参戦する馬の中で最も高いレーティング125を誇る。その他にも、昨年の暮れに香港ヴァーズ(G1/芝2400m)で2つ目のG1を奪取したフランスのジュンコ、2023年6月にコロネーションカップ(G1/芝2410m)を勝ったイギリスのエミリーアップジョンなど実力馬が顔をそろえる。

海外ブックメーカー1番人気はオーギュストロダン

海外ブックメーカーの一つ、「パディパワー」のオッズを見てみると(日本時間29日17時30分時点)、1番人気はオーギュストロダンで2.75倍。2番人気はリバティアイランドが3倍と差がなく続き、3番人気がエミリーアップジョンの8倍となっている。この3頭までが単勝オッズ10倍を切り、4番人気にはレベルスロマンスの13倍、5番人気にはジュンコ、ジャスティンパレス、スターズオンアースの3頭が15倍で並ぶ。

本命はレベルスロマンス

豪華メンバーが名を連ねた中で本命に推したいのが、レベルスロマンスだ。2022年のブリーダーズカップターフを勝った後は勝ち星から遠ざかっていたが、ここ2戦はリステッドとG3を連勝と調子を取り戻してきた。ドバイシーマクラシック3勝で最多勝のC.アップルビー厩舎所属で、父がドバウィ、騎手がW.ビュイック、馬主がゴドルフィンの組み合わせと言えば、2019年のドバイシーマクラシックを制したオールドペルシアンと全く同じ。昨年のドバイシーマクラシックでは2番人気に押されたほどの実力馬が、昨年のリベンジに燃える。

対抗にはスターズオンアースに印を打つ。3冠牝馬のリバティアイランドの陰に隠れがちだが、ここまで12戦してすべて3着以内の堅実派。最近では7戦連続してG1に出走してすべて馬券に絡んでおり、イクイノックス、ドウデュースといった一線級にも引けを取っていない。ここでも強豪馬たちと差のない競馬をするはずだ。

3番手は、昨年の宝塚記念と天皇賞秋でイクイノックスの2着に入ったジャスティンパレス。名手J.モレイラを背にG1馬の意地を見せる。以降は、メイダンの硬い馬場が合いそうなジュンコ、3冠牝馬のリバティアイランドの順で印を打ちたい。

◎レベルスロマンス

〇スターズオンアース

▲ジャスティンパレス

△ジュンコ

△リバティアイランド

ドバイシーマクラシック2024 概要

  • レース名(グレード):第26回ドバイシーマクラシック(G1)
  • 開催日:日本時間 2024年3月31日(日)
  • 発走時刻:日本時間 1:00
  • 競馬場:メイダン競馬場(UAE)
  • 距離:芝2410m
  • 条件:定量・北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上

ドバイシーマクラシック2024枠順一覧

馬番(ゲート番)/馬名/生産国/性齢/騎手/厩舎(調教国)

  • 1(6)/ジュンコ/イギリス/せん5/M.ギュイヨン/A.ファーブル(フランス)
  • 2(3)/ジャスティンパレス/日本/牡5/J.モレイラ/杉山晴紀(日本)
  • 3(1)/ポイントロンズデール/アイルランド/牡5/W.ローダン/A.オブライエン(アイルランド)
  • 4(11)/レベルスロマンス/アイルランド/せん6/W.ビュイック/C.アップルビー(UAE)
  • 5(2)/シャフリヤール/日本/牡6/C.デムーロ/藤原英昭(日本)
  • 6(5)/シムカミル/アイルランド/牡5/J.ドイル/A.ドュミユール(カタール)
  • 7(12)/シスファハン/フランス/牡6/L.ディロジール/H.グレーヴェ(ドイツ)
  • 8(10)/スピリットダンサー/イギリス/せん7/O.オーア/R.フェイヒ―(イギリス)
  • 9(7)/オーギュストロダン/アイルランド/牡4/R.ムーア/A.オブライエン(アイルランド)
  • 10(4)/エミリーアップジョン/イギリス/牝5/K.シューマーク/J&T.ゴスデン(イギリス)
  • 11(8)/スターズオンアース/日本/牝5/C.ルメール/高柳瑞樹(美浦)
  • 12(9)/リバティアイランド/日本/牝4/川田将雅/中内田充正(栗東)

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一野洋 Hiroshi Ichino

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青山学院大学を卒業後、米軍厚木基地に就職。その後、NFLを題材にしたライターを目指して渡米。アメリカでは寿司職人を経て、日系フリーペーパーの編集者となりNFL、MLB、NBAなどを取材。帰国後はNFL日本語公式サイトのディレクション業務などに従事した。ライターとしてNFL、海外競馬、サーフィンをメインに扱い、これまでにスーパーボウル、凱旋門賞などの海外競馬、ジャパン・オープン・オブ・サーフィンなど取材経験あり。