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2021年ケンタッキーダービーの優勝馬、メディーナスピリットがレース後の禁止薬物検査に失格した。殿堂入り調教師であるボブ・バファートは、ダービー主催者であるチャーチル・ダウンズ競馬場から無期限の立ち入り禁止処分を受けた。
5月9日(日本時間10日)にケンタッキー州レキシントンのテレビ局『WLEX』で放送された記者会見において、バファートはメディーナスピリットの体内から21ピコグラムのベタメタゾン(ステロイド系抗炎症薬品)が検出されたと述べた。同薬品のレースでの規定量は10ピコグラム以下である。
バファートは、なぜメディーナスピリットが陽性反応を示したかについてまったく心当たりがないと主張した。さらにこの処分を「完全な誤り」と表し、徹底的に争う姿勢を明らかにした。
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「私は昨日、自分がやっていないことに対して身に覚えのない攻撃を受けました。あってはならないことです。馬への不当な行為です」とバファートは言った。
バファートの記者会見のすぐ後に、チャーチル・ダウンズ競馬場は公式声明を発表し、バファートの立ち入り禁止処分を明らかにした。声明はさらに、もし2回目の検査結果が1回目を裏付けた場合、メディーナスピリットの結果は無効となり、2番手だったマンダルーンが2021年ダービーの優勝馬になると加えた。
ケンタッキーダービーの優勝馬メディーナスピリットのレース終了後に採集された血液サンプルからケンタッキー州が定める馬の投薬プロトコルに違反する行為が認められたと我々は理解しています。メディーナスピリットの関係者は別サンプルによる再検査を要求する権利があり、我々は彼らがその権利を行使するつもりであるとも理解しています。もし違反が確認された場合、メディーナスピリットのケンタッキーダービーにおける結果は無効となり、マンダルーンが優勝馬となることを明確にしておきます。
投薬プロトコルとルールに違反することは馬と騎手の安全を脅かし、このスポーツの公平性を損ない、そしてケンタッキーダービーに関わるすべての関係者の名誉を傷つけます。チャーチル・ダウンズ競馬場はそれを許容しません。被疑事実の深刻性を鑑み、メディーナスピリットの調教師であるボブ・バファート氏がチャーチル・ダウンズ競馬場に立ち入ることを即座に禁止します。これ以上の処分はケンタッキー競馬委員会の調査結果を待ちます。
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バファートはメディーナスピリットがアメリカ・クラシック三冠の次のレースであるプリークネス・ステークスに出走すると述べた。このレースは5月15日(同16日)、メリーランド州ボルティモアにあるピムリコ競馬場で行われる。
(翻訳:角谷剛)