ドバイゴールデンシャヒーン2024の見どころ・予想|海外1番人気はナカトミ、リメイクは昨年のリベンジなるか

一野洋 Hiroshi Ichino

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UAEの砂のスプリント王者を決めるドバイゴールデンシャヒーン(G1/ダート1200m)が日本時間30日にメイダン競馬場で行われる。最近10回で6回制しているアメリカ調教馬の牙城は堅そうだが、そこに日本馬が付け入る隙も十分にあり得そうだ。

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悲願のG1初制覇を目指すリメイク、園田の雄イグナイターが参戦

日本から参戦するのは4頭。筆頭格は、2月のリヤドダートスプリント(G3/ダート1200m)を制して海外重賞2勝目を飾ったリメイク。昨年も同レース3着からドバイゴールデンシャヒーンに挑み5着に敗れたが、今年は前哨戦を勝っての参戦となる。それだけに、人馬共に昨年とは違う気持ちで臨めるだろう。2年連続でNAR代表馬に輝いた園田の雄、イグナイターは海外初挑戦で金星を狙う。600キロ近い雄大な馬格を誇るドンフランキー、海外初挑戦だった前走のリヤドダートスプリントで最後方追走から6着に入ったケイアイドリーも虎視眈々と上位をうかがう。

日本勢の前に立ちはだかる強力な米国勢

今年のアメリカ勢も強力だ。2023年の覇者シベリウス、4着のホプキンズが今年も参戦する。昨年は2頭ともリメイクに先着しており、G1初制覇を狙うリメイクの前に大きく立ちはだかるだろう。他にも昨年11月のブリーダーズカップスプリント(G1/ダート1200m)で3着に入るなどキャリア16戦で5着以下に敗れたのがわずか1回と堅実派のナカトミ、前走のリヤドダートスプリントで3着に追い上げたボールドジャーニーと多士済々だ。また、前走アルシンダガスプリント(G3/ダート1200m)で後続に1.2秒差をつけて圧勝したムーヒーブ、昨年度7着のタズら地元UAE勢も忘れてはいけない。

海外ブックメーカー1番人気はナカトミ

海外ブックメーカーの一つ、「パディパワー」のオッズを見てみると(日本時間29日23時10分時点)、1番人気はナカトミで4.5倍。2番人気はホプキンズが5倍で続き、3番人気がリメイクの7倍となっている。その後は、シベリウスが7.5倍、ボールドジャーニーとタズが9倍で並び、その後をイグナイターが12倍で追っている。

本命もナカトミ

出走馬14頭の中で最高のレーティング115で並ぶのがリメイク、シベリウス、ナカトミ、タズの4頭。その中で本命に選ぶのが、ナカトミだ。前々走のブリーダーズカップスプリントでは人気薄ながらエリートパワーの3着に食い下がった実績を持つ。その力をここでも信じたい。

2番手にはリメイクを選択する。昨年のドバイゴールデンシャヒーンでは発馬がうまくいかず5着に沈んだが、最後はしっかりと追い上げた。スタートさえうまく決まれば、十分に勝機はあるだろう。

3番手は連覇を狙うシベリウス。昨年のような鬼脚がさく裂すれば、2017年と2018年を制したマインドユアビスケッツ以来となる同レース史上3頭目の連覇を果たすだろう。また、昨年は逃げて4着に粘ったホプキンズ、内枠発走のタズにも注目しておきたい。

◎ナカトミ

〇リメイク

▲シベリウス

△ホプキンズ

△タズ

ドバイゴールデンシャヒーン2024 概要

  • レース名(グレード):第28回ドバイゴールデンシャヒーン(G1)
  • 開催日:日本時間 2024年3月30日(土)
  • 発走時刻:日本時間 23:25
  • 競馬場:メイダン競馬場(UAE)
  • 距離:ダート1200m
  • 条件:3歳以上

ドバイゴールデンシャヒーン2024枠順一覧

馬番(ゲート番)/馬名/生産国/性齢/騎手/厩舎(調教国)

  • 1(4)/ボールドジャーニー/アメリカ/牡5/L.デットーリ/W.モット(アメリカ)
  • 2(14)/カラーアップ/アイルランド/せん6/P.ドッブス/D.ワトソン(UAE)
  • 3(3)/ドンフランキー/日本/牡5/C.デムーロ/斉藤崇史(栗東)
  • 4(12)/フリーダムファイター/アメリカ/牡6/R.マレン/B.シーマー(UAE)
  • 5(9)/ホプキンズ/アメリカ/牡6/L.サエス/B.バファート(アメリカ)
  • 6(1)/イグナイター/日本/牡6/笹川翼/新子雅司(園田)
  • 7(5)/ケイアイドリー/日本/牡7/C.ルメール/村山明(栗東)
  • 8(11)/リーディングスピリット/アイルランド/せん8/P.ゴスグレイヴ/B.シーマー(UAE)
  • 9(13)/ムーヒーブ/アメリカ/牡6/B.コーエン/M.コスタ(UAE)
  • 10(7)/ナカトミ/アメリカ/せん5/J.スペンサー/W.ウォード(アメリカ)
  • 11(8)/リメイク/日本/牡5/川田将雅/新谷功一(栗東)
  • 12(10)/ランクラシック/アメリカ/牡6/F.ジェルー/J.ダンジェロ(アメリカ)
  • 13(6)/シベリウス/アメリカ/せん6/R.ムーア/J.オドワイヤー(アメリカ)
  • 14(2)/タズ/アメリカ/せん7/T.オシェア/B.シーマー(UAE)

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一野洋 Hiroshi Ichino

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青山学院大学を卒業後、米軍厚木基地に就職。その後、NFLを題材にしたライターを目指して渡米。アメリカでは寿司職人を経て、日系フリーペーパーの編集者となりNFL、MLB、NBAなどを取材。帰国後はNFL日本語公式サイトのディレクション業務などに従事した。ライターとしてNFL、海外競馬、サーフィンをメインに扱い、これまでにスーパーボウル、凱旋門賞などの海外競馬、ジャパン・オープン・オブ・サーフィンなど取材経験あり。