2023年1月22日、中山競馬場でAJCC(GⅡ/芝2200m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。
前走・菊花賞(GⅠ)では8着に惨敗し今回巻き返しを図るガイアフォースを筆頭に、4連勝中の上がり馬エピファニー、一昨年のオークス馬ユーバーレーベン、昨年は初の重賞制覇を成し遂げたノースブリッジ、重賞での連続好走を目指すエヒトらが出走を予定しているが、各馬はどんな状態にあるのか?実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。
▶あなたは何問正解できる? 究極のスポーツクイズに挑戦しよう
馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの一つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。
■最終追い切り動画
▼【ガイアフォース】 杉山晴紀厩舎
1月18日 栗東・坂路コース 良
4F54秒0 - 3F38秒7 - 2F24秒8 - 1F12秒0
評価:A
単走。長岡禎仁騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
追われてからの反応は鋭く、状態良好。菊花賞から約3ヵ月の休み明けとなり疲れはない。休養でリフレッシュされたようだ。
また前走時よりも状態は良く、4歳となり成長を感じられる仕上がり。実力もメンバートップクラスであり、仕上がりの良さからもここは負けられない一戦となりそうだ。
▼【エピファニー】 宮田敬介厩舎
1月18日 美浦・南ウッドチップコース 稍重
5F64秒9 - 4F50秒2 - 3F36秒5 - 1F11秒7
評価:B
単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
素軽い走りを披露し、状態良好。前走からの上積みは感じられないが、あらかた態勢は整っているようだ。
課題は距離か。ここまでのキャリア6戦は全て1800mのレースを使っており、今回が初の2200m。レースに中に折り合いの難しさを見せることが度々あり、距離が延びた際にしっかりと折り合うことができるかどうかがポイントだ。今回は今後に向けた試金石となるレースになりそう。
▼【ユーバーレーベン】 手塚貴久厩舎
1月18日 美浦・南ウッドチップコース 稍重
5F70秒1 - 4F54秒2 - 3F39秒0 - 1F11秒2
評価:B
3頭併せ馬。津村明秀騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
全体時計は平凡なものの、ラスト1Fを11秒2という加速ラップで走れており状態は良さそう。前走からの変わり身は感じられないが、走れる態勢は整っている。
近走は直線半ばで失速するレースが目立っており、コース替わりはプラスか。7レース連続馬券外と精細を欠くレースが続いているが、オークス馬が久しぶりの好走を見せるか。
▼【ノースブリッジ】 奥村武厩舎
1月18日 美浦・南ウッドチップコース 稍重
6F84秒2 - 5F67秒4 - 4F52秒2 - 3F37秒7 - 1F11秒6
評価:B
併せ馬。岩田康成騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
追われてからの反応は良い。前走からの上積みは感じられないが、状態は整っているようだ。
この馬も課題は距離面になるだろう。ここまでのキャリア全5勝は全て2000m以下のレースで、重賞を制覇したのも1800mのエプソムカップ(GⅢ)。そのため追い切りも折り合いを重視した軽めのものが多い。距離面への不安がある中、どれだけやれるか注目だ。
▼【エヒト】 森秀行厩舎
1月18日 栗東・坂路コース 良
4F49秒7 - 3F36秒6 - 2F24秒1 - 1F11秒9
評価:A
併せ馬。調教助手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。
栗東坂路での一番時計となる49秒7を記録。全体時計もさることながら、終いも追われて11秒9を記録と状態はとても良さそうだ。
入念に追い切りを重ね、1週前追い切り時も4F49秒台を記録。前走からの上積みもあり、非常に好仕上がりだ。重賞では昨年7月の七夕賞(GⅢ)以来となる勝利に期待がかかる。
■まとめ
飛躍を誓い実績馬が集結した今年のAJCC。冬場のレースながら有力各馬の仕上がりが良く、レベルの高いレースが展開されそうだ。
このレースで好走できるかどうかによって、各馬のローテーションにも違いが出てくるだろう。ここで賞金を加算し春のGⅠ戦線に名乗りを挙げるのはどの馬か。熱いレースとなることを期待したい。
▶競馬を観るならDAZNで。スマホやTVでスポーツをいつでも楽しもう